LaineemaTECHLaineemaElectroConnect

IS03の車載企画「IS03徹底レビュー特別版 IS03を車載してみた!動画もあるよ!!」で720pのHD動画を撮影したのですがHD-5000が何故か720pで撮影できないことに前にも増して納得がいかなくなりました、そこで車載PCを強化すべく新しく中身を一新して720Pを余裕で処理できる仕様へ変更するための車載PC更新案を立ててみました。

まずは現状分析

PCスペック

ケース:VoomPC-2
電源:M2-ATX
MB:D945GCLF2(Atom330 CPUオンボード)
RAM:DDR2 PC2-4200 1GB
SSD:SP064GBSSD650S25(64G)
OS:Windows XP PRO
ディスプレイ:XENARC 700IDT
GPS:コメットUSB/3(GPS)
W-LAN:WLI-UC-G300HP(親機はWZR-HP-G300NH)
W-WAN:BF-01B
オプション:JY-PMUW(WinAmpのコントロール用)
オプション:CD-RB10(ヘッドユニットとの音声接続用)

現状分析

720pのプレビュー時は問題ないが録画しようとすると映像を無圧縮にしようが圧縮しようがフレームがドロップして酷いときは一時停止のような状態になる
hunuaaおよびAMcapどちらでも同じ症状が発生する
720pの無圧縮AVIのレートは音声合わせ毎秒約5MB、SSD、USBメモリ、USB2.0の外付けHDDに録画したがいずれも症状が発生した
録画時のCPU処理は1コア20~40%程度(Hyper-ThreadingをON)
録画中は一切他の作業はしていない

補足

HD-5000の処理はカメラ内でハードウェアエンコードしてMJPEGでPCへ転送、ドライバー側でデコードして渡す処理をしているらしい(あくまでもらしい)

で?

USB2.0の帯域を奪っているから外付けHDDへの転送が追いつかないと仮定すれば別のバスで動いているSATAは影響を受けないはず、単純にSSDの性能が悪いという結果になりUSB2.0外付けHDDで転送が間に合わなくコマ落ちが発生する理由も納得がいきます、そうであれば高性能SSD換装で終了にしてもよかったのですが手元にこの前換装して使っていないCore2Duo E6850が転がっているのでこの機会にデスクトップ用のCPUをMiniITXに取り付けVoomPCに詰め込めるかやってみたくなりました。
すでに目的がHD-5000でHD撮影できるようにから高性能車載PCを作る!に切り替るのはこの世界ではよくあること。

机上の理論?

Core2Duo E6850はAtom330と比較し性能が段違いですが消費電力も段違いです、まずは理論的に搭載可能なのか電源計算をしてみないことには始まりません、特に車載という環境だけに電源の制限は厳しいです。

電源のM2-ATXはMAX160Wで各出力は以下のようになっています。
5V      8A
3.3V     8A
5VSB   1.5A
-12V  0.15A
12V      8A

計算はいつもの電源容量皮算用計算機で計算してみました、USBデバイスが多いので適当に増してみましたが・・・厳しい結果に。

MAX  102W
12V  7.59A
5V   2.26A
3.3V     0A
アイドル時 35.37W

12Vがピーク時に出力の94.88%と安全ラインの80%と超えているため電源には厳しい組み合わせです、但しピーク時ですからEISTを使いCPUに負荷をかけずに運用すればいけるかもしれません、最悪の場合消費電力が多すぎてピーク時に再起動の可能性があります。
ちなみに消費電力が優秀なAtom330ですが試しに計算するとこうなりました、さすがというべきか・・・

MAX 45.4W
12V  2.84A
5V    2.26A
3.3V     0A
アイドル時 18.27W

購入候補選定

早速パーツを選んでいきますががケースのことを考えるとCPUクーラーから探さないといけません、Core2Duo E6850のTDP65Wに対応しつつケースに入る背の低いLGA775対応CPUクーラーが必要となってきます、資料がないためMini-Box.comで扱っているCPUクーラーの高さ27.8mmを参考とします。
今回は2種類をテストして排熱と騒音のバランスがいいものをチョイスしたいと思っています、候補はこれです。

P199

P199

高さ28.5mm TDPは130Wまで対応 騒音レベル 1000rpm/ 20.5dB - 6000rpm/ 49.8dB(PWMで調整可能)
もともと1Uサーバー用途のためシロッコファンでサイド排気になっている、チップへの送風は期待できないが排熱効率は良さそう、サーバー用途だけに騒音には配慮していない、最大回転時は50dB近くうるさいかも。

SlimX3 CLP0534

SlimX3 CLP0534

高さ36.0mm TDPは65Wまで対応 騒音レベル 1200rpm/ 20dB - 2400rpm/ 26.9dB (PWMで調整可能)ファン厚が15mmのため換装すれば-5mm可能
高さが怪しく上部の隙間がないと吸気できないため装着しても効果があるか実証が必要、チップへの送風ができるのでしっかり風量が稼げればMBの寿命と安定性は期待できる、音は比較的静か。

さて次はMBです。

G43ITX-A-E


安いのでIntelのDG41MJにしてみようと思ったのですがヒートシンクが高く干渉しそうだったので(同じG41チップ搭載のG41ITX-A-Eはそんなにヒートシンク高くないのに)ZOTACのG43ITX-A-Eにしてみました、Atom330導入前にこのZOTACのMBにするか迷っていたのですがとうとうコレを手に入れようとする日が来るとは・・・ビクンビクン!
余り聞き慣れないメーカーですが日本語ページもあります、価格.comにメーカーリンクが無くて探していたところ対応CPUリストが出てきました、Core2Duo E6850はバッチリ対象となっているようです。
バッチリとかいいつつ不安な点がいくつかありM2-ATXの電源は20pinですがこのMBは24pin、20pinでも動くものもあるそうですが実際やってみないと分かりません、ダメな場合はM4-ATXに載せ替えれば電源容量も解決と思いきやVoomPC2を改造して収まるのか不安です(M4-ATX 120 x 91 x 20 mm 参考:2.5インチSSD 100mm 70mm 9.5mm)、実績がないものはどうしようもないのでその時はぶっつけ本番で対応です(画像から計算してみたら光学ドライブの場所に設置することができそうな気がする、高さが問題だが切った貼ったでなんとか対応できそう)。

Pulsar DCSSDDR2-2GB-800

メモリはオーバークロックするわけではないのですがヒートシンク付きで放熱効率がいいのでPulsar DCSSDDR2-2GB-800を搭載します。 

SSDSA2MJ080G2C1

SSDはIntel X25-M Mainstream SATA SSD SSDSA2MJ080G2C1で
Intel X25-M Mainstream SATA SSD SSDSA2MH080G2R5も
Intel X25-M Mainstream SATA SSD SSDSA2MH080G2C1も
対して代わり映えしないそうですが新ステッピングということでなんとなく・・・もちろんプチフリの代名詞ともいえるJMicronのチップより高性能なのは疑うまでもありません(JMicronと比較しちゃ駄目だろ・・・)。


とういことで今回の予算は(価格.com調べ送別)

Core2Duo E6850 0円(手持ち)
P199 3,880円
SlimX3 CLP0534 2,576円
G43ITX-A-E 8,321円
X25-M Mainstream SATA SSD SSDSA2MJ080G2C1 14,580円
Pulsar DCSSDDR2-2GB-800 3,270円
------------------------------
32,637円

オプション
M4-ATX 15,800円(オリオスペック)
------------------------------
48,437円

※結局M4-ATXを購入し送料込みで50,690円になりました、昼に発注して即在庫確認メール返信、即ネットバンクから振込をしたら発注をした4社全てが当日発送とか歪みねぇ仕事ぶりを見せてもらった。

です、メインで使っているPCより更新頻度と投資金額が高いとかありえん(笑)、今年もi7への更新はお預けです!!