SLIKのレベリングユニット2は操作性の良さが売りでしたが、今回の導入したVelbonプレシジョンレベラーについてはロックした状態の維持という、レベリングユニットとしてはごく当たり前の機能に期待しての購入です。
そもそも、ロックした状態の維持というレベリングユニットとして基本中の基本に期待しなければいけないのか、という点についてはSLIKのレベリングユニット2のレビュー記事を見てもらうと分かるのですが。ロックしても動いてしまうので実用に耐えられなかったのが原因です。
商品構成はプレシジョンレベラー本体、ゴムパッド、UNC3/8ネジアダプタ、ネジ回し、マニュアルです。
本体はマグネシウム製で、レバーやダイヤルが数多くあるのも手伝って無骨な外観となっています。
反対側にもレバーが有るため、操作についてはどうしても煩雑になってしまうのはしかたないところ。その分、剛性には期待が持てます。
下部には三脚に取付けるためのUNC1/4ねじ穴が用意されています。スペーサーを取り除けばUNC3/8ネジにも対応します。
サイズの割に結構ズッシリと来る感じがっあたため、試しに重量を計測してみたところ、271gという結果が出ました。
アルミ三脚なら重量の比率的にそこまで重たいと感じませんが、軽量のカーボン三脚の場合だと結構な重量増になるように感じます。
操作方法については、パンレバーのロックを解除し・・・
水準器の気泡が直線の中心に来るようにします。
その状態で、リフトのロックを解除し・・・
ダイヤルを回して、水準器を見ながら水平になるように傾けています。
水準器が水平を示したら、リフトのロックを戻して固定します。
SLIKのレベリングユニット2の操作は自由雲台に近い操作で簡単だったのですが、Velbonプレシジョンレベラーは毎回この操作で水平を出す必要があります。
操作に関してVelbonプレシジョンレベラーが優れていると感じる点は、ダイヤル式の調整のため微調整ができるといったところでしょうか。この点は自由雲台タイプと違い、ここだと思う箇所にしっかりと合せることができます。
三脚への取り付けについては、三脚の雲台を取外し。
そこに、Velbonプレシジョンレベラーをねじ込むだけです。
これが装着後です。なんというか、昔の戦艦に見られる艦橋に似た様相になっています。
Velbonプレシジョンレベラーは厚みが約4cmと厚みがあるため、三脚の最低使用高はどうしても高くなってしまいます。
取付け後Velbonプレシジョンレベラーが何処まで傾けられるか確認してみました。
最大まで傾けると約10度の角度がつけられ、この点はSLIKのレベリングユニット2よりも調整幅が広いことになります。
求めていた水平保持能力も十分で、ビデオ三脚の操作中に勝手にレベリングユニット側が動くこともありません。
カメラ雲台との組み合わせだとガタつきが出るという人もいるようですが、ビデオ雲台との組み合わせでは感じられません。おそらく、写真雲台の縦位置用のパンハンドル(水平調整用)を動かす際に出てくる症状なのかもしれません。
※ビデオ雲台はその動きができない。
なお、雲台と三脚の間に挟んで使用することが前提の商品ですが、付属のゴムパッドを雲台取付け側に挟めば、直接カメラを取付けて使用することも可能です。
カメラを直接取付ければパノラマ撮影を補助する機能が使え、水平にした状態でパン操作をすることでVelbonプレシジョンレベラーが360度回転し、パノラマ撮影が楽に行えるようになっています。
少し遠回りをしてしまったビデオ雲代用のレベリングユニットですが、Velbonプレシジョンレベラーの性能に満足したので、これにて動画三脚用のレベリングユニット探しは終了です。
操作性については少し面倒に感じることがありますが、そもそも実用に耐えられない物を使い続けることを考えれば些細なことです。
コメント
コメントする