SLIKのレベリングユニット2

前回、新しくビデオ三脚を導入したのですが、ビデオ三脚には雲台を水平にする機能が無く、カメラ雲台の上にビデオ雲台を乗せることも考えましたが、せっかくの機会なのでレベリングユニットを導入してみることに・・・。

レベリングユニットとしては愛用している三脚メーカーVelbon製のものもあったのですが、操作性を重視し、今回はSLIKのレベリングユニット2を選択してみました。
パッケージ

まずはパッケージです。深い青色が特徴的なパッケージです。

中身

中を開けると、レベリングユニット2本体とマニュアルが入っていました。

レベリングユニット2本体

これが、レベリングユニット2本体です。この側は雲台が載る側で水準器が用意されています。

横から

横から見るとコマが台座に載っているような形です。

ロックを解除

SLIKロゴの上にある銀色のリングを反時計回りに回すとロックが解除され、ビデオ雲台のように滑らかに動き出します。

193g

スペック上の耐荷重は10kgということで、小さくともガッシリしたボディで、重量を計測すると193gありました。

ネジ穴

レベリングユニット2の下部には三脚側に取り付けるU1/4 ネジ穴が用意されています。このねじ穴はアダプタータイプで、アダプターを取り外すとU3/8ネジに対応するようになります。
 
上部はU14 ネジ

雲台を載せる上部はU1/4 ネジとなっています。

レベリングユニット2は雲台と三脚の間に割り込ませる形で設置して使います。

レベリングユニット2を取り付け

雲台を取り外してレベリングユニット2を取り付け・・・。

雲台を取り付ければ完成

雲台を取り付ければ完成です。

なお、レベリングユニット全般にいえる事ですが、どうしても高さが増してしまいます。

4cmほど三脚が高くなる

レベリングユニット2については、4cmほど三脚が高くなってしまいます。

これで三脚の水平調整が可能になりました。

レベリングユニット2の操作

レベリングユニット2の操作は銀色のリングを回してロックを解除。水準器を確認しながら水平にし、再びロックするだけです。

ロック用のリングはでこぼこしているのですが、きつくロックをすると、ロックを解除時に滑って解除しにくいように感じます。ただし、操作は簡易なので素早く水平を確保することができます。

一方に最大7.5度

レベリングユニット2は最大で15度(一方に最大7.5度)傾ける事ができます。

カバーできる角度

レベリングユニット2だけだと傾き具合がわかりにくいのですが、このように三脚を傾けると、カバーできる角度がはっきりと分かります。

一方向に対して最大7.5度なので、それほど傾けられないと思ったのですが、実際に使ってみると意外にも大きな角度でした。

拳一個分程度の段差はカバー

人によって差はありますが、拳一個分程度の段差はカバーできます。

なお、ビデオ雲台FHD-51QNでは水準器が見にくい位置にありましたが、レベリングユニット2はカメラが載っていても見やすいため、水平の確認はずいぶんと楽になりました。

Canon EOS kissx7iを雲台に載せて

この後、Canon EOS kissx7iを雲台に載せて実際に撮影に投入してみたところ、懸念していた問題が発生してしまいました。

レベリングユニット2をきつくロックしても、チルト操作でレベリングユニット2が動き出し、水平状態を維持できなくなってしまいます。

Amazonのレビューでもあがっていた問題点ですが、それなりに重量のあるカメラとレンズのセットだったので、軽量なCanon EOS kissx7iとEF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STMの組み合わせで発生するとは思いもしませんでした。

勝手に動く

写真雲台での使用なら一度固定した後にパンやチルトを操作する事はないので問題ないでしょうが、撮影中にパンやチルト操作を行うビデオ雲台では、チルト操作につられていつの間にか動いています。

こうなると、もう使い物になりません。操作が複雑で水平出しに時間がかかってしまうものの、Velbonプレシジョンレベラーにしておけばと後悔してしまいましたが、こちらもこちらで水平の強度が足りずにパン操作でブレ出る可能性があるとのレビューがあり迷ってしまいます。

いっそのこと、前のようにカメラ雲台にビデオ雲台を載せるということも考えていますが、ビデオ三脚の出番は多いので、近いうちに答えを出したいと思います。

久々の失敗した買い物でしたが、機材選びの難しさを改めて感じさせられる良い機会でした。