0U3N

バックアップは大切だけどソフトウェアの設定が面倒くさい。何を使えば良いのか分からない等でバックアップをせずに放置している人も多いかと思います。

そんな人にお勧めしたいのが手軽にバックアップを取れるソフトウェアが付属している、BUFFALOの外付けHDDシリーズです。

そんな、BUFFALOの外付けHDDからバックアップ用にBUFFALO HD-LC3.0U3/Nを購入して使ってみることにしました。
元々、PCのバックアップはしているのですが、週一回のシステムイメージと日々のファイルバックアップのみで、Macに搭載されているTime Machineバックアップのように何月何日のファイルを復元ということはできません。

この環境では、OSのクラッシュやファイルが消えたという事態には対処できますが、ファイルを上書きしてバックアップしてしまうと前の状態に復元できないデメリットがあります。

そこで、従来のバックアップに加えBUFFALOの外付けHDDを使い、Time Machineバックアップのように過去にさかのぼりファイルを復元できる環境を新しく加えてみます。

まずは、バックアップ用の外付けHDDを購入してこない事には始まりませんので、BUFFALO HD-LC3.0U3/Nを購入してきました。

パッケージ

フラストレーションフリーパッケージなので至ってシンプルな外装です。

中身

中身はHD-LC3.0U3/N本体、ACアダプター、USB3.0ケーブル、マニュアルです。

至ってシンプル

HD-LC3.0U3/Nは至ってシンプルで、低コストタイプのHDDです。
※保護フィルム装着状態 

放熱性に気を使っている設計ではない

外装は金属と樹脂製ですが、放熱性を重視した設計ではないので、PCの廃熱が当る箇所など暑いところは避けて設置したほう長く使えるでしょう。

メッシュで気持ち通気性を確保していますが、気休め程度なので消耗品として考えるべきだと感じます。

メッシュの向こう側にHDDのラベルが

メッシュの向こう側にHDDのラベルが見えていますが、この個体はWDのGreenモデルのようです。

このモデルは低速回転のため転送速度は7,200 rpmモデルと比べると低めになりますが、騒音、発熱、消費電力を抑えた省エネモデルとなっています。

振動を抑えるゴム足

他にも横置き時に振動を抑えるゴム足も付いており、転送速度や寿命を犠牲にして静音を重視している設計になっているのがうかがえます。

確かに稼働時は静かで、モニターの裏側に設置していてもアクセスしているとき以外は動いているのか分からないほどです。

0ケーブル

USB3.0ケーブルはスタンダート-マイクロBタイプ。

ACアダプター

ACアダプターは12V1.5Aモデルのものが付属しています。

HDDのプロパティ

PCに接続してHDDのプロパティを確認してみました。Windows上だと使用できる容量は2.72TBとなっています。

なお、BUFFALO HD-LC3.0U3/Nにはブラウザを立ち上げ専用のソフトウェアをDLするページへ飛ぶソフトウェアが入っており、これがHDD接続時に自動的に起動します。
※アンチウイルスソフトによっては、HDD接続時にこのソフトウェアの自動実行を危害と見なして停止させることがある。

CrystalDiskInfoで確認

CrystalDiskInfoで確認したところ、内蔵されているHDDはWDのGreenモデルWD30EZRXでした。
※外付けHDDは個体によって搭載HDDが異なる場合がある 

転送速度を計測

次にCrystalDiskMarkで転送速度を計測してみました。USB3.0対応なので、HDD本来の性能を落とす事無く使っている結果が出ています。

接続と確認が終わったところで本題のバックアップ用ソフトウェア、Backup Utilityのインストールに移ります。

このBUFFALOのBackup UtilityはTime Machineバックアップのように何月何日何時の状態のファイルを復元という時間ごとのバックアップが可能になります。

バックアップ間隔は1時間から設定できますが、差分バックアップにより、毎回すべてのファイルを転送する訳ではないので、バックアップ時間の短縮とHDD容量の節約になります。
※差分バックアップ:変更のあったファイルのみをバックアップ

専用のWebページ

Backup Utilityの入手は、HDDに入っているソフトウェアを立ち上げて専用のWebページへ飛びます。

「ソフトウェア使用承諾に同意する」にチェックを入れてBackup Utilityをダウンロードします。

インストールをすると再起動を求められるので再起動。

初期設定01

再起動後、Backup Utilityが自動的に立ち上がるので、バックアップ設定をしていきます。

初期設定02

最初はバックアップ名です。特に必要が無い限りそのままで大丈夫です。

初期設定03

次はバックアップ元の指定です。今回、不要なのでDドライブは排除していますが、通常は設定を変更する必要はありません。
※PC環境により内蔵ドライブの数は変わります。

初期設定04

次にバックアップ先を指定します。BUFFALOの外付けHDD を1個だけ接続している場合はそのままで、BUFFALOの外付けHDDを複数接続している場合はバックアップ用のHDDを指定する必要があります。
※バックアップ先はBUFFALOの外付けHDDのみ対応 

初期設定05

続いて、バックアップの除外フォルダ・ファイルの指定です。バックアップしたくないファイルやフォルダが無ければそのままで大丈夫です。

初期設定06

次は、バックアップの期間を設定します。時間間隔の場合は1時間、3時間、6時間、12時間、24時間間隔。時間指定の場合は何時何分と時間を指定して複数の指定時間を設定できます。
※PCが稼働していないとバックアップは実行されません。

初期設定07

これで設定は完了です。「完了」をクリックすると初回バックアップが始まります。

初期設定08

PCの時間設定が合っている確認するダイアログが出てくるので、時間のずれがなければ「はい(Y)」をクリックします。

初期設定09

初回フルバックアップが始まります。除外指定したもの以外すべてのファイルをバックアップするため、環境によっては時間がかかります。

通知

この後、指定した時間にバップアップが自動的に行われ、タスクトレイからバックアップをした際に通知が表示されます。

復元はタスクトレイにBackup Utilityが常駐しているので、右クリックから復元ツールを起動しておこないます。

復元ツール

このように、バックアップ時の日時とデスクトップのスクリーンショットが表示されるので、視覚的にもわかりやすくなっています。

ファイルやフォルダを復元する場合は、復元したいファイル・フォルダを選択後、右クリックメニューか画面下部の「復元」、もしくは「復元先を選ぶ」で復元できます。

復元の場合は、バックアップ元のファイルを上書きして復元。復元先を選ぶ場合は保存先にファイル・フォルダが保存されます。

これで、間違って上書き保存してしまったファイルをバックアップした場合でも、いつでも前の状態に戻すことができるようになりました。

PCの故障など、ハードエラーに起因するデータ損失については対処できていましたが、今回のバックアップ環境の更新でヒューマンエラーに起因するデータ損失にも対応できます。