AF作動音がとても静かで動画撮影に最適なSTMレンズ。EOS kiss x7iのレンズキット付属のEF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STMを動画撮影に使用していますが、今ひとつぼけ味が足りないと前から不満に思うことがありました。
そこで、今回はCANON EF-S 24mm F2.8 STMを購入して、普段の物撮りから動画撮影、スナップ撮影に使用してみることにしました。
中身を取り出してみると、非常に小さく薄いレンズが出てきました。
この種のレンズは、その薄さから「パンケーキ」とも呼ばれますが、ともかく薄いという印象が強いです。
レンズマウント部分はカメラに入り込むので、カメラ装着時の幅は2cm程度となっています。
重量も軽く、レンズ単体で119gと重たさを感じさせません。
単焦点というと大きなレンズをイメージしていましたが、F2.8ということもあり、レンズを小さくでき軽量化に一役買っているようです。
CANON EF-S 24mm F2.8 STMは広角気味のため光源がレンズに入りやすく、ハレーションやフレアが発生しやすいレンズなのでレンズフードは必須だと思っていますが・・・。
純正のレンズフードは効果があるのか疑ってしまうほど短いため、CANON EF-S 24mm F2.8 STMに相性が良いといわれているクラシックメタルレンズフード ブラック 52mmを一緒に購入してきました。
クラシックメタルレンズフード ブラック 52mmはねじ込みタイプのレンズフードです。
このレンズフードの良いところは、装着時もCANON EF-S 24mm F2.8 STMのレンズキャップを使用することができるので、新しくレンズキャップを買う必要が無いことです。
フードは深めですが蹴られてフードが写り込むこともなく、また、周辺光量の低下も見られませんでした。
早速、愛機のEOS kiss x7iに取り付けてみましたが、レンズフード込みでもコンパクトな印象です。さすが、パンケーキレンズ。
電源を入れて数回シャッターを切ってみましたが、STMレンズのスムーズなAFが撮影に専念させてくれます。
価格の割には良いレンズだと思っていた矢先、とんでもない事がわかりました。静音性が売りのはずのSTMレンズなのに動画撮影時のAF動作音がUSMレンズと変わりありません。
USMレンズ特有の「ココココ」という断続的なAF動作音があろうことかSTMレンズから出ており、とても動画撮影に使えるような静かさではありません。
STMレンズなら静かなはずだと思い込んでいましたが、どうやら情報収集不足でした。
※STMレンズはギアタイプとリードスクリュータイプがあり、後者が静かなSTMレンズ。
撮影時の音声を入れない、動画作品を作るのであれば素早くスムーズなAFによるメリットはあるのかもしれませんが、レビューなどの記録動画についてははっきりと向いていないとわかりました。
また、物撮りに使用できないかと撮影をしたところ、撮れた写真に違和感を覚えました。
また、物撮りに使用できないかと撮影をしたところ、撮れた写真に違和感を覚えました。
四角いパッケージを撮影したときにその正体がわかりましたが、広角故に樽形収差が出ており、物撮りに使うと中心部が膨れたように写ります。
残念ながら物撮りにも向かないレンズで、私の撮影環境でこのレンズが出てくることは無くなってしまいました。
※今年のクリスマスプレゼント行きになりそう・・・
ただし、多くの人が絶賛しているように手軽にスナップ写真を撮るレンズとしては良くできています。
F2.8 1/60 ISO200
軽量小型のため持ち運びやすく、単焦点なのでレンズは明るく、安価でも安いズームレンズよりも写りは良いという、お手軽レンズとして多くの評価を得ています。
試しに何点か写真撮影をしてみましたが、広角ながら被写体によれるため、背景のぼけが得やすく、手軽にぼけ味を生かした写真を撮るには良いレンズだと感じます。
F2.8 1/200 ISO100
価格が価格なので色収差が若干目立ちますが、派手に色収差が出る事があるEF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STMより遙かに色収差が抑えられています。
F2.8 1/200 ISO100
他に気になる点としては、背景のボケ味が柔らかめなのにボケ方がうるさい印象を受けます。この写真のボケている葉を見ると分かりますが、ゴチャゴチャしておりボケが目立っています。
背景にもよりますが、場合によっては被写体以外の部分が目立ってしまうこともあるのでポートレート向けともいえないレンズです。
ボケ具合はEF50mm F1.8 STMの方が良いので、ポートレートや時間をかけてしっかり撮影する場合はEF50mm F1.8 STMをお勧めしたいところ。
F2.8 1/100 ISO200
逆にカメラを提げて散策しながら撮影するのであればCANON EF-S 24mm F2.8 STMに軍配が上がります。薄くて軽いレンズが散策の邪魔になりにくく、気軽に散策に出て撮影が楽しめるでしょう。
コメント
そんな丈夫なレンズではないので、デカいフードは厳禁。
コロの摩耗とズレ安い構造が純正フードをあの形状にした理由、デカイフードつけてる中古レンズは絶対に買ってはダメ。
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