OFFICE RELOCATION | CENTRAL LONDON / Complete Interior Design
そこで、実際に予算消化が必要となった経験から、IT機器関連を中心に効果的で実利のあるものを今回は紹介していきます。
なお、今回のターゲットは10人以下の小さい事務所や少数部署を想定しており、部署や事務所の人数にもよりますが、消化予算額は10万から50万程度を想定しています。
●プリンター
・A3対応レーザー複合機なら1台当り25万円から
・A4対応レーザー複合機なら1台当り3万円から
※レーザープリンターは基本ビジネス向け
・A4対応のプリンターからA3対応のプリンターや複合機へ
・家庭用のインクジェット複合機からビジネスモデル複合機へ
・インクジェットプリンターからレーザープリンターへ
・予備インク(トナー)を多めにストック
・大型機の導入をするならプリンター台も
・PPC用紙もストック
今や必需品ともいえるプリンターは、費用の妥当性、実利共に高いPC周辺機器です。家庭用のプリンターや複合機、1万円程度の安価なビジネスプリンターを仕事で使っているのであればビジネスモデルの複合機に交換すると作業効率があがる可能性が大いにあります。
ビジネスモデルの複合機はA3の印刷・コピー・スキャン、FAXに対応し、ASF・ADF(オートシートフィーダー・オートドキュメントフィーダー)による複数用紙の一括コピー、スキャン、FAXが可能なだけでなく、大容量用紙トレイ、大容量インクと高速印刷で大量印刷に耐える性能を持っています。
くっきりとして見やすい文字、インクの耐水性や耐にじみを求めるならレーザープリンターの導入も視野に入れてみると良いかもしれません。
※消費電力が高いのでブレーカーの容量に注意
小型レーザープリンター複合機はモデル数が少なく、安価なタイプは写真、イラストの印刷品質が高価な大型モデルと比べると劣りますが、ビジネスで多用する文章印刷はクッキリとした仕上がりになります。
●モニター
・23インチワイドモニターなら1台当り1万7千円から
・27インチワイドモニターなら1台当り2万3千円から
・小さなワイドモニターを大きなワイドモニターへ
・旧式の4:3モニターをワイドモニターへ
・モニター台も合わせて用意すると机の上のスペースを有効に使える
ビジネスモデルのパソコンの場合、予算の関係で小さいワイドモニターやアスペクト比が4:3の旧式のモニターになることがありますが、この手のモニターは小さくて作業中にスクロールを頻繁に繰り返すなど、作業効率を妨げている原因となっていることがあります。
特に20インチ以下のワイドモニターは縦方向の表示領域が少なく、エクセルやワードを使用するときに途中で見切れてスクロールを繰り返す作業が増え、表示倍率を落として全体が見えるようにしても文字が見にくくなるなど使い勝手に難があります。
そんな小さいモニターを大きなモニターに換えてしまえば作業効率の向上が見込めます。
ただ、大きくすれば良いわけでもなく、解像度が高いほど文字は小さくなってしまうため、大きなモニターにしたのに文字は小さくなったということもあります。
23・24インチワイドモニターであれば1980×1080、27インチであれば2560×1440の解像度であれば文字のサイズと情報の表示量のバランスがとれていると感じられます。
また、27インチ以上の大きなモニターだと机の自由スペースが圧迫され、画面からある程度離れないと全体が見渡せないため、逆に作業効率を落とすことがあります。余裕のある個人スペースがとれる環境でない限り23・24インチワイドモニターにしておいたほうがいいでしょう。
●パソコンの更新
・デスクトップ・ノート共に5万円から12万程度
・6年以上使用している古いパソコンを更新
・Windows VISTAなら更新サポート期限が近いので更新する理由が明確
・メモリ増設、HDDはオプションでSSDにできれば快適性が抜群にアップ
・Microsoft Office Home and Businessを付けておく(本体付属ではなく別途購入)
事務ともなるとパソコンがないと仕事にならないわけですが、そのパソコンもOSのアップデートによりメモリの占有量が増えて遅くなり、新しいバージョンのソフトウェアに更新したものの、要求性能の高く処理が遅くなり、快適性が損なわれていきます。
特にコストを抑えたビジネスモデルだとメモリ容量やCPUの性能が貧弱で、この症状が顕著に表れてきます。
パソコン業界では4年も経てば化石や骨董品の扱いになりますが、最近はCPUの性能上昇が衰えてきたこともあり、6年以上使っているのであれば更新を考える時期です。
特にWindows VISTAについては更新サポートが2017年4月11日に終了するため、更新サポートが切れる前に更新しておかないとセキュリティに穴が空いてしまいます。
※Windows XPや2000を使っている場合はセキュリティに勝手口があるようなものなので即時更新を強く推奨
ただし、会社専用のソフトウェアといった特殊なソフトウェアを使う場合はOSの対応状態を良く確認しておく必要があります。更新する予定のパソコンでも使えるのかIT管理部門や開発した業者に事前に確認しておきましょう。
●外付けHDD
・1万円程度
・バックアップを何もしていないなら外付けHDDの導入でバックアップ
・バックアップソフト付属のモデルで簡単で高度なバックアップ
・パソコンが対応しているのであれば高速なUSB3.0対応のモデルを
とても大切なのに意外とできていないのがデータのバックアップです。何もしていないなら、まず外付けHDDを取付けてOSのバックアップ機能でも良いのでバックアップをしておきましょう。
ある日突然HDDがクラッシュした、パソコンが起動しないといったトラブルにあっても大切なファイルは保護されます。
外付けHDDにはバックアップソフト付属のモデルもあるのでそれを選ぶのも有りです。1日ごとにバックアップを取り、何月何日のファイルの状態を復元といったことができるので、誤ってファイルを上書きしてしまった場合も元に戻せます。
パソコン本体がUSB3.0に対応しているならUSB3.0対応のモデルにしておくと高速転送でバックアップ・復元の時間も短縮されます。
●ワイヤレスマウス・キーボード
・ワイヤレスマウス4千円から
・ワイヤレスキーボード2千円から
・有線マウス・キーボードをワイヤレスモデルに交換
・合せて品質の良いマウスパッドを導入(ゲーミングモデルがおすすめ)
マウスやキーボードはケーブルが付いているため机の上で邪魔になり、収納しようと思っていてもケーブルのせいで引き出しなどに収納できないなど、パソコンを使わない作業ではとても邪魔に感じる存在です。
ケーブルがないワイヤレスタイプのマウスやキーボードであれば、必要なときに出し、不要な時は引き出しなどに収納しておくことで机の上の作業がはかどります。
●SSD・メモリ換装
・メモリなら5千円~1万円
・SSDなら1万円から5万円程度
・メモリを最低でも4GBに、可能なら8GBに増設する
・デュアルチャンネル対応なら2枚同じ規格を揃えて最大の性能を
・HDDからSSDに交換
・データのクローニングツールが付いているSSDは交換作業が捗る
パソコンを購入して間もない、パソコンの更新が認められない場合などは既存のパソコンにパーツを組み込み、性能向上による作業効率向上という方法があります。
パソコンの起動やソフトウェアの立ち上がりが遅い、処理が重たく待たされてイライラする場合に有効です。
パーツの換装はパソコンのパーツ交換やデータの移し替えができる環境にあることが前提となるため、パソコンを購入したショップや業者、IT関係を管理する部門があるのであれば事前に相談して作業を任せてしまいましょう。
メモリは最低でも4GBは欲しいところです。ビジネス用途で8GBとなると持てあまし気味ですが、間がないため余裕があれば8GB積むが良いでしょう。
パソコンがデュアルチャンネル対応なら2枚同じ規格を揃えておきます。同メーカーの同じモデルで組まないとトラブルの原因になる可能性があるので要注意です。
SSDは480GB程度あればビジネスでは十分な容量です。次の容量である960GB以上となるとパソコン1台分の価格に近づくため、経費としての妥当性を問われる可能性があるかもしれません。
●ソフトウェアの購入
・ATOK 5千円程度
・統合セキュリティソフト3千円から
・IMEをATOKに
・フリーのセキュリティソフトを有料で優秀なセキュリティソフトに
パソコンの文字入力はIMEというソフトウェアが仲介していますが、Microsoft純正のIMEは中国で開発しているため日本人が使うにあたり使いづらいものになっています。
そこで、誤変換が少なく、間違った日本語の使い方を訂正してくれる機能が付いた、ATOKへIMEを変えてみましょう。
長年公私でATOKを使っていますが、Microsoft IMEには戻れないほど使い勝手が良く、特に文字入力が多い作業では重宝しています。
統合セキュリティソフトについては、Microsoft Security Essentialsやフリーのアンチウイルスを使っているなら優良のものに変えてしまいましょう。ウイルスの検出率の向上や危険なサイトのブロックなどセキュリティのレベルが向上します。
企業全体がセキュリティ統合ソフトで管理されている場合はトラブルの原因になるので、分からない場合はIT管理部門に相談してからにしましょう。
統合セキュリティソフトは高性能・多機能な分パソコンにかける負荷が大きいことがあり、特にメモリが不足している場合だとセキュリティは向上してもパフォーマンスが落ちて作業効率が低下することがあります。
メモリに余裕がある場合、または、あらかじめメモリの増設をしておいてからの導入をお勧めします。
また、セキュリティソフトについては数年でライセンス更新が必要な物があるので、維持費が必要になる点にも注意が必要です。
メモリに余裕がある場合、または、あらかじめメモリの増設をしておいてからの導入をお勧めします。
また、セキュリティソフトについては数年でライセンス更新が必要な物があるので、維持費が必要になる点にも注意が必要です。
●オフィスチェア・会議用チェア
・1万円程度
・くたびれたオフィスチェアを更新
・会議用や商談用のイスがパイプイスなら良いものに
事務仕事となると長時間イスに座って作業をすることが多いですが、イスが悪いと姿勢が崩れやすく、長時間の作業においてはストレスの原因になるだけでなく、歪んだ姿勢により骨格が歪むことがあります。
また、良いイスでも長期間の使用でクッションがくたびれてしまい、本来の性能を発揮できない状態になっているものもありますので、機会をみて更新してしまいましょう。
1万円程度のオフィスチェアであれば長持ちしますし、剛性もしっかりしているので座っていて安心感があります。
ついでに、会議用チェアもパイプ椅子なら良いものに換えてしまうというのも手です。地味な見た目なのに意外と高価なため、他の部署から変に注目されることも少ないでしょう。
コメント
コメントする