ここからあそこまで何mだろうか?目視で距離を推察することはできても実際の距離については測ってみないと分かりません。しかし、数mなら巻き尺で簡単に測れるものの、数十m、しかも荒れた土地や低木などの障害物があると計測するのは面倒です。
そこで、レンズを通して見た箇所までの距離を計測してくれるNikon 携帯型レーザー距離計 COOLSHOT 20 LCS20を導入してみました。
COOLSHOT 20は元々ゴルファー向けのアイテムです。私はゴルフをしないのですが、別ブログでやっているエアガン関係で飛距離が大切な要素としてあげられるため、今回は純粋に距離計として導入することにしました。
距離計にも複数の種類があり、もう少し安価なもので建設現場用のレーザー距離計がありましたが、レーザー光を目視で確認して計測箇所を設定するため、屋外という明るい環境で、なおかつ40m以上も先を計測しようとするとレーザー光が見えず何処を計測しているのか分からなくなるだろうと思い、目視タイプのレーザー距離計にしたわけです。
※計測精度は建設現場用のレーザー距離計が正確
パッケージは光学機器にしてはシンプルで、海外でも販売することを前提とした雰囲気を感じるパッケージです。
中身はCOOLSHOT 20本体、専用ソフトケース、ストラップ、リチウム電池、マニュアル類です。
マニュアルはデジタルカメラのような分厚さがあり、これを読むのかと萎え気味にページを開いてみましたが、各国語のマニュアルがまとめられているだけで日本語の説明ページが僅かにあるだけでした。
付属のソフトケースはナイロン製。チープな雰囲気はあるものの、軽くてややラフに扱っても破れそうにない強度はもちあわせています。
背面にはマジックテープで固定するベルト用のバンドが付いており、ベルトにさげて持ち運びができるようになっています。
なお、マジックテープを開いてみたところ、マジックテープのカット片がボロボロとこぼれ落ちてき、とても光学機器用とは思えない品質をみるに、パッケージの件と合せ海外向けの製品を日本でも売ろうという思惑が感じ取れます。
ソフトケースに収納してみましたが、専用品だけにぴったりと収納できます。
COOLSHOT 20本体はボタンが少なくシンプルな外観をしています。
測量機能しか持ち合わせていないためボタンは2個と非常にシンプル。
接眼レンズ側は接眼レンズと電池ホールのキャップ。
対物レンズ側には目視用の対物レンズ、その下にレーザーの照射、受光とおぼしきレンズが2箇所あります。
右サイドにはストラップホールが用意されており、付属のストラップをとりつけることができます。
接眼レンズは光学機器の例に漏れず視度調整用の機能が付いています。左右に接眼レンズを回転させることで、ある程度の範囲ではあるものの適切な視度に調整できるようになっています。
COOLSHOT 20の電源はCR2リチウム電池です。
電池ホールのキャップを回すと外れるので、そこにCR2リチウム電池を入れて再びキャップを戻せば使用準備完了です。
試しに計測をしようと握ってみましたが、COOLSHOT 20本体のサイズは男性の手であればちょうどフィットするサイズで、握ったときの違和感は無く、持ちにくく手ぶれが酷くなることはありませんでした。
また、重量も軽量で、リチウム電池込みで135gと軽いため、長時間持っていても腕が疲れるようなことはありません。
なお、COOLSHOT 20本体はIPX4の防水性能をもっているため、雨に濡れる程度であれば問題無く機能する様になっています。
COOLSHOT 20自体の機能はレーザーによる距離計測のみのため、ファインダーは目標を定めるためのクロスと距離単位、バッテリーの残量表示のみとシンプルです。
初期状態はゴルフ向けアイテムということもあり距離単位はヤードとなっていますが、ゴルフをする人以外にはヤードは使いません。そのため、分かりやすいメートル表示に切り替えて使用することもできます。
※距離単位設定は電源が切れても保持される
計測は接眼レンズを覗き、距離計測対象となる箇所を目視でファインダーのクロス中心部に重ねるだけです。
8秒間ほどリアルタイムで距離が計測され、最後の距離が計測値として表示されます。
この際に、人が横切ったり、手ぶれで近くの茂みや木などを誤って計測した場合、それらの距離が数値として出ることもあるため、しっかりとターゲットを捉え続ける必要があります。
レンズの倍率が6倍ということもあり、私が良く使用する20m~50m程度のレンジであればよほどのことが無い限りターゲットからそれることはありませんが、100m以上となるとしっかりと握りCOOLSHOT 20をぶれさせないようにする必要があります
COOLSHOT 20の精度については最大550mという距離まで計測ができるものの、分解能は1m(1y)なので、建築現場向けのレーザー距離計と比べると大まかな数値しか計測ができません。
実際に計測した距離を巻き尺で計測してみたところ、ほぼ正確な数値が出ていることを確認できました。1m単位とおおざっぱなものの、それでも良い環境であれば十分に役目を果たしてくれます。
なお、レーザー光は気象環境に左右されることもあり、雨の際は正確に距離が測れない場合があるなど、レーザー特有のデメリットもありますが、カメラのAFと違い、薄暗い箇所でも計測ができるメリットもあります。
夜の屋内で、40Wのミニクリプトン球を使ったダウンライトがぼやっと辺りを照らす箇所を計測したことがありましたが、さも当たり前の様に計測値を出してきたのは少し驚きました。
※レンズの明るさにもよるがカメラのAFなら間違いなく迷う様な暗さ
まとめ
巻き尺が使えない、数百mと距離が長い場合にCOOLSHOT 20は手軽に距離を計測できるお助けアイテムになります。
1mごとと大ざっぱな距離計測ですが目視した箇所がターゲットとなるため、建築現場用のレーザー計測器と比較すると遠距離に強く、またレーザー計測のため薄暗い箇所でも数値を出してくれます。
雨の際に計測精度が落ちるため全天候対応とはいえませんが、曇りや夕暮れ時でも使えるため、よほどコンディションが悪くない限り十分に活躍してくれます。
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