1年前にBD-Rの品質計測をするためにPanasonic国産LM-BRS25LTとSONY台湾製BNR1DCPP6でテストディスクを焼いて計測しましたが、あれから1年経過したので経年劣化の調査をしてみることにしました。
このグラフにはエラー訂正に使わるLDCとBISの状態が視覚的に表示されており、色が赤に近いほど品質に難があることを示しています。
外周部のエラー訂正レートが僅かに大きくなっているPanasonic国産LM-BRS25LTに対し、SONY台湾製BNR1DCPP6はリニアにエラー訂正レートが大きくなっています。
※数値が小さいほど高品質
さらに、グラフの左側の数値や左下のLDC、BISの平均、合計を見てもらうとわかりますが、数値には圧倒的な差が出ており、Panasonic国産LM-BRS25LTの品質の高さが一目でわかります。
SONY台湾製BNR1DCPP6 1年経過後
Panasonic国産LM-BRS25LT 1年経過後
そして、これが1年経過後のテストディスクです。
※作成後ソフトケースに入れて暗所に保管。室温、湿度の管理はしていない。
SONY台湾製BNR1DCPP6はリニアにエラー訂正レートが大きくなっていますが、外周部に行くにつれエラー訂正レートが1年前よりも増加しており、外周部ではLDCは300近くあったものが1年経過後では500近くにもなっています。
BISも僅かにエラー訂正レートが増えており、外周部がはっきりと黄色に変わっているのがわかります。
対してPanasonic国産LM-BRS25LTは外周部のエラー訂正レートが指数関数的に上昇しているのが気になりますが、それ以外は1年前よりはエラー訂正レートが増加しているものの、非常に低いエラー訂正レートを維持しています。
LDCとBISの合計値で見るのであれば、両メディアともに1年前の倍のエラー訂正レートになっていますが、グラフで比較するとSONY台湾製BNR1DCPP6は全体的に劣化しているのに対し、Panasonic国産LM-BRS25LTは外周部が大きく劣化しているという状態です。
劣化の仕方については、同じように全体的な劣化をするものかと思っていましたが、このような差が出てくるとは思いませんでした。
この結果を見るに、Panasonic国産LM-BRS25LTは容量いっぱいに使うのではなく、20GBあたりを目安にデータを書き込めば、長期間の保管にも耐えられる状態を作ることができるといえるでしょう。
CD-R やDVD-Rを焼く際に、記録型の光学メディアは外周部が弱いので容量いっぱい使い切らないほうが良いといわれていましたが、この結果を見るに国産のBD-Rにも同じことが言えそうです。
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