写真撮影で物撮りといえばPLフィルターを使う事シーンはあまりないのですが、希に必要なシーンが出てくることもありPLフィルターを導入することにしてみました。
今回はSIGMA MACRO 50mm F2.8 EX DGのフードに装着するため72mmのPLフィルターにしてみましたが、来てみてビックリ、サーキュラーPLではなくPLフィルターでした。
本来オートフォーカス機ではサーキュラーPLを使わないとオートフォーカスが機能しなくなるので、マニュアル機用のPLフィルターは使わないのですが、よく内容を確認せずに勘違いで購入したため失敗してしまいした。サーキュラーPLにしては異常に値段が安いなと思っていましたが、どうりで安いわけです。
PLフィルターは薄い黒みがかったフィルターで、光を偏光することで被写体表面のコントラストを低下させる反射角度の光をカットしたり、水面や透明な袋の反射を抑え内部が見えるようになる効果があります。
もちろん、黒いフィルターのため明るさは低下してしまい、必然的シャッタースピードを落とすなりして明るさを稼がないといけません。
ちなみにPLフィルター・サーキュラーPLフィルターには賞味期限があり、紫外線や熱による成分変化で経年劣化していきます。
液晶モニターの発する光は偏光しているためPLフィルターの寿命確認に最適です。写真のように光をシャットアウトするようならフィルターは生きています。安物なので大丈夫かと心配していましたが問題はありませんでした。
さて、PLフィルターは本来オートフォーカス機で使わないように言われていますが、使うとどうなるのか実際に試してみました。
Canon EOS Kiss X7iにSIGMA MACRO 50mm F2.8 EX DGを装着して、フードにPLフィルターを付けてみましたがオートフォーカス機能は正常に動作しました。
が・・・、あくまでも撮影用の照明を当てている状態という条件であればの話で、暗くなるとオートフォーカスが迷いがちになります。
ただ、フィルターがなくても暗い箇所ではオートフォーカスが迷うことは珍しくないため、どちらが原因かは分りませんが、機種やレンズの組合わせでは全く使えないこともあるでしょうから、今回はたまたま運が良かっただけです。
他にもオートフォーカス機でPLフィルターを使うと露出計が正常に測光できなかったり、偽色やモアレが発生することがあるようなので、トラブルを避けるためにもオートフォーカス機にはサーキュラーPLフィルターを使う事をお勧めします。
もはや返品することもできないので、このまま試しに光が反射してコントラストが低下しやすい、または光が邪魔になる被写体で使ってみることにしました。
これがフィルター無しの状態です。光が反射して内部が見えにくくなっています。
次にフィルター有りの状態です。完全とはいえませんが光の反射を抑えて内部が見えやすくなっています。
この手の内部が見える箱はうっすらと光が反射するため、コントラストが低下しやすく撮影の際は困りものですが・・・
フィルターをかけることにより内部がしっかりと見えるようになります。
オートフォーカス機でPLフィルターを実際に使ってみましたが、私の撮影環境では実用性に問題があるようには感じませんでした。偽色やモアレが発生するとのことでしたが、もし今後の使用で問題が出るようならサーキュラーPLフィルターを購入しようと思います。
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