ラベルの耐久性があり、手軽に使える物がないかと探してみたところ、CASIOから発売されているネームランドの中で、PC接続専用で無駄のないコンパクトなボディが特徴のKL-E20が目に付いたので購入してみました。
CASIOネームランドKL-E20はファイルバインダー、棚、パネルや文房具などに貼るラベルを印刷するラベルライターの一種です。キーボード付きのモデルが事務所で使われているのをよく見ますが、KL-E20はキーボードを廃してPC接続のみに特化したタイプになります。
キーボード付きのモデルにもPCと接続できるものがありますが価格は少し高めになりますし、PCと接続後、電源を入れるたびラベルライター側で設定を切り替える必要があるので、費用と手間を考えた結果、PC専用モデルのKL-E20にしました(普段からPCを使っていることも要因としては大きいですが)。
似たような機種にメモプリがありますが、こちらはラベルライターではなく付箋ライターのため耐久性はなく、2~3ヶ月程度持てばいいといわれています。用紙は感熱紙で家庭用FAX用紙やレジのレシートのように黄ばんだり熱で黒くなるため、長期間使うには不向きなようです。
KL-E20を送られてきた箱から取り出してみると懐かしい感じのパッケージが出てきました。今では更新サポートが終了したWindows98/Me/2000/XP対応というパッケージからずいぶん前に発売されたものだと予想できますが、調べてみると発売は2006年と息の長いモデルです。もちろん、最新のドライバーを使えばWindows7や8/8.1にも対応します。
付属品は以下の物が入っています。
KL-E20本体
USBケーブル(1.8m)USB Type-A - USB Type-B
ACアダプタ
9mm幅カートリッジ(白地に黒文字)
ドライバー・ツールディスク
マニュアル類
KL-E20本体は時代を感じさせるデザインで、事務機器らしいシンプルなカラーリングとなっています。
上部には手動のカッター用ボタン。
背面には電源供給用のソケットとUSBソケットが用意されています。
KL-E20はUSBアダプタでPCと接続しますが、USBバスパワーには対応していないためACアダプターが必要になります。ACアダプターの仕様を見ると9.5V1Aとなっているので設計的に難しいのかもしれませんが、モデルチェンジの際はバスパワーで動くようになって欲しいところです。
側面のカバーを外すとカートリッジを入れるスペースが出てきます。
付属のカートリッジは9mm幅(白地に黒文字)。いつも会社で使用しているカートリッジが12mm幅なので、安価な紙製バインダーにはると幅が少し物足りなく感じますが、文字サイズを大にすれば視認性は十分あります。
カートリッジは幅やカラーが複数ありますが、どの仕様のカートリッジを使っているのか分かるように本体に小窓がついています。
プリントにはPCと接続する必要がありますが、本体にドライバーを入れてからUSBケーブルを接続するという説明書きがされています。付属のディスクには最新のドライバーが入っていないため、公式ページのドライバーと印刷用のソフトをDLしてインストールする必要があります。
印刷用に使うソフトは簡易用のPCラベルユーティリティBA-P20とラベル印刷ソフトBA-100です。
印刷時は手軽に使えるBA-P20を使っていますが、PCと接続しないタイプ、もしくは接続できるけど単体で使用しているネームランドでは使えるフォントは数種類と限られていますが、PCと接続するKL-E20ではPCにインストールされているフォントが使えるというメリットがあります。
いつも見ているゴシック体以外のフォントが使えるとあって、ついついフォントをどれにしようかとあれこれ迷ってしまいます。
他にも業務用といわんばかりの見た目が特徴のBA-100も印刷データの作成につかえます。こちらは本格というだけあって使える機能がBA-P20よりも充実しています。
ちなみに、専用のソフトでしか印刷データを作れないというわけでもなく、通常のプリンタと同じようにWindowsが認識しているので、印刷機能の付いているソフトであれば何でも使えます。もちろん、用紙設定についてはテープの仕様に合わせないとまともに印刷されません。
設定は詰めてやらないといけませんが、差し込み印刷と組み合わせることでラベルの大量印刷など、応用次第で色々と使えると思います。
さっそくテスト印刷をしてみたのですが、初期の色濃度だとムラが気になったので最高濃度で印刷してみたところ良い感じのラベルが出てきました。これでバインダーや棚の管理がはかどりそうです。
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