Anker 5Port Desktop Charger

最近タブレットPCを買い増ししたため、ただでさえUSBから充電する機器が多いのに、最大でタブレットPC4台とスマートフォン1台を充電する状態になってしまいました。

純正のUSB電源アダプタだと1ポートしかないので、4ポートのUSB電源アダプタを購入して使っていたのですが、2Aの出力では限界だったので、8Aの大容量USB電源アダプタ 40W 5ポート USB急速充電器を導入してみました。

モバイルバッテリーで実績のあるAnker

Ankerといえばモバイルバッテリーで実績のメーカーで、私もAstro E3 第2世代 10000mAh 大容量モバイルバッテリーを愛用しているほか、12VシガーソケットからUSB電源をとれるAnker 24W 4.8A カーチャージャー デュアルUSBポートも車載タブレットPCに組込んでいるなど、モバイル系の充電関連では良く使っているメーカーです。

ここまでAnkerだらけになるとは思いませんでしたが、外れが少ないメーカーなので結果としてそうなった感じです。

PowerIQ

Anker 40W 5ポート USB急速充電器には、通常のUSB電源アダプタとは違い、PowerIQというテクノロジーが搭載されており、各ポートの電流を制御することにより、急速充電の効率を端末ごとに最適化しています。

これについては実際に計測してみないと分りません。というのも、過去の記事では、USB電源アダプタの仕様どおりの電流や電圧が出るわけではないということが分っていますので、後半で詳しく計測してみます。

内容物一式

内容物はAnker 40W 5ポート USB急速充電器本体、電源ケーブル、マニュアル類となっています。

ラバー塗装

本体はラバー塗装が施してあり、表面はマット調でサラサラしています。見た目は良いのですが、ラバー塗装は経年劣化でベタベタになるため、良し悪しです。

5Port

USBポートは5個。従来品ではAndroidとAppleで使うポートが分別されていましたが、Anker 5Port Desktop Chargerでは、何処のポートを使用しても最大のパフォーマンスを発揮できるようになっています。

この各ポートにはヒューズが搭載されており、2.4A以上の電流が流れるとヒューズが切れます。

旧ロットでは一度ヒューズが切れると回復しないため問題になっていましたが、現行品は改善され、電源コードを抜いて5分間待つと回復するように変更されたようです。

原因は低品質なUSBケーブルによるものが多いようなので、安価な粗悪品は避けたほうが無難です(この件以外にも、安価なUSBケーブルでは感電やショートなどの話もあるので注意)。

仕様

仕様は5V 8A(40W)と、USB電源アダプタでは希にみる大容量となっています。

電源コード差し込み口

USB電源アダプタでは珍しく、電源コードを差込む仕様になっています。


純正ではないのですが、別売りのアダプターを使いコンセントに直接差込んだり、ノートPCの充電器の間に割り込ませたりと、色々と工夫して使われているようです。

3Aまでの電流に対応

先ほども記載したとおり、USB充電器の仕様表示というのはあてになりません。そこで、実際にどれぐらいの能力があるのか、USBの電流と電圧を計測できる簡易計測器で性能を調べてみました。

無負荷時

まずは無負荷時ですが、5.13Vの電圧となっています。

次はWindows8タブレットPC ASUS VivoTab Smart ME400C ME400を充電してみました。

ASUS VivoTab Smart ME400C ME400 V
ASUS VivoTab Smart ME400C ME400 A

結果は5.2V 1.44A。純正の充電器を使ったときよりもやや出力が良くなっています。

次はiPad Retinaディスプレイモデルです。

iPad V
iPad A

結果は5.15V 2.27A。純正とほぼ同じ出力となっています。

全ポートを使ってみると

さらに、全ポートを使ってみました。

最大負荷

同時に充電したのは・・・

ASUS MeMO Pad 7 (ME176) 1.2A
ARROWS Tab Wi-Fi FAR70A 1.36A
Windows8タブレットPC ASUS VivoTab Smart ME400C ME400 1.44A
iPad Retinaディスプレイモデル 2.27A
iPad mini 0.9A
※数値は非スリープ時の充電電流
※数値は実測値(CPU無負荷時計測)

の5つのタブレットPCです。

計測するのは一番電流と電圧の大きかった
iPad Retinaディスプレイモデルで、単体と全ポート使用時の電流と電圧を計測し、数値の落ち込みがないか確認をします。

若干の落ち込み

最初は5.15V 2.2Aの出力あたりをうろうろしていたのが、全ポートを使うと5.09V 2.1Aまで落ち込みました。計算上では約7A使っていることになりますが、限界近くとなると若干の落ち込みはあるようです。

タブレットPC5台と、個人が使う環境ではなかなか目にすることがない光景で、流石にちょっといじめ過ぎたかなと思いましたが、落ち込み具合も僅かで高速充電になっていますし、一般的な使い方をするのであれば十分な性能でしょう。