
SDカードを取り出すこともなく無線LANにより撮影した写真を転送できるEye-Fiカードですが、タブレットPCやスマートフォンに特化したEy-Fi mobiをiPad用に入手してきました。
すでにEye-Fi X2シリーズは撮影時の重要なアイテムとなっていますが、この毛色の違うEy-Fi mobiの性能はどうなのか、今回はEy-Fi mobiを掘り下げていきます。
すでにEye-Fi X2シリーズは撮影時の重要なアイテムとなっていますが、この毛色の違うEy-Fi mobiの性能はどうなのか、今回はEy-Fi mobiを掘り下げていきます。

パッケージはEye-Fi X2シリーズと比べると簡略化されています。販売価格帯と合わせて手に取りやすいものになっています。
説明書はパッケージ裏に記載されており、説明自体も簡略なものとなっています。これは設定自体がEye-Fi X2シリーズと比較して劇的に簡略化されているからでもあります。
中から出てきたカードがこれです。今回は4GB・8BG・16GB・32GBのラインアップの中から8GBを選択しました。
従来のEye-Fi X2シリーズでは動画撮影時や連射時におけるカードへの転送速度が問題とされることがありましたが、Ey-Fi mobiシリーズでは高速化されClass10に対応しています。
初期設定はまず使用する端末にEye-Fiアプリをインストールします。
Eye-Fiアプリのアクティベーションコードにコードを入力します。
入力するコードはEye-Fi mobiカードのケースに記載されています。
iOSではコード入力後プロファイルの入力へと切り替りますのでインストールをします。
Eye-Fiアプリに戻ると写真アプリへの許可を求めてくるのでOKをタッチします。ここでOKを選択するとEye-Fiアプリに取り込んだ写真をiOSの写真アプリで表示できます。
先ほどの選択後Eye-Fiアプリの使い方が表示されます。これで初期設定は完了です。
ここからは初期設定ではなく通常の使い方になります。
まずはEye-Fi mobiカードをデジタルカメラに入れて写真を撮影します。
※撮影した写真がない場合はEye-Fi mobiカードから電波は発せられません。
転送時はデジタルカメラの電源を入れたままにしておきます。
iOS設定のWi-FiからEye-Fiの名前が付いたアクセスポイントを選択します。
Eye-Fiアプリを立ち上げるとEye-Fi mobiカードから写真が転送されます。
なお、Android版のEye-Fiアプリでは自動的にWi-Fiアクセスポイントが変更されるようです。
撮影した写真はEye-FiアプリでもiOSの写真アプリでも確認することができます。Eye-Fiアプリでは拡大ができないので細部まで確認できませんが、iOSの写真アプリでは拡大がで切るので細部までしっかりと確認ができます。
初期設定後の通常の使い方についてはiPad Retinaディスプレイモデルと連携して使った際の動画がありますので、実際にどのように使うのか一度目を通してもらうと分りやすいと思います。
転送した写真についてはEye-Fiアプリの共有からメールや印刷、また写真アプリから他のアプリや同じくメールなどの転送が可能です。
PCへは直接接続しての転送やiCloudによるインターネット経由により転送ができます。
一通り使ってみての感想ですが、従来のEye-Fi X2シリーズと比較すると転送速度自体はほぼ同じぐらいだと感じます。写真ならばそこまで気にならないのですが動画の転送時はやはり遅いと感じます。
毎年画素数が上がりファイルサイズが大きくなっていっていますので、Eye-Fiカードも最新の11ac規格やMIMO対応による高速化で対応してもらいたいところです。
バッテリーの持ちもやはり電波を発するだけ通常のSDカードより消費は早いと感じます。予備バッテリーは必須です。ただ、従来のEye-Fiカードからすれば特に変わらない感じでした。
Eye-Fi X2シリーズは無線LAN親機経由(Eye-Fi mobiカードが子機となる)とダイレクトモード(Eye-Fi mobiが親機となる)という2つの転送モードがあるのに対して、Eye-Fi mobiはダイレクトモードのみと機能が絞られています。また、Eye-Fiカードの設定はできませんので接続待機時間も設定できません。
iOSとの連携ではいったん接続待機時間を過ぎて電波が途切れると再びiOSのWi-Fi設定から接続先をEye-Fi mobiに切替える必要があるため、一枚一枚撮影しては確認する作業で使用する際には面倒に感じます。
これはEye-Fi X2シリーズのダイレクトモードでも同じしたが、少なくとも待機時間を調整することで完全とはいえないにしろ回避できたのでもどかしい部分ではあります。
PC版のEye-Fiアプリには対応していないことも含めると完全にタブレットPCやスマートフォンに特化したEye-Fiカードだといえます。
そもそも、Eye-Fi X2シリーズとは運用思想がまったくことなり、ある程度の設備や装備を持ったハイアマチュアからプロ向けについてはEye-Fi Pro X2が受け持つことになり、このEye-Fi mobiについてはパーソナルユースというしっかりとした線引きができているように感じました。
今回は私が使うわけではないのでこのままiPadの持ち主へとEye-Fi mobiカードが渡りますが、私のように部屋に簡易スタジオを組んでPCで一枚一枚撮影した写真を確認するような使い方には向いていません。
しかし、写真を撮ってはタブレットPCに保存し、それを人に見せたり写真を管理するような運用ではもってこいだといえます。
まとめ
スマートフォンやタブレットPCにデジカメの写真を転送する際、SDカードを取り出すことなく、また、専用のカードリーダーも不要で写真を転送できるというのは非常に便利なことです。
Eye-Fi mobiは難しい操作や設定は面倒、写真の転送がもっと簡単にできる方法を探している、撮影した写真をすぐにウェブにアップロードしたい、撮った写真をタブレットPCの大きな画面で細部まで確認したいというニーズにまさにピッタリといえる無線LAN SDカードです。
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