Velbon FHD-52Q

最近動画撮影をする機会が多くなり、写真撮影用の三脚を使って動画を撮影することに不満を覚え始めました。

パンやチルトの際に写真撮影用の三脚だと一定の動きができないため、ガクガクとブレた動画ができあがってしまいます。そこで、スムーズなパンやチルトを実現するためにビデオカメラ用雲台 Velbon FHD-52Q を導入してみました。


ビデオ撮影の頻度が増すなか、ビデオカメラ用三脚を1台買うことも検討しましたが、三脚を含めると結構な額になります。そこで雲台のみで対応できるのだから、手持ちのカルマーニュE5400に取り付けて運用するということでVelbon FHD-52Qの導入に踏み切りました。

標準的なUNC1/4ネジで取り付け

Velbon FHD-52Qの取り付けは三脚では標準的なUNC1/4ネジで取り付けるため、雲台が交換可能な三脚であれば大抵の物に取り付けることができます。今回は愛用のカルマーニュE5400の雲台をVelbon FHD-52Qに交換してみました。

ビデオ用の雲台とカメラ用の雲台では何が違うのかというと、まず動画には縦フォーマットがないためカメラは垂直に立てることはできません。
 
そして、最も違う箇所はパンやチルト操作をスムーズにするオイルブリュード機能が備わっていることです。

オイルブリュードとは油圧によりパンやチルトの動きを抑制して操作時のガク付きを抑える機能です。オイルブリュードが付いているとヌルーとしたな滑らかな動きになります。

トルク調整ダイヤル

Velbon FHD-52Qはもちろんオイルブリュードが備わっており、本体に付いているダイヤルを回すことでパンとチルトのトルク調整ができるようになっています。

あまり緩めすぎるとカメラの自重でお辞儀をすることもあるので、カメラ用雲台と扱いは少し変わってきます。

長く折れたハンドル

また、ハンドルは1本のみで、カメラ用運台と比べて長く折れ曲がっています。これらの特徴は多くのビデオ雲台にみられるもののようです。

クイックシュー

Velbon FHD-52Qには便利なクイックシューが付いていますので、必要に応じて取り外しが簡単にできます。また、推奨積載重量は2.5kgと価格の割には積載重量あるように感じます。

もちろん、Velbon FHD-52Qの推奨積載重量が2.5kgであっても、三脚側の推奨積載重量が2.5kgを超えていないと重いカメラを取り付けた際に安定性が落ちるため、使用するカメラと三脚・雲台の積載重量のバランスはしっかり把握しておかないといけません。

デジタルビデオカメラを取付けてみた

ただ、ワイドよりのレンズを付けたデジタル一眼レフやコンパクトデジタルビデオカメラであればさほど気にするようなことはありません。現在使用しているSONYのSONY HDR-CX590VやCanon EOS Kiss X7にバッテリーグリップと18-55mmのキットレンズを付けて使用していますが、安定性に不安を感じることはありません。


実際に使用してみた動画がこちらになります。

実際に使ってみると分かるのですが、オイルブリュードのヌルーとした動き、そして撮影した映像のスムーズなパンとチルト操作がはっきり分かります。

まだ、操作になれていないのでパンやチルト操作を一定の速度で行うことができませんが、それでもカメラ用雲台を使うより遙かに綺麗に撮影できます。

この後いくつか撮影する機会がありましたので実用しましたが、パンやチルト操作の滑らかさは動画の撮影には欠かせない要素だと実際の使用で実感しました。今後は動画の表現がさらにアップすることでしょう。
 
Velbon FHD-52Q

専用に三脚を買うほどでもないが、そこそこビデオカメラを使う機会があるのであればVelbon FHD-52Qはベストな選択です。パンやチルト操作の滑らかさはカメラ用の雲台では不可能ですので、ビデオカメラ用に検討の価値は十分にある雲台となっています。