Nexus7(2012)を車載専用にするにあたり、キー連動を実現させたのがTaskerというアプリです。
このアプリを使えばタブレットの動作やセンサーの反応などをフラグにして様々なタスクを実行することができ、組合わせ次第で面白い使い方ができます。
今回は自動車に乗せっぱなしにして使う際に、キー連動を実現させる設定を詳しく紹介していきます。
前提条件としては充電器も車載し、シガーソケットなどキーをONにすると電流が流れるところから電源を供給することが必須です。
micro USBコネクタから充電できるタイプは簡単で、シガーソケットに差込む充電器が数多く用意されていますのでこれを使えば問題ありません。
もし、専用コネクタタイプでACアダプターを積む必要がある場合は、車内で家電が使えるインバーターかソケット形状と供給電圧に対応したDC-DCコンバーターが必要になります。
動作概要
Taskerが万能といえどもOSの管理者権限を持っていない場合はいくつか制限がかかります。そこで、今回はAndroid OSの設定とTaskerの組合わせによりキー連動を実現させてみました。
大まかなタスクの流れは以下のようになっています。
1.キーをONにするとシガーソケットからUSBケーブル経由でNexus7に電力が供給される
micro USBコネクタから充電できるタイプは簡単で、シガーソケットに差込む充電器が数多く用意されていますのでこれを使えば問題ありません。
もし、専用コネクタタイプでACアダプターを積む必要がある場合は、車内で家電が使えるインバーターかソケット形状と供給電圧に対応したDC-DCコンバーターが必要になります。
動作概要
Taskerが万能といえどもOSの管理者権限を持っていない場合はいくつか制限がかかります。そこで、今回はAndroid OSの設定とTaskerの組合わせによりキー連動を実現させてみました。
大まかなタスクの流れは以下のようになっています。
1.キーをONにするとシガーソケットからUSBケーブル経由でNexus7に電力が供給される
2.自動的にスリープ解除(OSデフォルト機能)
3.設定でスリープ解除時のロックをしないように設定をしているため、即ホーム画面へ
4.2.の時点で同時並行してTaskerが画面がON(画面ONをフラグにしている)になったことを受けてタスク(playタスク)発動
5.Taskerが設定したアプリ(Google Play Music)を立ち上げ、再生ボタンを押すというタスクが続けざまに実行され音楽を再生する
6.USBから電力供給を受けている際はスリープしない設定(開発者向け設定)なので画面は表示したままに
7.キーをOFFにするとシガーソケットからUSBケーブル経由でNexus7に供給していた電力が絶たれる
8.15秒後自動的にスリープに移行(OSデフォルト機能)
9.画面が消えたことを受けてTaskerがタスク(stopタスク)発動
10.Taskerが指定したアプリ(Google Play Music)を立ち上げ、停止ボタンを押すというタスクが続けざまに実行されて音楽を停止する
以上のタクスが連動して動作するため、キーのON/OFFに連動するようになるわけです。
Android OSの設定
まず、Androidで設定できる部分を変更していきます。
設定の開発者向けオプションで「スリープモードにしない」にチェックを入れます。
この機能は、充電中および電源が供給されている時はスリープモードに自動的に移行しないようにするものです。
次にスリープ時間の設定を15秒に設定しておきます。この時間はキーをOFFにして電源供給が途絶えた際からスリープに入る時間になりますので短く設定しておかないと無駄にバッテリーを消費してしまいます。

以上のタクスが連動して動作するため、キーのON/OFFに連動するようになるわけです。
Android OSの設定
まず、Androidで設定できる部分を変更していきます。
設定の開発者向けオプションで「スリープモードにしない」にチェックを入れます。
この機能は、充電中および電源が供給されている時はスリープモードに自動的に移行しないようにするものです。
次にスリープ時間の設定を15秒に設定しておきます。この時間はキーをOFFにして電源供給が途絶えた際からスリープに入る時間になりますので短く設定しておかないと無駄にバッテリーを消費してしまいます。

セキュリティの「画面のロック」を「なし」に切替えます。
元々Androidタブレットは充電を開始するとスリープは解除されますが、ロック画面で阻まれその先には進めません。
この設定により、スリープから解除したらロック画面現われず、スリープ前の状態に戻るようになります。
Taskerの導入と設定
Android OS側の設定が終わりましたので、次はGoogle PlayでTaskerを購入します。
※7日間フル使用できる体験版もこちら用意されています。(apkファイルの直接インストールが必要です。)
車載する際は盗難のことを考えて新しいアカウントを取得してGoogle Play ギフトカードでチャージして購入することを推奨します。
これならアカウントに必要以上の個人情報やクレジットカード情報が紐付けされず、最悪盗難にあっても物的損害だけで済みます。

Not Power Anyは再生中スリープ無効になるプレイヤーで有効ですので、Playミュージックアプリで説明したDisplay State ON/OFFをPower Any(起動時のフラグ)Not Power Any(終了時のフラグ)及び置き換えても良いかと思います。
※Not Power Anyを使う場合、キーがONの状態で手動でスリープさせるとキーOFFでタブレットがスリープ解除され、そのままプレイヤーが再生状態になりタブレットPCのバッテリーを消費してしまうので注意。
※スクリーンショットは最新の設定状態。 1~2番のDisplay State ON/OFFは音楽再生用の設定だが動画再生時はOffにして起動しないようにしている。
元々Androidタブレットは充電を開始するとスリープは解除されますが、ロック画面で阻まれその先には進めません。
この設定により、スリープから解除したらロック画面現われず、スリープ前の状態に戻るようになります。
Taskerの導入と設定
Android OS側の設定が終わりましたので、次はGoogle PlayでTaskerを購入します。
※7日間フル使用できる体験版もこちら用意されています。(apkファイルの直接インストールが必要です。)
車載する際は盗難のことを考えて新しいアカウントを取得してGoogle Play ギフトカードでチャージして購入することを推奨します。
これならアカウントに必要以上の個人情報やクレジットカード情報が紐付けされず、最悪盗難にあっても物的損害だけで済みます。

Taskerを立ち上げたところです。シンプルなGUIですが強力なタスク設定ができます。
もちろんその分設定も複雑で、動作の順番や作動するためのフラグ設定は正しく設定しないと動作しません。
画面下部の+ボタンをタッチしてStateを選択します。
出てきたメニューからDiaplayをタッチします。
出てきたメニューからDisplay Stateをタッチします。
Display Stateの設定をONにして画面左上のTaskerアイコンをタッチします。
キーON時のフラグの設定は完了です。これで画面がONになったらフラグ起動というところまできました。
次に画面がONになりフラグが発動したら何のタスクを実行するかを設定していきます。Enter TaskのNew Taskのメニューが表示されているので+をタッチしてタスクを追加します。
画面下部の+ボタンをタッチします。
メニューからAppをタッチします。
メニューからLoad Appをタッチします。
タスク設定の最初の画面に戻ったら再び+ボタンをタッチします。
今度はメニューからMediaを選択します。
出てきたメニューからMedia Controlを選択します。
この画面に切り替ったらcmdをPlay[simulated Only]にし、Taskerアイコンをタッチしてタクス設定の初期画面に戻ります。
※もし、再生のタクスが上手く動作しない場合は、この画面のSimulate Media Buttonのチェックを入れ外しすることで正常な動作をする場合があります。
これで再生タクスの設定は完了です。
スリープから解除すると自動的に音楽プレイヤーが立ち上がり、プレイリストの音楽を再生し始めるはずです。
※プレイヤーが立ち上がるが自動的に再生しない場合は上記のSimulate Media Buttonのチェックを切替える。
自動再生の設定は完了したので次は自動停止の設定を追加します。
Taskerアイコンをタッチしてプロファイルの画面まで戻ります。
画面右下の+ボタンをタッチします。
メニューからDisplayを選択。
メニューからDisplay Stateを選択 。
ここは先ほどとは違い「off」に切替えておきます。
Display State offに対してNew Taskを追加します。
今回は音楽の再生停止なのでStopと名前を設定しました。
タスクの設定画面に切り替るので+ボタンをタッチしてタスクを追加します。
メイン操作のアプリが音楽プレイヤー以外の場合でも確実に再生を停止させるため、ここでも音楽プレイヤーを立ち上げ直す設定にします。
Load Appを選択します。
先ほど選んだ音楽プレイヤーを選びます。
この画面になったらTaskerアイコンをタッチしてタスク設定の最初の画面に戻ります。
タスクの初期画面に戻ったら再び+ボタンをタッチします。
メニューからMediaを選択。
これで設定は完了しました。
上記の設定をするとプロファイルの画面がこのようになっているはずです。
なお、このプロファイル画面のON/OFFボタンによりプロファイル(フラグ)ごとのタスクを有効と無効に切替えることができます。
例えば動画プレイヤーの自動再生設定と音楽の自動再生設定を設定しておき、動画を見る際はそれらのプロファイルをONにし音楽側はOFFにという設定で切り分けて使うことも可能となっています。
これでキー連動の設定は完了です。スリープしている状態からUSB充電ケーブルなどで電源を供給するとスリープを自動的に解除して音楽の再生を始めるはずです。
後はAndroidタブレットと充電器を車載して完成となります。取付などについてはこちらの記事が参考になるかと思います。
2015年11月8日追記
MXプレイヤーは動画を再生している場合スリープが無効になるため、充電されていない状態でもバッテリーを消費し続けます。
起動と再生は、上記のPlayミュージックアプリと同じ方法で起動、再生ボタンを押す設定にして、起動時にレジューム再生をする設定をMXプレーヤーで設定しておけば、スリープに入った状態から再生が始まるため、設定は難しくありませんが終了時の処理は同じ方法が使えません。
※上記スクリーンショットはMXプレイヤーの起動連動設定の設定詳細。
終了時のタスク設定は、最初の画面で「画面下部の+ボタンをタッチしてState」を選択、「Power」メニューから「Power」を選択して「Any」のまま「Invert」(反対=充電されていない状態)にチェックをつけます。
戻るボタンで戻り、「NewTask 」をタッチ。適当にタスク名をつけ、画面中央下の「+」を選択し、「Media」>「Medie Control」を選択。
Cmdを「Pause」にしてAppでMXプレイヤーを選択。初期画面に戻り設定終了です。これで、キーOFFで充電されない状態になった場合MXプレイヤーは一時停止になり、再生中のスリープ無効が解除されてスリープに入るようになります。
もちろんその分設定も複雑で、動作の順番や作動するためのフラグ設定は正しく設定しないと動作しません。
画面下部の+ボタンをタッチしてStateを選択します。
出てきたメニューからDiaplayをタッチします。
出てきたメニューからDisplay Stateをタッチします。
Display Stateの設定をONにして画面左上のTaskerアイコンをタッチします。
キーON時のフラグの設定は完了です。これで画面がONになったらフラグ起動というところまできました。
次に画面がONになりフラグが発動したら何のタスクを実行するかを設定していきます。Enter TaskのNew Taskのメニューが表示されているので+をタッチしてタスクを追加します。
画面下部の+ボタンをタッチします。
メニューからAppをタッチします。
メニューからLoad Appをタッチします。
メニューから音楽プレイヤーを選択します。
お勧めはPlayミュージックアプリです。Playミュージックアプリはナビと連動してナビが音声案内をする際、自動的に音楽のボリュームを下げる機能がついており、ナビを使いながらBGMを楽しむことができます。
この画面に切り替ったらTaskerアイコンをタッチしてタスク設定の最初の画面に戻ります。お勧めはPlayミュージックアプリです。Playミュージックアプリはナビと連動してナビが音声案内をする際、自動的に音楽のボリュームを下げる機能がついており、ナビを使いながらBGMを楽しむことができます。
タスク設定の最初の画面に戻ったら再び+ボタンをタッチします。
今度はメニューからMediaを選択します。
出てきたメニューからMedia Controlを選択します。
この画面に切り替ったらcmdをPlay[simulated Only]にし、Taskerアイコンをタッチしてタクス設定の初期画面に戻ります。
※もし、再生のタクスが上手く動作しない場合は、この画面のSimulate Media Buttonのチェックを入れ外しすることで正常な動作をする場合があります。
これで再生タクスの設定は完了です。
スリープから解除すると自動的に音楽プレイヤーが立ち上がり、プレイリストの音楽を再生し始めるはずです。
※プレイヤーが立ち上がるが自動的に再生しない場合は上記のSimulate Media Buttonのチェックを切替える。
自動再生の設定は完了したので次は自動停止の設定を追加します。
Taskerアイコンをタッチしてプロファイルの画面まで戻ります。
画面右下の+ボタンをタッチします。
メニューからDisplayを選択。
メニューからDisplay Stateを選択 。
ここは先ほどとは違い「off」に切替えておきます。
Display State offに対してNew Taskを追加します。
今回は音楽の再生停止なのでStopと名前を設定しました。
タスクの設定画面に切り替るので+ボタンをタッチしてタスクを追加します。
メイン操作のアプリが音楽プレイヤー以外の場合でも確実に再生を停止させるため、ここでも音楽プレイヤーを立ち上げ直す設定にします。
Load Appを選択します。
先ほど選んだ音楽プレイヤーを選びます。
この画面になったらTaskerアイコンをタッチしてタスク設定の最初の画面に戻ります。
タスクの初期画面に戻ったら再び+ボタンをタッチします。
メニューからMediaを選択。
この画面になったらCmdをPauseにし、Taskerアイコンをタッチしてタクス設定の初期画面に戻ります。
※もし、停止のタクスが上手く動作しない場合は、この画面のSimulate Media Buttonのチェックを入れ外しすることで正常な動作をする場合があります。
※もし、停止のタクスが上手く動作しない場合は、この画面のSimulate Media Buttonのチェックを入れ外しすることで正常な動作をする場合があります。
これで設定は完了しました。
上記の設定をするとプロファイルの画面がこのようになっているはずです。
なお、このプロファイル画面のON/OFFボタンによりプロファイル(フラグ)ごとのタスクを有効と無効に切替えることができます。
例えば動画プレイヤーの自動再生設定と音楽の自動再生設定を設定しておき、動画を見る際はそれらのプロファイルをONにし音楽側はOFFにという設定で切り分けて使うことも可能となっています。
これでキー連動の設定は完了です。スリープしている状態からUSB充電ケーブルなどで電源を供給するとスリープを自動的に解除して音楽の再生を始めるはずです。
後はAndroidタブレットと充電器を車載して完成となります。取付などについてはこちらの記事が参考になるかと思います。
2015年11月8日追記
MXプレイヤーは動画を再生している場合スリープが無効になるため、充電されていない状態でもバッテリーを消費し続けます。
起動と再生は、上記のPlayミュージックアプリと同じ方法で起動、再生ボタンを押す設定にして、起動時にレジューム再生をする設定をMXプレーヤーで設定しておけば、スリープに入った状態から再生が始まるため、設定は難しくありませんが終了時の処理は同じ方法が使えません。
※上記スクリーンショットはMXプレイヤーの起動連動設定の設定詳細。
終了時のタスク設定は、最初の画面で「画面下部の+ボタンをタッチしてState」を選択、「Power」メニューから「Power」を選択して「Any」のまま「Invert」(反対=充電されていない状態)にチェックをつけます。
戻るボタンで戻り、「NewTask 」をタッチ。適当にタスク名をつけ、画面中央下の「+」を選択し、「Media」>「Medie Control」を選択。
Cmdを「Pause」にしてAppでMXプレイヤーを選択。初期画面に戻り設定終了です。これで、キーOFFで充電されない状態になった場合MXプレイヤーは一時停止になり、再生中のスリープ無効が解除されてスリープに入るようになります。
Not Power Anyは再生中スリープ無効になるプレイヤーで有効ですので、Playミュージックアプリで説明したDisplay State ON/OFFをPower Any(起動時のフラグ)Not Power Any(終了時のフラグ)及び置き換えても良いかと思います。
※Not Power Anyを使う場合、キーがONの状態で手動でスリープさせるとキーOFFでタブレットがスリープ解除され、そのままプレイヤーが再生状態になりタブレットPCのバッテリーを消費してしまうので注意。
※スクリーンショットは最新の設定状態。 1~2番のDisplay State ON/OFFは音楽再生用の設定だが動画再生時はOffにして起動しないようにしている。
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