NT-A1


デジタルTVでもスマートフォンやタブレットと同じような機能を使えるようになるスマートTV。GoogleやAppleがチャレンジしてコケ続けいていますが、この手の商品はキワモノの領域なので当たり前です。そんな領域にONKYOがキワモノらしいアイテムを投入するようです。

今回ONKYOが投入する予定の商品はNT-A1です。インターネット・スティックと名乗っているとおりTVがインターネットに繋がるというものですが。中身はAndroid OSが搭載された基盤が入っている小型のドングルで、スマートフォンから液晶とバッテリーを省いた物と言えば分かりやすいかもしれません。

デジタルテレビに装備されているHDMIコネクタに差し込み使うのですが、USBのようにバスパワーで動くことはできないので、別途電源供給用にACアダプターとUSBケーブルが用意されています。

インターフェイス


操作は付属のリモコンでおこなうようですが、小さくてボタンも少ないため操作しにくそうです。NT-A1はUSBホスト機能を搭載しているので、ワイヤレスのUSBマウスやケーブルを使えば操作が改善できるとのことですが、リビングPCを使っている身としては、ワイヤレスとマウスとフルサイズのキーボードは必須だといえるでしょう。

一応ニュースリリースではUSBハブも使えるようで、有線のマウスやキーボードも同時に使えるみたいです。この調子だとUSBフラッシュメモリも使える可能性が高そうです。

NT-A1にはmicroSDスロットも用意されており、microSDHCに対応しているので、動画や音楽、写真などを保存しておいて楽しむことができます。


キワモノの臭いがする

見た目によらず性能は期待できそうで、CPUにARM Cortex A9(1GHz)を採用しています。大手のメーカのスマートフォンやタブレットでの採用もあり、動画再生もある程度は期待ができそうですが、コア数が書いていないためもしかしたら1コアモデルの可能性もあります。そうなるとHDサイズの動画は重荷でしょう。

LAN接続は有線ではなく無線による接続で、IEEE 802.11b/g/nに対応しています。これならほとんどの無線LANルーターと接続することができるでしょうし、11nなら速度もそれなりに期待できそうです。

仕様を見る限りAndroid OSの魅力の一つである公式アプリストアGoogle playには非対応と表記されています。新規にアプリを入れる際は非公式アプリストアや、WEBで公開されている野良アプリを使うことが前提となっています。Google playで限定公開しているアプリは手に入らないため、その点は割り切るしかないでしょう。

ただし、裏技的な使い方として、Android端末でESファイルエクスプローラー等を使い、apkファイルとしてバックアップしたアプリのインストールファイルを読み込ませることで使える可能性はあります。実際にHD900Bではこの方法でいくつかのアプリが使えました。

見た感じ中華製品という感じがプンプンと漂っており、いかにもキワモノの臭いを漂わせています。ONKYOらしからぬこのNT-A1は、ONKYO DIRECTで10月下旬発売予定となっています。気が向いたら遊び用に購入してみようかと考えています。