本体のサイズ

前から気になっていた、次世代無線LAN規格である11acの技術を採用したBUFFALO WZR-D1100Hを購入してきました。
あくまでも11ac技術対応

次世代無線LAN規格として注目されいている11acですが、現在はまだ正式に制定されているわけでなはなく、正式に制定される前の段階であるドラフト11acの状態となっています。

また11acが正式に制定されても、日本では電波法の改正が必要になるためWZR-D1100Hは11ac規格対応ではなく、あくまでも11ac技術を採用した無線LANルーターという表記になっています。

実際に11acが正式に制定されるまでに規格の変更があればファームウェアのアップデートで対応できることもあるのですが、フライングまでして販売をしている現状、11nや11aのように11acが正式に制定されたときにWZR-D1100Hでは完全に対応しきれない可能性が高いと思われます。

ただし11nのドラフトの時の状態を考えると、接続できないというレベルではなく単純に11acの正式対応モデルと比べて速度が出ないとか、使えるチャンネル数が少ないというレベルにとどまるのではと思います。

そのため時期的にまだ万人に勧められるものではなく、どちらかというと次世代無線LAN規格の11ac(あくまでもドラフト段階だが)がどのようなものかという点が今回のレビューの目玉になるのではないでしょうか。

※もっと詳しく11acについて知りたいと思う方はこちらの記事をどうぞ。

それでは次世代無線LANの11ac技術を採用したWZR-D1100Hのレビューをどうぞ。


外見・内容物について

WZR-D1110H/E

今回はWZR-D1100Hの能力を真に発揮してもらうため、現在唯一11acに対応した無線LAN子機であるWLI-H4-D600がセットになったWZR-D1100H/Eを購入してきました。


内容物一覧

WZR-D1100H

WZR-D1100Hのセット

WZR-D1100H本体
ACアダプター
Gigabit LANケーブル
縦置き横置き両用スタンド
壁掛け用ネジ×2
セットアップ説明書及び補足


WLI-H4-D600

WLI-H4-D600のセット

WLI-H4-D600本体
ACアダプター
Gigabit LANケーブル
縦置き横置き両用スタンド
壁掛け用ネジ×2


本体のサイズ

同社の比較的高速な無線LANルーターの従来機と比べてもサイズは一回り大きいのですが、最新の11acから従来の規格まで全て対応しているのでこのサイズにせざるを得なかったのでしょう。

従来機ではピアノブラックを多用したデザインでしたが、WZR-D1100Hはラバー塗装によるマットブラックで落ち着いた雰囲気を出しています。困ったことにチリやホコリが付着すると目立つのは従来機と変わりません。

便利なセットアップカード
このカードがあるおかげで接続の手間が省ける

最初にこれはと思ったのがSSIDと暗号化キーが書かれているプレートです。従来品は本体に貼り付けてあるシールを確認したり、デジカメで撮影してそれを見ながら接続していたりと面倒でしたが、これは持ち運べるので非常に便利です。これは各社とも積極的に採用してもらいたいアイデアです。

電源を投入するとWZR-D1100HおよびWLI-H4-D600共に発熱が大きめなのが目立ちました。本体を手で触ると暖かいというよりはやや熱いと感じるほどです。高速タイプ故これは仕方ないでしょう。ちなみに消費電力はアイドル時9Wを計測しました。

AOSS2搭載

接続は最新の11acでけでなく従来の11nでもAOSS2で簡単に接続できるようになっています。従来のAOSSから進化して接続が簡略化されているに留まらず、タブレットやスマートフォンから接続してプロバイダーの接続など初期設定まですることができるので、タブレットユーザーやスマートフォンユーザーも簡単に接続してセットアップすることができます。

これについては下記で実際にPCとタブレットをつかい、接続からプロバイダーの接続設定まで設定してみましたので参考にしてもらえばと思います。


AOSS2でWZR-D1100Hをセットアップ PC編

まずは本体のAOSSボタンを長押ししてワイヤレスのインジケーターが定期的に点滅するようにします。

AOSS2でWZR-D1100Hをセットアップ PC編01

無線LANのアクセスポイント一覧に!AOSS-XXXXXというアクセスポイントが出てくるので選択します。

AOSS2でWZR-D1100Hをセットアップ PC編02


通信が暗号化されていないため警告が出ていますが、このアクセスポイントはAOSS2の設定時のみ出現して接続後は消えるためこのまま接続して問題ありません。

AOSS2でWZR-D1100Hをセットアップ PC編03

ネットワークの種類を設定します。家庭で使うのでしたらそのままホームネットワークでかまわないでしょう。

AOSS2でWZR-D1100Hをセットアップ PC編04

今回はホームネットワークを設定しました。

AOSS2でWZR-D1100Hをセットアップ PC編05

この状態でブラウザを立ち上げると上の画面に切り替るので、本体に付属しているセットアップカードを見てAOSS2キーを入力して進みます。

AOSS2でWZR-D1100Hをセットアップ PC編06

WAN側のネットワークを自動的に検出し始めます。

AOSS2でWZR-D1100Hをセットアップ PC編07

WAN回線を認識したらそのWAN回線に合わせた設定画面が出てきます。今回はフレッツADSL回線で接続してみたのですがこのような画面が出てきました。プロバイダーから貰った資料を基に内容を埋めていきます。

AOSS2でWZR-D1100Hをセットアップ PC編08

接続の確認が始まります。

AOSS2でWZR-D1100Hをセットアップ PC編09

設定に問題が無ければこの画面に切り替ります。問題発生時は戻るボタンにて戻り設定を見直して再度接続確認をします。

AOSS2でWZR-D1100Hをセットアップ PC編10

画面が切り変わり、アプリケーションダウンロードして実行する旨の説明が出てきますので、それに従いアプリケーションを実行します。

AOSS2でWZR-D1100Hをセットアップ PC編11

AOSS2アプリケーションが起動して自動的に設定が始まります。

AOSS2でWZR-D1100Hをセットアップ PC編12

これで接続が完了です。

AOSSで接続05

接続はしっかり暗号化されていますので安心して通信することができます。


AOSS2でWZR-D1100Hをセットアップ iOS編(iPad)

AOSS2でWZR-D1100Hをセットアップ iOS編01

WZR-D1100HのAOSS2ボタンを長押ししてワイヤレスのインジケーターが点滅するようにします。

iPadのWi-Fi画面を開くと出てくる!AOSS-XXXXXというアクセスポイントに接続します。

AOSS2でWZR-D1100Hをセットアップ iOS編02

Safariを立ち上げて適当なページに接続するとこの画面に切り替りますので、セットアップカードに書かれているAOSS2キーを入力して進みます。

AOSS2でWZR-D1100Hをセットアップ iOS編03

自動的にWAN側の回線を認識します。

AOSS2でWZR-D1100Hをセットアップ iOS編04

WAN回線を認識したらそのWAN回線に合わせた設定画面が出てきます。今回はフレッツADSL回線で接続してみたのですがこのような画面が出てきました。プロバイダーから貰った資料を基に内容を埋めていきます。

AOSS2でWZR-D1100Hをセットアップ iOS編05

次に進むと回線の設定が正しいか実際にインターネットに接続して確認が始まります。

AOSS2でWZR-D1100Hをセットアップ iOS編06

問題が無ければこの画面に切り替ります。

AOSS2でWZR-D1100Hをセットアップ iOS編07

その後このようなメッセージが出てくるので続けるをタッチして進みます。

AOSS2でWZR-D1100Hをセットアップ iOS編08

プロファイルのインストール画面に切り替るのでインストールをタッチします。

AOSS2でWZR-D1100Hをセットアップ iOS編09

設定の書換え警告が出ますがそのままインストールを押して設定を登録します。

AOSS2でWZR-D1100Hをセットアップ iOS編10

再びSafariに切り替わり設定が完了したメッセージが表示されます。これでセットアップは完了です。

AOSS2でWZR-D1100Hをセットアップ iOS編11

Wi-Fiの画面を見ると暗号化の印である鍵マークの接続に切り替っています。これで安心して通信ができます。


AOSS2でWZR-D1100Hをセットアップ Android編(Android3.0)

まずは本体のAOSSボタンを長押ししてワイヤレスのインジケーターが定期的に点滅するようにします。

AOSS2でWZR-D1100HをセットアップAndroid編01

Wi-Fi画面を開くと出てくる!AOSS-XXXXXというアクセスポイントを選択します。

AOSS2でWZR-D1100HをセットアップAndroid編02

そのまま接続をタッチして接続を確定します。

AOSS2でWZR-D1100HをセットアップAndroid編03

この画面のように接続が確定されたらブラウザを立ち上げます。

AOSS2でWZR-D1100HをセットアップAndroid編04

ブラウザを立ち上げると、この画面に自動的に移動するので、セットアップカードに書かれているAOSS2キーを入力して進みます。

AOSS2でWZR-D1100HをセットアップAndroid編05

WAN側のネットワークを自動的に検出し始めます。

AOSS2でWZR-D1100HをセットアップAndroid編06

WAN回線を認識したらそのWAN回線に合わせた設定画面が出てきます。今回はフレッツADSL回線で接続してみたのですがこのような画面が出てきました。プロバイダーから貰った資料を基に内容を埋めていきます。

AOSS2でWZR-D1100HをセットアップAndroid編07

次に進むと回線の設定が正しいか実際にインターネットに接続して確認が始まります。

AOSS2でWZR-D1100HをセットアップAndroid編08

接続や設定に問題が無ければこの画面に切り替り・・・

AOSS2でWZR-D1100HをセットアップAndroid編09

無線セキュリティ設定という画面にさらに切り替ります。この画面で「ここからアプリを・・・・」の箇所のリンクをタッチして移動します。

AOSS2でWZR-D1100HをセットアップAndroid編10

Google PlayのASOOアプリ画面に切り替るのでインストール後、開くボタンを押してアプリを立ち上げます。

AOSS2でWZR-D1100HをセットアップAndroid編11

自動的に無線LANのセキュリティ設定が始まります。

AOSS2でWZR-D1100HをセットアップAndroid編12

私の環境では2分以上しても画面が切り替ることがなく、しびれを切らしてWI-Fi設定画面に切替えると、いつの間にか設定が完了していました。これで暗号化された状態になるので安心して通信ができます。

AOSSで接続

もちろん従来のようにSSIDのリストからWZR-D1100Hを選択し、KEYを入力するといった方法や、SSIDを選択後AOSSボタンを押して自動的に設定することでWZR-D1100Hに接続することもできます。

初期設定をしていない場合はブラウザからWZR-D1100に接続して初期設定を手動にて行う必要があります。初期設定済みの場合はすぐにインターネットに接続することができます。


11ac利用時の実効速度は?

無線LANの実効スループットはリンクしている速度の約半分などといわれています。これは、無線LANではデータを通信する際に、実際に通信するデータと親機と子機とが連絡をするためのデータが同時に電波に乗るため全ての帯域を転送のみに使い切ることができないためです。

有線と比べ特に不安定な無線を使用しているため、この子機と親機の間でデータが変化しないように強力なエラー保護に帯域が半分も費やされているわけです。

電波を道路だとすると運びたいデータが荷物で、親機と子機が通信する際はその道路をトラックが荷物を乗せて走っているのをイメージして下さい。トラックは不安定な道路でも荷物を守るため頑丈で大きく作られていますが、そのせいで荷物を多く積めないのです。

一方有線は鉄道輸送だといえば分かりやすいかもしれません。有線という安定した環境なので荷物の保護もそれほど必要無く、大量の荷物を一気に運ぶことができるので有線は無線より早いわけです。

WZR-D1100Hでは600Mbpsでリンクする能力はありますが、実際の速度はどうなるのか?計測をしてみました。

今回の計測方法はDS212(NAS)に対してFTPで接続し、ファイルを送受信して実効速度を計測しました。ネットワーク環境は以下のとおりです。


DS212(NAS)-Allied Telesis CentreCOM GS908L(Gigabitハブ)-WZR-D1100H-WLI-H4-D600-計測PC

WZR-D1100H-WLI-H4-D600間以外は全て1Gbpsの有線LANで接続。


計測結果

有線で繋いでFTP


WZR-D1100Hに有線で繋いだ際の速度

送信 466Mbps
受信 750Mbps

1000Mbpsなので当然の結果です。


部屋の中でFTP


部屋の中リンク速度


部屋の中の速度(約1mの距離)

送信 118Mbps
受信 115Mbps

WZR-D1100HとWLI-H4-D600とのリンク速度

600Mbps


5m隣部屋FTP

5m隣部屋のリンク速度


隣の部屋(直線で約5mの距離)

送信 74Mbps
受信 102Mbps

WZR-D1100HとWLI-H4-D600とのリンク速度

243Mbps

15m離れたの部屋の前

15m離れたの部屋の前のリンク速度


3つ隣の部屋の前(直線で約15mの距離)

送信 71Mbps
受信 94Mbps

WZR-D1100HとWLI-H4-D600とのリンク速度

121Mbps


WZR-D1100HとWLI-H4-D600が直線距離で3m離れた隣の部屋で受信が100Mbps以上を記録しています。HDビデオカメラの1080p録画形式である24MbpsのAVCHD形式動画を4つのパソコンでネットワーク越しに再生することができることになります。地デジの録画データはこれよりもビットレートは低いので同時に再生できるPCはもっと増えます。

複数のPCでネットワーク越しにHD動画を同時再生する場合や、遠くに離れていても、確かに売り文句のようにHD動画の再生は快適になるでしょう。

15m離れた3つ隣の部屋は2.4GHz帯の11nでの通信限界点にちょうど位置しており、中継器を使いなんとか安定した通信を可能にしている状態です。同じ所にWLI-H4-D600を設置して通信を試みたのですが、やはりリンクしたりしなかったりと不安定でした。

11acの周波数帯は5GHz帯のため2.4GHz帯よりも減衰が激しいという特性があります。長距離では2.4GHz帯よりも不利になるという状態もありえるため、長距離の通信を目的に購入するのであれば2.4GHz帯のモデルでもいいので、中継器が使えるものを買ってきた方が安上がりです。

その後、部屋のドアを開けて廊下にWLI-H4-D600を出して計測したのが上記の結果となっています。 他にも2.4GHz帯の通信可能範囲についてタブレットによる調査をしてみたのですが、2.4GHz帯の通信範囲については同社の11n対応ハイパワーモデルの無線ルーターと比較してもほぼ差はありませんでした。

どうしても納得がいかなかったのが、WZR-D1100HとWLI-H4-D600とが1mも離れていない状態でも、大手のメディアがレビューしているような実測200Mbpsを越えるような実効転送速度は1度も出なかったことです。これについては計測するPCや環境を様々変えましたが変化ありませんでした。

※リンク速度は600Mbpsを確認し、そのうえで4台のPCを使い組み合わせ、SMBによるWindowsファイル共有、FTP、ディスクに依存しない無線LANのベンチマークソフトであるjperfでも結果は変わらず。

また、困ったことに環境によっては問題が発生することもあり、当初は計測どころではなくトラブルの解決に時間を取られました。これについては問題点として後述していますので参考にして頂ければと思います


電波干渉しにくい5GHz帯で切断や速度低下を抑制

WZR-D1100Hは高速だけが売りではありません。11ac規格では高速で通信できるだけでなく周波数帯の整備がされ、無線LANルーター同士の電波干渉が起きないようになっています。

2.4GHz帯を使う11n、11g、11bではチャンネルの設定や、マンションなど過密な環境で複数の無線LANルーターやアクセスポイントが存在していると、電波干渉を起こして速度低下やリンクが頻繁に切断されるということがありますが11acではこれらの症状を改善することができます。

2.4GHz帯を汚染した

試しに2.4GHz帯を複数の無線LANルーターにより汚染してみました。画像の重なり合った箇所は干渉を起こしています。この状態で速度を計測して比較してみました。計測方法は上記の速度計測時と同じ環境です。

部屋の中でFTP

まずは正常時の計測です。

2.4GHz汚染

次に2.4GHzを汚染した状態です。

結果はこのように速度に差はほとんど認められませんでした。マンションなどで無線LANルーターと繋がりにくい、切断されるという場合は11ac対応機種の導入で改善されるでしょう。

ただし子機が対応していないと意味がありませんので、現状改善できるのは子機にWLI-H4-D600を使い有線で接続する場合にのみに限定されます。早く11ac対応の子機、特にUSBタイプや11acの子機を内蔵したノートパソコンやタブレットなどが出てくることが期待されます。


気になるトラブル

当初のもくろみではWZR-D1100H とWLI-H4-D600の組み合わせで使う分には問題は無いと踏んでいました。しかし実際に使用すると環境により相性問題が出てきました。

1点目はジャンボフレームを有効にしているとや共有フォルダにアクセスした後フォルダが開けなくなり固まる症状です。FTP通信でも同じ症状が発生して随分と解決に時間を取られました。

この症状はWindows7のPCでもWindowsXPのPCでも関係なく発症していましたが、デバイスマネージャーからNICのプロパティを開きジャンボフレームを無効にすることで解決できました。

この問題はWZR-D1100Hに有線LANで接続したPCやNAS同士では発症せず、WLI-H4-D600に接続した機器からWZR-D1100H側に接続されたPCやNASにアクセスする場合のみ発症していました。

2点目は共有フォルダにファイルを送信する際は問題が無いものの、受信する場合だけ速度が劇的に低下する症状です。

送信時は100Mbpsを超えているにも関らず、受信時は何故か10~30Mbpsしか速度が出ないという症状が環境により発生しました。 ただしこの症状を発する環境においてFTPによる通信を試みたところ、問題は無く通信できたのでプロトコル関連が何らかのボトルネックとなっているようです。

この受信だけが低下する症状が出た組み合わせについて以下にまとめてみました。

Windows7デスクトップA と Windows7ノート       問題無し
Windows7デスクトップA と WindowsXPデスクトップ   受信速度低下
Windows7デスクトップA と DS212(NAS)         受信速度低下
WindowsXPデスクトップ と DS212(NAS)         問題無し
Windows7ノート     と DS212(NAS)        受信速度低下
Windows7デスクトップB と DS212(NAS)        受信速度低下

この組み合わせから見えてくるのはSMBプロトコルが問題の原因かもしれないということです。 WindowsOSではVISTAよりSMBプロトコルをSMB2にバージョンアップして搭載したのですが、この組み合わせで問題を引き起こしている環境は片方がSMBで、もう片方がSMB2という環境になっています。

同じSMB2同士やSMB同士では問題なく通信できています。 しかしWindows7側のSMB2をOFFにしてみたのですが症状は全く変わらず、現在もこの症状については原因の特定に至っていません。

11nは倍速モードが20MHz幅になっている

あと、問題ではないのですが、11nの倍速モードを40MHz幅にすると11acは何故か600Mbpsではなく200Mbpsでリンクするようになりました。切りのいい数値なのでおそらく仕様なのではないでしょうか。11nと11acを両方倍速モードで使いたいという場合は要注意です。


簡易NASでスマートフォンやタブレットと連携も


同社のハイエンドモデルには必ず付いているといってもいいのがNAS機能です。ネットワーク上に存在する共有ディスクのためPCだけでなく、スマートフォンやタブレットでも簡単にアクセスができ、ファイルのやり取りにも使えます。

ただ、本格的なNASと比べると速度も機能も限定的で、あくまでも簡易的なものでしかないという点には注意が必要です。ファイルのバックアップ用や大事なファイルの保存には向きません。

NAS機能ベンチマーク

今回は実際にWZR-D1100HにSUB2.0 HDDを接続し、WZR-D1100Hに有線LANにて接続したPCよりベンチマークを行ってみました。 計測結果については本格的なNASには全くといっていいほど及ばない結果になっています。しかし簡易的とはいえ、簡単にNASが組めるという点はスマートフォンやタブレットユーザーにとってはメリットになりうるでしょう。


まとめ

11acの規格が現在完全に制定されていないうえ、まだ子機も出そろっていない現状を見ると誰にでもお勧めできる代物ではありません。

しかしWLI-H4-D600による接続でもかまわないというのであれば、非常に高速な転送速度を無線LANでも実現することができるのは間違いありません。特にDLNA機器との組み合わせはまさに最適といえるでしょう。

また11acでは5GHz帯を使うため、2.4GHz帯が電波環境で汚染されている環境でも通信速度が低下したり、接続が切れるという症状は起こりにくくなっています。こちらもWLI-H4-D600を子機に使用するという条件にはなりますが症状に悩んでいる場合、解決策して有効な手段となるでしょう。