前回の記事で価格の割りにしっかりと実用性もっているLenovo IdeaPad Tablet A1をレビューしましたが今回はお勧めの環境設定ということでLenovo IdeaPad Tablet A1を快適に使うにはどのようなアプリを入れたらいいのか?お勧めアプリを紹介していきます。
またクオリティを損なう中華フォントを日本語フォントに変えたり、すべてを消して工場出荷状態にリセットする方法も紹介します。
扱う内容はHOME画面の切り替え・ファイルの送受信・音楽の再生・動画の再生・電子書籍を見るなら・GPSの補足能力を向上・サイボウズとの連携・日本語フォントへの切り替え・工場出荷状態にリセットという内容になっています。
デフォルトのランチャーは固定され使いにくいことこの上ないHOME画面ですがHOMEアプリを入れてしまえば自由に好きな用にカスタマイズすることが可能です。
まずは手軽に切り替えたい場合はマーケットからLauncher ProをインストールすればHOME画面のランチャーともおさらばです。
インストール後ホームボタンをタッチするとどのホームアプリを使うか選択肢が出てくるのでLauncher Proを選択すればHOMEアプリが切り替わります。
とりあえず使ってみてコレでいいと思ったらアプリケーションを選択時に常にこの操作で使用するにチェックをつけると以後ホームボタンを押したとき選択したHOMEアプリに自動的に切り替わります。
しかしLauncher Proは設定が英語なのでいまいち設定しにくいのが頂けません、ADW.Launcherは設定が日本語で分かりやすく機能もLauncher Proに引けを取らないためIS03でも愛用中です。
しかしマーケットからだとADW.Launcherは未対応で表示されず、パソコンからマーケットにアクセスしても端末が対応していないと出てインストールはできませんが実はインストールすることが可能です。
私の場合はIS03にインストールしているADW.LauncherをESファイルエクスプローラのバックアップ機能を使いapkファイルを取り出してLenovo IdeaPad Tablet A1に転送してインストールしました。
Androidスマートフォンやタブレットなんて持っていないという場合はこちらでダウンロードすることが可能なようです。
このようなマーケットを通さずにアプリをインストール場合はアプリケーションの管理で提供元不明のアプリにチェックをつけた状態でないとインストールはできません。
やっぱりHOME画面はゴチャゴチャしているよりさっぱりしている方がいいですね。
もし他のHOMEに変更する場合は設定>アプリケーション>アプリケーションの管理>使用しているHOMEアプリを選択>デフォルトでの起動にある「設定を消去」ボタンを押せばHOMEボタンを押したときにHOMEアプリの選択画面が現れ選択できるようになります。
ファイルの送受信
複数の端末で・何処でも使いたいならDropBox
会社のパソコン、家庭のパソコン、スマートフォン、タブレットなど様々な端末が存在している場合ファイルの転送をどうすればいいのか悩みものです、このように端末がたくさんある環境ではDropboxがその悩みを解決してくれます。
Dropboxは無料で使えるオンラインストレージです、しかも使いかたは簡単でパソコンでは指定のフォルダに入れるだけで勝手にアップロードして同期してくれるので特別な操作が必要ないのも魅力です。
導入と使い方に関してははこちらが参考になります。
パソコンからDropBoxフォルダにコピーすれば自動的にDropBoxサーバーにアップロードされ他の端末でもそのファイルをダウンロードすることが可能になります、さらにアップロードにも対応しているためスマートフォン同士やスマートフォンとタブレットというファイルの受け渡しもDropBoxを介することで簡単に実現できます。
複数の端末で同じファイルが見たい場合、サイズの小さいファイルはDropBoxを活用しています。
高速なファイル転送やファイル置き場としてつかえるNAS
DropBoxはインターネットを経由して転送するため速度は遅めです、もし高速な転送速度を求めるならLAN限定ですがNASが非常に高速でお勧めです。
NASはネットワークアタッチメントストレージの略で簡単に言ってしまえばLANに接続するタイプのHDDです、この頃は高性能化して多機能になりモバイル端末との連携機能も多く盛り込まれています。
Lenovo IdeaPad Tablet A1のプリインストールファイラーであるESファイルエクスプローラーはWindowsが使用するネットワークに対応しているためNASやパソコンの共有フォルダにアクセスすることが可能です。
またNASによってはモバイル用に専用アプリを用意しているものもあり外出先からもアクセスできるものも数多く存在しています。
DropBoxでは無料だと2GBしか使えず転送速度は回線に依存するのですがNASは大容量でLANという比較的高速な環境で使用することができるので高速転送が可能です。
またNASにあるファイルを再生することも可能なのでストレージ容量を節約する意味でもまれに使うファイルはNASに置いて、よく使うものはLenovo IdeaPad Tablet A1に保存して使用するといった使い方も有効です。
転送速度が速いのでサイズの大きなファイルを転送する場合はNASを活用しています。
NASについては当ブログで使い方や機能を紹介しています、モバイルとの連携についてもレビューしていますので興味があるかたはNASカテゴリーで気になる点を調べてみるといいかもしれません。
音楽の再生はMeridianメディアプレイヤー
音楽はMeridianメディアプレイヤーを使用しています、このプレイヤーは指定フォルダの中に入っている音楽のみを表示することが可能なためアラーム音やお知らせ音などに使用しているファイルがリストに混ざり紛らわしくなることがありません。
逆に指定したフォルダをを除外することも可能です、この機能は複数の登録が可能となっています。
このMeridianメディアプレイヤーウジェットに対応しているためわざわざアプリ選択画面からプレイヤーを立ち上げる必要がありません、HOME画面からすぐに音楽を再生できるのでオーディオプレイヤーとして使用しているならかなり便利になります。
有料版はさらにウィジェットの大きさが大きくなり4×3および4×4サイズが使用できるようになり、アルバムのジェット検索機能も使用できるようになります。
また音楽だけでなく動画の再生も可能です。
動画の再生はMX動画プレーヤー
数ある動画プレイヤーでお勧めするのはMX動画プレーヤーです、人気なのはやはり対応フォーマットが多いという点でしょう。
Lenovo IdeaPad Tablet A1は残念ながら性能が足りず1080pのフルHD動画の再生は駒落ちしてしまいますが720pならば見られるレベルで再生は可能です。
対応ファイルフォーマットは.3gp.avi.divx.f4v.flv.mkv.mp4.mpeg.mov.vob.wmv.webm.xvidです、PCで使う形式やYouTubeやニコニコ動画といった動画共有サイトで使用されている形式にも対応していますのでいちいち対応形式に変換する必要がありません。
また字幕ファイルにも対応しています。
電子書籍や電子コミックを見るならPerfect Viewer
タブレットといえば電子書籍や電子コミックをみる用途で使われる人も多いようです、Lenovo IdeaPad Tablet A1も例に漏れず電子書籍の利用ができるようにAmazonのKindleアプリがプリインストールされています。
AmazonのKindleアプリはKindleで購入したものを読むためのもので自炊したファイルは扱えません、そういう用途で使うならPDFも読み込むこともできるPerfect Viewerがお勧めです。
PDFを読み込むアプリは有料なものが多いのですがPerfect ViewerはPDFを読み込めるプラグインともに無料で公開されています。
また対応ファイルが多くJPEG、PNG、GIF、BMPといった画像ファイルだけでなくCBZ・ZIP・CBR・RAR・7Z・CB7といった圧縮ファイルに対応しているので解凍して読み込ませる必要はありません。
なんといっても便利・高機能・高速な画像処理でページの読み込みも早く数ページ連続で読み込んでもストレス無く動いてくれるうえ拡大縮小もできアプリを閉じた時のページから表示したり画面のタッチ箇所ですぐに機能を使える操作性などどれをとっても使い手のことが分かっているなと感じさせてくれます。
この完成度は過去に圧倒的な支持集めたマンガミーヤを彷彿とさせてくれるレベルです。
GPSの補足能力を向上
Lenovo IdeaPad Tablet A1のファームウェアの関係なのかいまいちGPS衛星の補足能力がよくありません、しかしアプリにより能力をある程度向上することが可能です。
補足能力を上げるにはGPS Statusを使用します、このアプリで衛星を補足すると環境が悪居場所でも精度が上がる可能性があります、地図やナビアプリを立ち上げる前にGPS Statusを事前に立ち上げておきましょう。
試しにGPS Statusを持って窓際に行ってみましたがこのとおり5個衛星を補足して誤差15メートルの精度を出しています。
この後Lenovo IdeaPad Tablet A1を外に持っていってみましたが8個中7個の衛星を補足して誤差は5~10m程度まであがったので何処にいるか分かる精度は持っているようです。
ものは試しと通勤時に車載してナビとして使ってみましたが電波を遮る高層ビルがない地方からか精度も良くナビとして活用できるレベルでした、Googoleナビはポータブルナビレベルの機能を持ち合わせているのでナビのない車で外出する際に活用できそうです。
サイボウズとの連携
ビジネスで使う場合カレンダーと会社で使用しているグループウェアのスケジュールが連動するとかなり便利になってきます。
私の場合使用しているグループウェアはサイボウズ Office 8になりますがスケジュール管理を完全にサイボウズで管理しているのでいつでもスケジュールを見られるようにGoogleカレンダーと同期させています。
同期の流れは「サイボウズ-Googleカレンダー-Android OSが自動同期-ジョルテで表示」という連動です。
この同期はサイボウズから一方通行で同期することも可能ですしどちらを変更しても同期する完全同期も可能です。
この同期にはGoogleカレンダーを使うためGoogleのアカウントが必要ですがLenovo IdeaPad Tablet A1を初回起動時した際に登録したアカウントはGoogleのアカウントですからそれを使用してGoogleカレンダーにログインすることが可能です。
今回使用したのはGcal Connection for Cybozu Officeです、TMPGEncで有名なペガシスより販売されています、体験版もありますので試しに導入することも可能です。
必要な環境はサイボウズとインターネットにアクセスできるWindowsOSパソコンです、サイボウズが走っているサーバーパソコンに入れる必要がないのでクライアント側のパソコンでも導入することもできますが会社側の許可を取ってからにしましょう。
現在体験版を使用中ですが期待通りの連動でこのまま購入の予定です。
前まではIS03のレビュー記事で紹介したように「サイボウズ-AIVY Sync for サイボウズ Office-Outlock-Googleカレンダー-ジョルテ」という流れで連動させていたのですがAIVY Sync for サイボウズ OfficeがOutlockにスケジュールを多重登録したりOutlockのセキュリティ警告が出てきたりと若干問題があったため乗り換えです。
何よりも価格が良心的で1ライセンス4980円からとこの手のアプリにしては手軽に買える価格になっています。
設定は簡単でサイボウズ OfficeのULRの箇所にサイボウズサーバーのURLを入力します、その後ユーザーリストを取得してユーザーを決定したらパスワードを入れてログイン確認で正常に設定できているか確認します。
次にGoogleカレンダーの設定にうつりGoogleのアカウントIDとパスワードを入力します、Lenovo IdeaPad Tablet A1の初回起動時に登録したものを使います。
正常に設定できていればカレンダーリストを取得できるのでメインで使用するカレンダーを決定します。
同期をサイボウズから一方通行モードにするか双方向モードで完全同期にするか選択しておきます、分からなければ一方通行モードにしておいた方が安全です(ただしLenovo IdeaPad Tablet A1でスケジュールを変更してもサイボウズには反映されない)。
初期導入時にはカレンダーの予定を全て消してリセットする必要があります、カレンダーに何もない場合はリセットは必要ありません。
Googleカレンダーをリセットしてスケジュールが完全に消去されたら初回同期が押せるようになるので初回同期を押してスケジュールを同期します。
常に最新の情報に更新するためスタートアップに登録してパソコンが起動したときに同時に立ち上がるようにしておきましょう、後は更新頻度を決めたら初期設定は終わりです。
この時点ですでにGoogleカレンダーにスケジュールが同期されています、試しにLenovo IdeaPad Tablet A1のカレンダーを開とスケジュールが入っているのが分かると思います、しかしコレでは見にくいので人気のスケジュールアプリジョルテをインストールしましょう。
ジョルテはこちらからダウンロード可能です。
ジョルテをインストールしたら起動します、起動時の選択はGoogleカレンダーにすることでジョルテとGoogleカレンダーが同期します、これで設定を押せば設定は完了です。
しかし手帳というものはサッと開いてすぐに使えるものでなければいけません、ジョルテはウィジェットに対応していますのでHOME画面にジョルテを表示してスケジュールをすぐに確認することも可能です、コレはかなり便利です。
日本語フォントへの切り替え
このレビューで公開しているスクリーンショットでフォントが変わっているのに気付いたでしょうか。
じつは日本語フォントに切り替え使用しているのですが中華フォントのようにチープさがなくなり違和感を感じません。
日本語フォントの切り替え方はすこしややこしいもののroot取得も必要なくまたそのままの環境で日本語フォントに切り替えることが可能です。
まずアーカイブの加工に使用する7zipをあらかじめダウンロードしてインストールしておきます。
つぎに以下のファイルをダウンロードします、ダウンロードにはIDとパスワードの入力が必要です。
ID:slatesftp
パスワード:sprt!42tes
ftp://lenovo.download.akamai.com/slates/a1/OTA/A107W0_A234_001_010_2375_ROW.zip
ダウンロードしたファイル名をupdate.zipにリネームしておきます。
フォントデータを以下のサイトからダウンロードします。
http://android.git.linaro.org/gitweb?p=platform/frameworks/base.git;a=tree;f=data/fonts
フォントファイルは.ttfの拡張子がついているファイルです、blobリンクをクリックするとフォントデータをダウンロードすることができます。

ダウンロードしたフォントは開くとフォントを確認することが可能ですからいろいろと見ながら好きなフォントを選べます。
気に入ったものがあったらそのフォントファイルの名前をDroidSansJapanese.ttfに変更します。
7zipを開き先ほどダウンロードしたupdate.zipを選択して開きます、間違っても解凍してはいけません。
中にあるsystem.zipをさらに開きfontsフォルダを開いたら(上の画像の状態)DroidSansJapanese.ttfをドラッグアンドドロップで放り込みます。
そのまま閉じると書庫を更新するか確認画面が出てくるのでOKボタンを押して更新します。
次にupdate.zipをmicroSDカードのルート(E:やD:などドライブを開いたらすぐの場所)にコピーします、カードリーダーでパソコンと繋いでコピーしたりLenovo IdeaPad Tablet A1をUSBで接続してファイルをコピーするのもいいでしょう。
Lenovo IdeaPad Tablet A1でネットワークからコピーする場合の保存箇所は/sdcard/removable_sdcard/になります、ここに保存するとmicroSDカードのルートに保存したことになります。
Lenovo IdeaPad Tablet A1をシャットダウンしておき電源ボタンとボリュームのマイナスボタンを押しっぱなしにして起動すると自動的にリカバリーメニューに入るのでボタンから手を離します。
アイコンとインジケーターが表示されアップデートが始まりますのでしばらく待ちます。
表示が消えて電源が落ちたら完了です、いつも通り電源を入れて起動しましょう。
成功していれば日本語表示が正常になっているはずです。
工場出荷状態にリセットする
一度工場出荷状態に戻す必要がある場合は設定>バックアップと復元からデータの初期化を選びます。
表示に従いタブレットをリセットをタッチすると全てデータが消去され出荷時の状態に戻ります。
他にもリカバリーメニューからデータを消去してプリインストールアプリが消えた場合もこの操作で元通りプリインストールアプリが入った状態でリセットされます。
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