Lenovo

2011年空前のタブレットラッシュによりタブレットの価格もこなれてきました、そんな中2万円を切る価格で登場して人気を集めている7インチタブレットLenovo IdeaPad Tablet A1を購入してきました。

少し前ならこの価格で手に入るタブレットといえば中華タブレットといわれるよく分からないメーカーのものばかりだったのですがこのLenovo IdeaPad Tablet A1はLenovo製でしっかりと保証もついてきます、販売店によっては長期保証にも入れるので安心して購入ができるのも人気の秘密でしょう。

2万円なんておもちゃでしょ?と思うかも知れませんが十分実用性も兼ねていてプライベートでもビジネスでも活用できる本格的タブレットです。

Lenovo_IdeaPad_Tablet_A1正面

今回購入したLenovo IdeaPad Tablet A1は2Gモデルの22283CJです、このモデルは上位機種と比べ内蔵ストレージ容量が2GBと小さくなっていますが販売価格は前述の通り2万円を切ります。

またタッチパネルの接触認識は2点までとなっていますが低価格商品に多い抵抗膜式でなくスマートフォンや高級タブレットで採用されてる静電容量式を採用しています。

Lenovo_IdeaPad_Tablet_A1内容物一覧

不要なものは一切なく添付されているものはマニュアルと充電アダプター、そして通信用兼充電用USB-マイクロUSBケーブルと非常にシンプルです。

Lenovo_IdeaPad_Tablet_A1充電器

充電器の出力は5V1.5Aです、2AのiPadほど大きくはありませんが急速充電にはそれなりの出力のアダプターや充電器が必要になります。

Lenovo_IdeaPad_Tablet_A1充電器コネクタ

充電器の使い方はiPadと同じくUSBソケットにケーブルを差込んで充電という方法です。

Lenovo_IdeaPad_Tablet_A1充電器ケーブル

充電用として使うケーブルはUSB-マイクロUSBケーブルです、パソコンとの接続もこのケーブルで可能です。

1.5Aと充電に必要な容量は大きなものの充電環境はスマートフォンとさほど変わりませんのですでにスマートフォン用に充電器やモバイルバッテリーを持っている人はそのまま使い回すことが可能です。

Lenovo_IdeaPad_Tablet_A1下

microSDスロット

本体下部には左からmicroSDスロット、通信兼充電用のマイクロUSB端子とその横には充電時のステータスランプ、そしてスピーカーです。

Lenovo IdeaPad Tablet A1には2GBのモデルと16GBのモデルが存在しますが2GBのモデルは動画や音楽を入れるとすぐに空き容量がなくなるのでmicroSDHCカードは必須です、最大32GB までサポートしているので好みの容量のものを差し込んでおくといいでしょう。

スピーカについては正直期待はしていなかったのですiPadと比較しても引けを取らない音質です、コモリやビビリ、ノイズが混じったり高音のみが強調されたりといったチープさを感じることはありません。

Lenovo_IdeaPad_Tablet_A1右横

右側には画面の回転ロックとボリュームボタンがついています、残念なことにロックがONになっているにもかかわらず縦表示にしか対応していないアプリなどは関係なく画面が縦に戻りそのままロックされます。

Lenovo_IdeaPad_Tablet_A1上

上側には電源ボタンとヘッドホン端子、マイクがあります、ノイズが入る個体も存在するということで不安ながらにイヤホンをヘッドフォン端子に刺してみましたがノイズは殆ど無く操作しているとたまにプチッというノイズが入るぐらいで動画や音楽を聞くには十分すぎる品質でした。

もしノイズのない環境を求めているのでしたらBluetoothレシーバーをお薦めします、Bluetoothレシーバーを通した場合は操作時のプチッというノイズはのらずクリアな環境で音楽を聴くことが可能です。

Lenovo_IdeaPad_Tablet_A1左横

左横には何も装備はありません。

Lenovo_IdeaPad_Tablet_A1フロントカメラ

Lenovo_IdeaPad_Tablet_A1リアカメラ

Webカメラはフロントが30万画素、リアは300万画素です画質に関しては良くも悪くもタブレットらしいと感じるレベルです、写りはともかくリアは300万画素ですからメモ代りや記録写真を撮影するには十分です。

このカメラはオートフォーカスを装備していないためQRコードを読むのは苦手のようです、携帯電話用の小さなQRコードは精度が足りず読み込まないのでそのような用途で使うことがあるのなら避けておいたほうがいいでしょう。

※写真はカバーフィルムが付着した状態

操作ボタン

操作用のホーム、戻る、メニューボタンはタッチセンサータイプでバックライトでアイコンが浮かび上がる仕様です、残念なことにボタンに触って始めて光るので暗いところではどこにボタンがあるか分からないという問題があります。

実はiPadよりも薄い

厚さはiPadより厚くみえるのですが実は比較するとiPadよりも薄いことが分かりました、iPadは中心部分がなだらかに盛り上がっていますがLenovo IdeaPad Tablet A1は角に丸みがあるだけで裏面が平面のため見た目では分かりにかったようです。

IS03_Lenovo_IdeaPad_Tablet_A1_iPad

これで私の手元にはスマートフォンから大型タブレットまで一通り揃ったことになります。

Lenovo IdeaPad Tablet A1は7インチですがiPadほど大きく持ち運びにくいということもなくスマートフォンのように画面が小さく見にくかったり操作性が悪くイライラするといったことはありません。

サイズ的にスケジュール手帳と同じぐらいですから手で持って移動したり服にもよりますがポケットにも入ります、また400gという重量はスマートフォンのように手に持ちながら使うということが可能で少し混み気味な通勤電車でも活用できると思います。

Lenovo_IdeaPad_Tablet_A1ベンチマークIS03ベンチマーク
※左がLenovo IdeaPad Tablet A1、右がIS03


実はLenovo IdeaPad Tablet A1を買う前に一つだけ不安な点がありました、現在タブレットの主流CPUといえばNVIDIA社のTegra 2という高性能なデュアルコアCPUを搭載したモデルが多いのですがLenovo IdeaPad Tablet A1はTexas Instruments社のOMAP 3622というシングルコアCPUを採用しています。

このCPUはシングルコアですからIS03のようにカクついたりして操作にストレスを感じるかもと不安に思っていたのですがその不安もホットモックを触ることで吹き飛びその場で購入を決定しました。

試しにベンチマークを走らせてみたのですがIS03がスコア696に対してLenovo IdeaPad Tablet A1は1062と同じシングルコアのCPUでも性能は40%以上もの差が出ています、ホーム画面ですら引っかかることもあるIS03ですがLenovo IdeaPad Tablet A1ではそのような現象はありません。

OSはタブレット用のAndroid OS 3.Xではなくスマートフォン用のAndroid OS 2.3を搭載していますのでスマートフォンを使っているなら操作に関しては殆ど変わりがなく違和感を感じることもありません。

初期アプリ1初期アプリ2

標準でセットされているアプリはこの画面にあるものです、正規のライセンス商品のため中華パッドで使えないことが多いマーケットアプリもしっかりと使えます。

アプリに関しては問題点もありマップアプリとナビアプリはマップアプリを更新して最新版にするとOSを巻き込み落ちて再起動します、この点はアプリの管理で更新をアンインストールすれば元通りに使えるようになりますのでマップアプリは更新しないようにしておきましょう。

Androidの初期アプリとは別にいくつかLenovoにより用意されているアプリがあります。

・本が購入して読めるAmazonのKindleアプリ
・Officeのエクセル・ワード・パワーポイントファイルが読み込めるDocuments To Go
・メッセンジャーアプリのeBuddy
・NASや共有フォルダにもアクセス可能な人気ファイラーESファイルエクスプローラー
・LenovoのIMEアプリであるGo Keybord for Lenovo
・LenovoのAndroid OS用マーケットLenovo App Shop
・ローカルストレージにデータを保存してオフラインでも使えるナビNavDroyd
・電子マニュアルのユーザーガイドアプリ

以上のアプリが追加でプリセットされています。

このアプリの中ではDocuments To Go ・ESファイルエクスプローラー・Go Keybord for Lenovoは優秀なのでそのまま利用しています。

ナビアプリについては期待をしていたものの地図は日本語表示なのですが操作についてはすべて英語のため使い方がわからずに苦労しました、結局使えない代物だったのでナビはGoogleのナビアプリを使用しています。

Documents To Go01Documents To Go02

ビジネスで使うことが多いOffice関連のファイルはDocuments To Goで開くことが可能です、最新のOffice形式のフォーマットにも対応しています。
新規で文章を作ったり表を作ったりという作業は下書きまでなら可能な操作性です、どちらかというと閲覧用や簡単な編集程度に使うといった用途に向いています。

Go Keybord for Lenovo01Go Keybord for Lenovo02

IMEについてはLenovo純正のGo Keybord for Lenovoを使用していますが特に問題はなく使えます、操作性も悪くなく言語の切り替えも簡単で設定を切り替えれば日本語への切り替えもワンタッチで可能になります。
また入力に関してはスマートフォントは比べ物にならないほど快適でそれほど打ち間違えはありません。

電子マニュアル

電子マニュアルは結構親切で操作についてしっかりと書かれていますので分からないことがあったらすぐにマニュアルを表示して解決することが可能です。
これはAndroidタブレット初心者にはかなり心強い味方になるでしょう。

PC用Webサイトはスムーズとはいえない場合も


ほとんどスムーズな操作ができるのですがパソコン用のWebサイトについてはやはりサイトにもよりますがカクついてスムーズな操作ができない場合がありました、このブログのパソコン版を閲覧してみましたがやはりスクロールするとカクつきスムーズとはいえませんでした。

HOMEのランチャーが最悪

HOME画面の純正ランチャーはウィジェットではなくHOMEアプリ組み込みで固定式とどうしようもないうえ邪魔なのでHOMEアプリでHOME画面を変更したほうが使いやすくていいでしょう、これについては後日Lenovo IdeaPad Tablet A1のお勧め設定記事を公開したいと思いますのでその中で変更方法について書いていこうと思います。

読めない中国語表示の設定が・・・

他にも気になる点として中華フォントといわれる中国の漢字の混じったフォントが使われいてる点やローカライズされておらず中国語のままの設定項目が一箇所あったりと操作に支障はないもののクオリティについてはやや問題ありといったところです。
フォントについても解決方法があるので後日日本語フォントへの切り替えについて書いておきたいと思います。

フラッシュ対応

Android OSといえばフラッシュに対応している点を紹介しないわけにはいかないでしょう、Youtube以外の動画サイトを活用するならやはりフラッシュは必要です。
ニコニコ動画も新しい動画はmpeg4になりiOSでも再生可能なのですが古い動画となるとやはりフラッシュがないと再生できず仕方なく小さな画面のIS03で再生していたこともありましたが今後は7インチの画面で楽しむことができるようになりました。

モバイルブースターKBC-L2Bで充電

バッテリーライフのカタログ値は7.2時間となっていますが実際の使用ではそれほど長時間使用はできませんでした、音量80%程度でニコニコ動画(PC用ページからマイリストを連続再生)で動画をひたすら再生してみましたが4時間程度しかバッテリーは持ちませんでしたので過度の期待は禁物です。

その後使い切った状態からモバイルブースターKBC-L2Bで充電してみましたが約60%まで充電することが可能でした、外出が多くバッテリーの持ちが心配ならモバイルバッテリーを持っておいて損はないでしょう。

最初充電時にIS03付属のケーブルを使用したのですがKBC-L2Bが異常過熱して安全装置が働きスイッチが切れました、もしやと思いLenovo IdeaPad Tablet A1純正のケーブルを使用したところ問題なく充電できましたので充電時に使用するマイクロUSBケーブルに問題がないか充電時によく確認しておいたほうがいいでしょう。

BluetoothキーボードのBKSBB01を接続

この価格でもしっかりとBluetoothに対応しています、試しに普段パソコンで使用しているBluetoothキーボードのBKSBB01を使用してみました。

接続方法はパソコンと違うので注意が必要です、まずLenovo IdeaPad Tablet A1の設定>無線とネットワーク>Bluetooth設定>に移動します、ここでキーボードをペアリングモードに移行するとデバイス名がBluetooth端末のリストに表示されるのでタッチして認証画面を出します、0000と入力して認証し始めたらキーボードでも0000と入力してEnterキーを押します、コレでペアリングの認証が完了して使用できるようになります。

Lenovo IdeaPad Tablet A1のBluetoothはHIDプロファイルに対応しているのでBluetoothマウスの接続も可能なようです、ここまでくるとUMPCのような使い勝手になるでしょう。

Bluetoothレシーバーの01TSQRAを接続

モバイルプレイヤーとして活用するならやはりBluetoothレシーバーやBluetoothヘッドホンは必須アイテムです、試しにBluetoothレシーバー01TSQRAを接続してみましたがこちらも接続できました。
※01TSQRAはauの携帯電話用として開発されているBluetoothレシーバーのためコントロールキーは使用ができません


百聞は一見にしかずといいますので各アプリの操作シーンやベンチマークをしたところを撮影してみました、この動画を見ればスムーズ感や操作性などが分かると思います。



パソコンが無くても単体で初期設定ができるのが魅力でもあるAndroidですがセットアップが簡単なのもメリットです、今回はLenovo IdeaPad Tablet A1の初回起動時のセットアップ手順を録画しましたので興味があるかたは是非とも再生してみてください。


まとめ
正直購入するか迷っていたのですが買って良かったと思わせてくれる性能です、確かに残念なクオリティの箇所もありますがコストパフォーマンスを考えれば合格点をあげることができる評価です。
現在ビジネスシーンで使用するためにカバーなどのオプションをそろえています、iPadは出張時に持って行くものの普段使いは重くてかさばっていたのでLenovo IdeaPad Tablet A1にはかなりの期待をしています。