iPad

今日では様々なモバイル端末が市場にあふれていますが中でも人気なのはApple社のiOSを搭載したiPhone・iPod・iPad、そしてGoogle社が送り出したAndroid OSを搭載した数々のタブレットやスマートフォンが大半を占めています。
そんな人気のモバイル端末でDS212の設定を変更したり外出先でDS212内のファイルをダウンロードしたりとDS212はモバイルとの連携もバッチリです。

Synology社ではDiskStation専用に開発したiOS・Android OS専用アプリがそれぞれ目的別に公開されています、ファイルをダウンロードやアップロードする場合はDS file、音楽を聞きたいときはDS audio、写真を見たいときはDS photo+、IPカメラの録画データを見たいときはDS cam、そしてDiskStationのステータスを監視する場合はDS finderと5つのアプリが用意されています。

iOSではApp Store、Android OSはAndroidマーケットで公開されているので比較的簡単にインストールして使うことが可能です、もちろんアプリは無料で公開されていますから誰でもすぐに使用することが可能です。

モバイル端末ではインストールすればすぐにでも使えるのですがDS212側では設定を変更して各アプリに対応したサービスを起動し設定する必要があります、今回はiPadとAndroidスマートフォンのIS03を使用しながらDS212の設定をしつつどのような連携がとれるのかをレビューしていきます。

※DS camについては対応しているハードを所有していないため今回のレビューでは取り扱いをしません。

またDDNSへの登録やルーターのポート解放をすることによりネットに繋がっていれば外出先からでもこれらのアプリでDS212にアクセスすることが可能になります。
DDNSサービスの登録はDSM上で登録することが可能で設定まで1分もかかりません、またポート解放もDSMがルーターの機種を自動検知して設定を書き換えるため簡単に設定することが可能です。

設定方法はこちらからどうぞ

ファイルのダウンロードとアップロードツール DS file
音楽のストリーミング、プレイヤーツール DS audio
写真の閲覧や操作ツール DS photo+
DiskStation監視ツールDS finderとDSM mobile
外出先からアクセスするには?

ファイルのダウンロードとアップロードツール DS file

DS fileがあればタブレットやスマートフォンとのファイルのやり取りにわざわざパソコンを立ち上げたりUSBで接続したりする必要はありません、LANに接続してDS fileを起動すればDiskstationに簡単に接続してファイルの操作が可能です。

またWAN側からアクセスすることが可能な設定にしておけば外出先でも使えますから端末にファイルを入れ忘れたときでもネットに繋がる環境があればすぐにでもダウンロードが可能です。

DS fileではDSMからWebDAVを有効にしておかないとしようができません、まずはWebDAVを有効にします。

WebDAV01


DSMにログインします、コントロールパネルからWebサービスを選択します。

WebDAV02


WebDAVのタブを選択後WebDAVを有効にするにチェックを付けます、セキュアなデータ転送が必要な場合はその下の箇所のWebDAV HTTPS接続を有効にするにもチェックをつけておきましょう。
OKボタンを押して設定を有効にします。

DSM_File_Stationの設定


次にコントロールパネルからFile Stationを選択してFile Stationを有効にするにチェックを入れます、同じくセキュアな転送が必要な場合は下のFile Station(HTTPS)を有効にするにもチェックをつけてOKボタンを押してDSMでの設定は完了です。

File_Station_iOS01File_Station_AndroidOS01


それではDS fileを開きましょう、LAN内に存在するDiskstationは自動認識してくれますのでまずはURLの欄にある青い右矢印を選択します。

もしWAN側からアクセスする場合はURLにアドレスを入れます。

File_Station_iOS02File_Station_AndroidOS02


一覧にLAN内のDiskstationが表示されます、ここで接続したいDiskstationを選択すると自動的にアドレスが入力状態となりますのでユーザーIDとパスワードを入力してログインします。

File_Station_iOS03File_Station_AndroidOS03


ログインするとユーザーに割り当てられたフォルダが表示されます。

File_Station_iOS04File_Station_AndroidOS04


ファイルは選択後メニューから開くを選択することによりファイルを表示することが可能です、ダウンロードを選ぶとモバイル端末にデータをダウンロードします。

ダウンロードしたファイルはiPadではDS fileのログイン画面とログイン後のファイル閲覧時の画面左下にある端末のアイコンをクリックすることで表示が可能です、Android OSではメニューボタンを押した後出てくるメニューにローカルファイルがあるのでそれをタッチすると切り替わります。

余談ですがAndroid OSのローカルファイルはファイルマネージャー機能としても利用が可能で端末内のフォルダやファイルにアクセスすることが可能です。

File_Station_iOS


iPadでは全画面表示も可能でプレビュー画面をタッチして出てくる全画面ボタンをタッチすると全画面でプレビューを表示します、またプレビューしているファイルをすぐにダウンロードできるダウンロードボタンやメール送信もこの画面から可能です。

DS212でUSB接続プリンタをAirPrintに対応して共有


またDS212に接続したプリンターでファイルを印刷することも可能です。
AirPrintに対応しているプリンタは最新の機種の一部のモデルのみとなっているため古いプリンタや未対応モデルでは使うことができません、しかしDS212ではUSB接続のプリンタをAirPrintに対応させてネットワークプリンタとして共有する機能がありますので今使っているプリンタをDS212に接続して設定すればAirPrintに対応させることが可能です。

USBプリンターをAirPrintで使用可能


もちろんAirPrintとして使えるので写真アプリやGoodReaderといったAirPrintに対応しているアプリならなんでも使用することが可能です。

USBプリントサーバー機能でAirPrintに対応


プリンタを買い換えることなくAirPrintが使えるとは思いませんでしたがコレでiPadの魅力がさらに大きくなり活用の幅が増えます。

またAndroidやChrome OSで使用できるGoogle Cloud Printにも対応しています、設定はAirPrintの時と同じ画面で行いますがGoogleのIDとパスワードを登録する必要があります。

Google Cloud Print01Google Cloud Print02

Google Cloud Printについては対応しているサービスはまだわずかでWeb版のGmailやGoogleドキュメントにとどまっています、Android OSのアプリから印刷するといった機能は残念ながら持っていません。

プリント速度は遅いのですがモバイルで今使用しているプリンターが使えるのはかなり便利です、写真をみんなで見ながらいいと思ったものを印刷したり、ビジネスで会議中に印刷したりと幅広い使い方ができそうです。

File_Station_iOS05


ファイルの青い矢印をクリックするとファイルの詳細情報を表示します、Android OSではこの機能は用意されていないようです。

File_Station_iOS06File_Station_AndroidOS05



ファイルのダウンロードだけではなくアップロードやフォルダの作成にも対応しています。

File_Station_iOS07File_Station_AndroidOS06


さらにDiskstation上に存在しているファイルを操作することも可能です、編集ボタンをタッチした後変更したいファイルを選択して左下の操作ボタンをクリックするとファイルの移動、コピー、削除ができます。


File_Station_iOS08
File_Station_AndroidOS07


転送中のファイルやファイル転送の履歴も見られるようになっています、この画面は通常の閲覧画面の左下にある四角に丸のマークのボタンで切り替えることが可能です。

File_Station_iOS09File_Station_AndroidOS08


iOSのDS fileでは写真やオーディオファイル、動画だけでなくビジネスで必要となるPDF・エクセル・ワードやパワーポイントのファイルを開くことも可能です。

Android OSではサポートされたアプリが立ち上がるかファイルをダウンロードするだけの場合があります、開くを選択してダウンロードされた場合は何故かSDカードのDownloadフォルダにダウンロードされダウンロードの項目を選択してダウンロードした場合はdsfileフォルダにダウンロードされます。
この仕様はAndroid OS側に原因があると思われます。

File_Station_iOS10File_Station_AndroidOS09


iOSではダウンロードしたファイルは他のアプリとも連携が可能となっています、Android OSではファイルマネージャー系のアプリでダウンロードしたファイルを開くなりアプリから開なりOSの仕様上自由に使うことが可能です。


音楽のストリーミング、プレイヤーツール DS audio

DS audioではモバイル端末でDiskstation内にあるオーディオファイルを再生することが可能です、ダウンロードすることなくストリーミングで再生するためダウンロードして再生する場合と比べすぐに再生するこが可能でストレージを埋めることもありません。

またネットラジオを聞いたりUSBオーディオと連携してネットワーク対応デジタルコンポにもできるなどかなり面白い機能を搭載しています。

※DS audioではストリーミング再生をするために高速なネットワーク回線が必要です、Wi-Fiを使用してLAN内でアクセするには特に考えなくてもいいのですが3G回線などを使用する場合は速度が遅いと再生が間に合わず途切れ途切れの再生になる場合があります。

DSMでDS_audioの設定


まずはDSMにログインしてコントロールパネルからAudio Stationを選択します、表示されているAudio Station3の利用にチェックをつけてOKボタンを押せばDiskstation側の設定が完了します。

オーディオファイルはこの設定後Diskstationの共有フォルダとして自動的に作成されるmusicフォルダに保存するだけで後はAudio Stationが自動的に処理をしてくれます。

DS_audio_iOS01DS_audio_AndroidOS01

DS audioを開きましょう、LAN内に存在するDiskstationは自動認識してくれますのでまずはURLの欄にある青い右矢印を選択します。

もしWAN側からアクセスする場合はURLにアドレスを入れます。

DS_audio_iOS02DS_audio_AndroidOS02

一覧にLAN内のDiskstationが表示されます、ここで接続したいDiskstationを選択すると自動的にアドレスが入力状態となりますのでユーザーIDとパスワードを入力してログインします。

DS_audio_iOS03DS_audio_AndroidOS03


iPadではログインするとDiskstation内にあるオーディーファイルを表示します、一般的なオーディオファイルに対応していますがWMAロスレスはファイルは表示されるものの再生はできませんでした。

Android OSではリストの表示ではなくジャンル別のボタンが用意されていますのでそれをタッチすることによりリストを表示画面に切り替わります。

リストはアーティスト別、アルバム別、ジャンル別、フォルダ別に選択することが可能です。

DS_audio_iOS04DS_audio_AndroidOS04


iPadでは表示されているリストの曲を再生すると表示しているリストの曲が自動的にプレイリストに入り再生を始めます、プレイリストは右下のプレイリストボタンをクリックすると表示されます。

iPadからでは単曲を選択してプレイリストに追加してマイベストプレイリストを作ることができませんでしたのでパソコンであらかじめプレイリストを作っておくといいかもしれません。

DS_audio_AndroidOS05


Android OSでは曲を選択してもその曲がプレイリストに入り再生されるだけになっています、表示している曲をプレイリストに全て追加するにはオプションボタンを押してメニューから全て追加で可能です。
自分の好きな曲だけをまとめたプレイリストを作ることができる反面使い勝手がiOSと比べ悪いのでパソコンからあらかじめセットしておいたプレイリストを活用したほうがいいでしょう。

DS_audio_AndroidOS06DS_audio_AndroidOS07

Android OSではプレイヤー画面も用意されています、プレイヤー画面への切り替えは画面右上のボタンで切り替えます、同じくプレイリスト画面も同じ箇所にあるボタンで切り替えることが可能です。

DS_audio_iOS05DS_audio_AndroidOS08


プレイリストは保存ボタンで保存することも可能です、保存はDiskstationに保存されるためモバイル端末に関係なく共有することができます。

DS_audio_iOS06DS_audio_AndroidOS09


保存したプレイリストから読み出せばすぐに再生ができるので便利です。

DS_audio_iOS07DS_audio_AndroidOS10

DS audioではインターネットラジオの再生もサポートしています、あらかじめ局がプリセットされているので好きなジャンルを選び再生すればすぐにインターネットラジオを聞くことが可能です。

残念ながらIS03では機種固有の問題なのかインターネットラジオは再生することができませんでした。

DS_audio_iOS08DS_audio_AndroidOS11


ファイルが多く探しにくい場合は検索も可能です。

DS_audio_iOS09DS_audio_AndroidOS12


設定画面です、iPadでは本体を振ると次の曲へ移動する機能がここでONにできます、さらに再生デバイスの設定もここから可能です。

DS_audio_iOS10DS_audio_AndroidOS13


DiskstationにUSBスピーカー、正確に言うとUSBオーディオユニットが接続されている場合はここでUSBスピーカーに切り替えることでUSBスピーカー、もしくはUSBオーディオユニットから音声を出力することが可能です。

試しにつけてみたUSBオーディオユニット


試しにボイスチャットで使用する時に使う有線ヘッドセット用のUSBオーディオユニットをつけてみましたがしっかりと音声を出力しているのが聞き取れました、しかし音質に難があるためできればいい音が出るUSBオーディオユニットをお勧めします。

USBオーディオもいいものを選べば音は良くなる


対応しているのはWindowsに差込んでも追加でドライバーが必要ないタイプのUSBスピーカーやUSBオーディオです、手持ちではRolandのUA-1Xが対応していたので試しに使ってみたのですがさすがはDTMも手がけているメーカーだけあって綺麗な音が出てきました。

ネットワークミュージックプレイヤーにもなる


これならアンプに繋げてタブレットをコントローラーとしたネットワークプレイヤーとしての活用方法も十分ありだと思います、パソコンを立ち上げる必要もなく直ぐに再生できコントローラーは持ち運ぶことが可能なうえ操作性も高いと使い勝手は高そうです。



写真の閲覧や操作ツール DS photo+

DS photo+では写真を共有して閲覧するというコンセプトになっておりDiskstationに登録したユーザー同士で写真を共有することが可能です、また個人用のスペースも用意されており自分専用の写真をそこに保存しておくことも可能です。

また、閲覧だけでなくアップロードや写真へのコメントを書き込んだりとコミュニケーションツールとしての役割も持っていますので家族で写真を共有したり職場の部署にいる人間同士で共有して仕事に活かすなど幅広い活用が可能です。

Photo_Station


DS photo+を使用するにはDSMでPhoto Stationを有効にしておく必要があります。
DSMにログインしたらコントロールパネルからPhoto Stationを選択してPhoto Stationを有効にするにチェックをつけてOKボタンをクリックするとDiskstationの共有フォルダにphotoフォルダが自動的に表示されます。

DS photo+で扱いたい画像ファイルをこの中に保存すると自動的にサムネイルの作成をしてDS photo+で表示できるようにします。

なおJPEGだけでなくRAWデータにも対応しています、D70および初代EOS Kiss DigitalのRAWファイルを保存したところ正常に表示されました、さらにデジタルカメラで撮影した動画も

※サムネイルの作成中はCPUの能力を全て使用するため作業中はDS212のパフォーマンスが低下します、また処理にはかなりの時間が必要です、今回プレビュー用にコピーした139ファイルの処理には2時間以上も必要でした。

DS_photo_iOS01DS_photo_Android_OS01


他のアプリとログイン方法は変わりません、まずはDS photo+を開きましょう、LAN内に存在するDiskstationは自動認識してくれますのでまずはURLの欄にある青い右矢印を選択します。

もしWAN側からアクセスする場合はURLにアドレスを入れます。

DS_photo_iOS02DS_photo_Android_OS02


一覧にLAN内のDiskstationが表示されます、ここで接続したいDiskstationを選択すると自動的にアドレスが入力状態となりますのでユーザーIDとパスワードを入力してログインします。

DS_photo_iOS03DS_photo_Android_OS03


ログインするとユーザーIDで権限のあるアルバムが一覧表示されます、フォルダ別に写真が分かれておりフォルダ内の写真を見たいときはそのフォルダの写真をタッチします。

DS_photo_iOS04DS_photo_Android_OS04


フォルダ内の写真一覧です、写真をタッチすると全画面で表示します。

DS_photo_iOS05DS_photo_Android_OS05


写真はスライドショーも可能です、スライドショー時はステータス表示が無く全画面表示になります。

DS_photo_Android_OS06

全画面表示は縦横どちらでも表示可能なためスマートフォンでも全画面に表示させることが可能です。

DS_photo_Android_OS07


AndroidOSではメニューボタンを押すことにより各種メニューが表示されます。

DS_photo_iOS06DS_photo_Android_OS08


またiPadではiボタンをタッチすると写真の情報が表示されコメントの入力も可能になっています、AndroidOSではメニューから写真情報を選択すると詳細情報画面へと切り変わります。

DS_photo_Android_OS09

AndroidOSではコメントはメニューのコメントから書き込めるようになっています。

DS_photo_iOS07DS_photo_Android_OS10

さらに写真はEメールでURLを送信したりモバイル端末に保存することも可能です、もちろんiPadではAirPrint対応機種およびUSBでDiskstationに接続したプリンタをAirPrintに対応させる機能で印刷することが可能です。
※AirPrint未対応プリンタをUSBでDiskstationに接続してAirPrintに対応させる方法は上のDS fileにて詳細に説明しています。

DS_photo_iOS08


iPadではサムネイルモードの他にもリストモードが用意されています。

DS_photo_iOS09DS_photo_Android_OS11


またジオタグの入っている写真はマップモードで位置情報を地図の上に表示することも可能です。

DS_photo_iOS10DS_photo_Android_OS12


アルバム情報画面です、写真のようにコメントは入れられませんがタイトルや説明などは入力が可能です。

DS_photo_iOS11DS_photo_Android_OS13


DS photo+では閲覧だけでなく写真のアップロードも可能です、アップロードは既存のフォルダでも可能ですし新規にアルバムを作成してそこにアップロードすることも可能です。

今回は新しくアルバムを作成してそこに写真をアップロードします、まずオプションボタンから新規アルバムの作成をタッチします。

DS_photo_iOS12DS_photo_Android_OS14


アルバム名とアルバムのアクセス許可を決定します。

DS_photo_iOS13DS_photo_Android_OS15


これで先ほど入力したアルバムが一覧に表示されます。

DS_photo_iOS14DS_photo_Android_OS16


アルバムを開きオプションボタンからアップロードを選択します。

DS_photo_iOS15DS_photo_Android_OS17


アップロード画面に切り替わるので追加を選択します。

ロケーションサービスは位置情報サービスのこと


iPadでは写真を複数選択するにはロケーションサービスを有効にする必要があるとメッセージが出てくるのですが正式にはロケーションサービスではなく位置情報サービスに項目がありますのでDS Photo+の項目をオンにしておきましょう。

AndroidOSではフォトギャラリーのほかにも写真・動画を撮影してアップロードすることも可能です。

DS_photo_iOS16DS_photo_Android_OS18


追加が終わったらアップロードボタンをタッチしてアップロードを開始します、AndroidOSでは画像を扱うアプリを選択できるので操作はそれらのアプリによります。

DS_photo_iOS17


アップロード完了です、OKボタンをタッチして戻りましょう、AndroidOSではバックグラウンドで転送されます。

DS_photo_iOS18DS_photo_Android_OS19

アルバムに写真が追加されました。


DiskStation監視ツールDS finderとDSM mobile

DS finder_iOS01DS finder_AndroidOS01


このDS finderでは名前の通りDiskStationを探し出して設定を変更したりステータスを確認するためのアプリです。
LAN内のDiskstationを自動的に探し出し表示します、自動検出をして接続するにはモバイル端末のWi-FiをONにしてLANに接続する必要があります。

DS finder_iOS02DS finder_AndroidOS02


Diskstationの手動追加はプラスマークの追加ボタンで可能です、WAN側からアクセスする場合は自動検出は使えませんからここでアドレスを入力する必要があります。

DS finder_iOS03DS finder_AndroidOS03


表示されているDiskstationを選択するとログインIDとパスワードの入力を求められます。

DS finder_iOS04DS finder_AndroidOS04

ログインするとDiskstationのハード状態や稼働時間を表示します。

DS finder_iOS05DS finder_AndroidOS05


ネットワーク項目では設定しているLANの情報やネットワーク内でのアドレスが表示されます。

DS finder_iOS06DS finder_AndroidOS06



ストレージではDiskstationのHDDの状態を表示します。

DS finder_iOS07DS finder_AndroidOS07


さらにHDD単体のステータス表示も可能です。

DS finder_iOS08DS finder_AndroidOS08


iOSでは画面右上のメールボタンから、Android OSではオプションキーを押すとメール送信の項目があり、ステータス状態をメールで送信することも可能です。

DS finder_iOS09DS finder_AndroidOS09


DS finderではオプションからDSMにログインすることが可能です。

DS finder_iOS10DS finder_AndroidOS10

DSMのログイン画面です、先ほどと同じくユーザーIDとパスワードを入力してログインします、ここでもオプションでアドレス入力画面を出すことが可能です。

DS finder_iOS11DS finder_AndroidOS11


ログインするとモバイル版のDSM画面になります、設定できる項目はデスクトップ版と比べ簡略化しています。

DS finder_iOS12DS finder_AndroidOS12


共有フォルダの設定

DS finder_iOS13DS finder_AndroidOS13


LANサービスの設定

DS finder_iOS14DS finder_AndroidOS14


システム情報1

DS finder_iOS15DS finder_AndroidOS15


システム情報2

DS finder_iOS16DS finder_AndroidOS16


モバイルDSMでは設定の一部しか変更ができないため詳細な変更するにはデスクトップ版のDSMに切り替える必要があります。
モバイルDSMではメニュー画面でデスクトップ版に切り替えることが可能です。

DS finder_iOS17DS finder_AndroidOS17


デスクトップ版に切り替えてみました、見た目は似ていますが操作性はタッチパッドのため良いとはいえません。

DS finder_iOS18DS finder_AndroidOS18

ファイルブラウザを起動してみました、タブレットのサイズにもよりますがiPadでは十分に操作ができますがスマートフォンでは文字の認識や操作性から使い物になりません。

IS03_DSM


実際の画面ではこのように小さな文字のためモバイルで小さな箇所まで設定したいのであればタブレットにしておいた方がいいでしょう。

DS finder_iOS19


さらにウィンドの拡大と最小化は可能なのですが移動やサイズ変更はできないので完全にデスクトップと同じ操作性ではありません、ただし設定に支障が出るような作りになっていないのでタブレットであればほぼ全ての設定をこなせます、起動も速く持ち運びやすいタブレットをDiskstationの管理用端末として利用することも十分可能といえるでしょう。


外出先からアクセスするには?

外出先からアクセス(WAN側から)するにはまず使用している回線がグローバルIPアドレスである必要があります、これは絶対条件なので契約している回線がグローバルIPかどうか確認しておきましょう。

次にルーターのポートを解放して外部からDiskstationへ接続を回せるようにしておきます、動的IPアドレスの場合はDDNSに登録してIPアドレスが変化しても家庭使用している回線のIPアドレスを追跡できるようにしておく必要があります。

DSMの機能にはポート解放が簡単にでき、DDNSもDSM上から登録することも可能なため簡単に外部からDiskstationにアクセスする環境を作り上げることが可能です。

DDNSの設定

グローバルIPアドレスはプロバイダーにもよりますが大抵動的なものを与えられます、そこでURLから自宅の回線のIPアドレスが追跡できるDDNSを使用することによりIPアドレスが更新されても常に追跡が可能になります。

コントロールパネル


まずはコントロールパネルからDDNSを選択します。

DDNSの設定01


次にDDNSサポートの利用にチェックを入れます、すでにDDNSサービスに登録している場合にはここでサービスプロバイダを選択後プロバイダよりもらった設定を入力すればDDNSサービスと連携ができます。
DDNSサービスを初めて利用する場合は今すぐ登録ボタンをクリックして登録画面に移ります。

DDNSの設定02


必要な情報を記入して最下部のチェックボックスにチェックをつけてOKボタンをクリックすれば設定は完了です。

DDNSの設定03

これでDDNSサービスに登録されました、ホスト名と書かれているURLが今使用している回線のIPアドレスと紐づけられていますので外部からDS file DS audio等のアプリや外部のパソコンからアドレスを入力することによりアクセスすることが可能です。

しかしまだポート解放が終わっていないので使用している回線をたどりルーターまではたどり着くことができますがそこからはルーターが行き先不明のアクセスとしてアクセスを破棄してしまいます、そこでポート解放でルーターに外部からきたアクセスをDiskstationに送るように設定します。

ルータ設定サポート機能

※ルーターの設定ではルーター本体に設定したポート解放の設定データを一度消去した後新たに設定をしなおします、ポート解放すでに使用している環境では手動で追加する必要があります。

ルーターの設定01

コントロールパネルに戻りルーターの設定を開きます。

ルーターの設定02

次にルーターの設定をクリックします、自動的にルーターのタイプを取得して対応しているルーターの場合は自動的に設定が入力されます。
もし未対応機種の場合はルータににアクセスして直接設定を書き換える必要があります。

adminのパスワードや他のアカウントを使用する場合カスタムアカウントにIDとパスワードを入力することによりアクセスが可能になります。

ルーターの設定03

ルーターの設定が終了したら元の画面に戻るので作成ボタンをクリックしてポート解放の設定をします、Diskstation用のアプリを使用する場合には組み込み式のアプリケーションを、手動でポート解放の設定をしたい場合はカスタムポートを選択します(Diskstationに対してのみ)。

今回は組み込み式アプリケーションを使用するので上の選択して次へ進みます。

ルーターの設定04

外部からアクセスしたいアプリやサービスにチェックをつけて適用をクリックします。

ルーターの設定05

リストに設定が表示されますので保存をクリックします。

ルーターの設定06

ルーターのポート解放設定が消去されることやルーターにログインしている場合はログオフしておくこととアナウンスされますのでOKをクリックします。

ルーターの設定07

設定の書き換えにはしばらく時間がかかります。

ルーターの設定08

設定完了後テスト接続ボタンをクリックして正常に動作するかテストしてみましょう、リストの動作テストの項目が正常になっていたら正しく設定できています。

後はモバイルのアプリでURLの箇所にDDNSで設定したURLを入力すれば3G回線や公衆無線LANからでも自宅のDiskstationにアクセスすることが可能です。

ただし誰でもアクセスすることが可能になるということも忘れてはいけません、IDやパスワードが簡単なものや特定しやすいものだと簡単にログインされる可能性があります。
しかしこのような状況でも自動ブロック機能を設定しておけばIDやパスワードの総当たり攻撃に対応することが可能になります。

自動ブロック

まずはコントロールパネルから自動ブロックを選択します。

自動ブロック

自動ブロックを有効にするにチェックを入れてログイン回数にこの回数ほど失敗するとそのブロックする回数を入力してOKボタンを押せば自動ブロックが有効になります。

電子メール通知の実施をしておけばブロック発動時DSMに登録されたメールアドレスに通知メールを送信します。

この自動ブロックは有効にすることを強く推奨しておきます。


モバイル革命が起きスマートフォンやタブレットを活用する人が増えましたがDS212はしっかりとモバイルユーザーの利便性も考えられています。
遊び心のある機能からビジネスに使える機能まで本格的なアプリによりモバイルと連携して活用することができるのはモバイルユーザとして非常にうれしいところです。