高速な応答速度と120Hzの高速リフレッシュレートによりPCゲーム、特にFPSに特化したモニターBenQ XL2410Tを購入してきました。
本当に宣伝しているほどFPSに適しているのか?いちFPSプレーヤー(廃人)としてその実力を試してみました。
モニターは応答速度を極限まで上げるためにTN液晶パネルを採用しています、写りの美しさを求めるならおすすめはしませんがこれはゲーミング用のモニターのため写りは二の次です。
モニターは自在に動くように作られています、縦横の切り替えや高さの調整、パンの調整が可能なうえ固定は無段階式のためかなり細かな微調整が可能です、自分が思ったような角度や高さに納得がいくまで調整できます。
リアコネクターには最初からDVIケーブルが接続されています、これには訳があって120Hzで使用するには通常の倍データが転送されるため通常のシングルリンクタイプのDVIケーブルでは性能不足です、そのためデュアルリンクタイプのDVIケーブルを使う必要があるため混同しないように最初からデュアルリンクタイプのDVIケーブルが取り付けられています。
他にもアナログRGBコネクタやHDMIコネクタが用意されていますがこちらは120Hzに対応していませんので接続時は注意が必要です。
これが付属のデュアルリンクDVIケーブルのコネクタ部分です、ケーブルのピンが通常のシングルリンクケーブルより多いのがみてわかると思います、このケーブルで接続しないと120Hzモニターは性能を発揮できません。
もちろんVESAマウントにも対応しているのでモニターアームに取り付けが可能です、今回は右側の17インチのモニターを引退させ代わりに今までのメインモニターをサブモニターとしてつけ直しました。
PCゲームはメインのBenQ XL2410Tで、温度のモニタリングや動画やWEBの閲覧などはサブモニターでという使いかたをしています。
120Hzモニターは接続しても設定をしないとその真価を発揮できません、接続後スタート>コントロールパネル>デスクトップのカスタマイズ>ディスプレイ>画面の解像度を開きBenQ XL2410Tが選択されている状態で詳細設定をクリックします。

モニタータブで画面のリフレッシュレートを120ヘルツにしてOKボタンをクリックして設定を完了します。
設定はこれで終わりですがこれで本当に120Hzとして表示されているのかモニターで確認してみましょう。
BenQ XL2410Tの右下に付いているMENUボタンを押してOSDメニューを表示させます、歯車とドライバーマークのタブから情報を選択してENTERキーを押します。
これで現在のモニターの解像度とリフレッシュレートが表示されます、しっかり120Hzになっているのが分かります。
実は最初120Hzにリフレッシュレートを切り替えるとモニターが真っ暗になったり青色一色に表示されたり、また画面の上部の3cmのみ歪んだ画像が表示されたりとまともじゃない表示状態になっていまいました。
もしやと思いGeForce GTX 570搭載 玄人指向 GF-GTX570-E1280HDレビューで紹介したマルチモニター環境でもGTXシリーズの省電力機能を使えるNVIDIA Inspectorを疑ってみましたが予想は的中でした。
どうやらNVIDIA InspectorでGTXシリーズの省電力モードを入れた状態でリフレッシュレートを120Hzにすると不具合が発生するようです、120Hzモニターを接続しているビデオカードではNVIDIA Inspectorを使用してはいけません。
なおSLI環境において各ビデオカードに1台モニターを接続するという場合は120Hzモニターが接続されている側のビデオカードをNVIDIA Inspectorの制御から解放するだけでいいようです。
実際の使用感としてはまずLEDバックライトを使用しているからか冷陰極管と比較して白色の発色が非常に強く感じられます、しかしリフレッシュレートが高くチラツキが無いため長時間みていても眩しいと感じることはあっても目の疲れは酷くありません。
これは激しく動くFPS等のアクション系のゲームでも重要で長時間のプレイによる目の疲労感を抑えてくれます、休日ともなると10時間以上もプレイすることがあるほどの廃人プレイをしているのですが前のモニターと比較してもプレイ中の目の疲れが低減しているのがはっきりと分かります。
これは残像も関係していると思います、BenQ XL2410Tは中間色で応答速度は2msという非常に高速な応答速度を持っていますから残像もかなり低減されています、試しに60Hzのモニターと比較した動画がありますので残像の違いが気になる方は再生してみてください、マウスカーソルを動かしている際に一時停止をすると分かりますがBenQ XL2410Tに表示されているマウスカーソルの残像が少ないのが分かると思います。
肝心のFPSゲームによる効果ですがこれは最大限効果を発揮するにはある程度のマシンスペックが必要です、表示を担うモニターが毎秒120回もの画面更新速度を誇っていても画像を処理するビデオカードが付いてこなければに性能をもてあましてしまいます。
私の環境ではGTX570を2-way SLIにしてBATTLEFIELD 3を現在プレイ中ですが設定を中にしておけばおおよそ100以上の平均FPSになりますので非常にヌルヌル動いています、近距離での遭遇戦や接近戦では思いっきり視界を動かすことが多いですが非常にスムーズに表示してくれるので戦いやすいですしFPS専用のモードでは暗部が見えやすく待ち伏せしていたり背景に溶け込んでいる敵が視認しやすくなっているので戦いやすい環境になりました。
確かにFPSプレイ向けに特化して作られているだけあります、マシンスペックがそれなりにありゲームプレイ中に60fps以上のフレームレートがでるならBenQ XL2410TはFPSゲーマーの心強い相棒となってくれるかもしれません。
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