RialSSD


容量の増加が進み価格も落ち着いてきたSSD、その性能はHDDを陳腐化するほどの読み書き速度でパソコンを劇的に高速化させることができます。

しかしHDDと違い容量が少ないのが玉に瑕、SSDよりも大きなサイズのHDDを使用している場合はどうすればコストも手間もかけずに今の環境のままSSDへ移行することができるのか、実際に1TBのHDDから128GBのSSDに載せ替えましたのでその手順をご紹介します、もちろん小さな容量のHDDから大きな容量のSSDへの移行もこの記事を見れば大丈夫ですよ。

OSはWindows XPでもWindows VISTでもWindows 7でも32bitでも64bitでも環境を選ばずに使える方法にしてみました。

※この方法は簡単にHDDからSSDに移行できるのですがパーティションアライメントがずれるため性能が低下するSSD(Crucial製SSDで発生する報告が多数あり)があります、記事の最期に性能が低下したSSDを元に戻すための方法が記載された記事へのリンクが書いてありますのでそちらの記事も併せて見るといいかもしれません。

今回の作業の絶対条件としてHDDの使用領域がSSDの容量以下でないといけないということです、仮に私の例で説明すると1TBのHDDを使用していて移行するSSDが128GBとするとHDDの使用領域が128GB以下ならOK、128GB以上だとNGということです。

ということで移行先のSSDの容量以下に使用領域を抑える必要がありますので動かせるデータは事前に動かしておきましょう、外付けHDD・NAS・他のパソコン等にデータを移して使用領域の削減です。

それでは今回の手順を簡単に説明します。

1.HDDデータのバックアップ
2.EASEUS Partition Master Home Editionのインストール
3.HDDパーティションの縮小
4.HDDデータをSSDへコピー
※SSDのサイズがHDDより大きな場合は3.HDDパーティションの縮小の行程はスキップして下さい。

必要なものは以下のものです。

EASEUS Partition Master Home Edition(フリーツール)
ノートパソコンの場合はSSDを外付けする方法(HDDケース等)

流れは以上のようになります。

作業における結果はいかなる結果であっても自己責任です。

1.HDDデータのバックアップ

万が一の時に備えてバックアップを取っておくことをお勧めします、Windows VISTA windows 7ではデフォルトでバックアップ機能が搭載されていますのでその機能を使用します。

※バックアップの行程はスキップすることもできますがパーティション操作は一歩間違えるとデータが消失する可能性がありますからバックアップを取っておくことを強く推奨します。

Windwos XPの場合はこちらのGIGAZINEの記事Windowsが起動したままの状態でハードディスクをまるごとイメージ化できるフリーソフト「Macrium Reflect FREE Edition」が参考になります。

ここではWindwos 7のバックアップ手順をご紹介します。

Windows 7でHDDをバックアップ1


デスクトップ左下のWindwosボタンをクリックしてコントロールパネル>システムとセキュリティ>バックアップと復元へと移ります。

Windows 7でHDDをバックアップ2


システムイメージの作成をクリックするとバックアップ先のメディアを指定する画面になります、外付けHDDやネットワーク上の他のパソコン・DVD-R(BD-Rはできるのかな?)等へ保管することができます、DVD-Rの場合はHDDの容量によっては数十枚のメディアが必要なることもありますので注意して下さい。

Windows 7でHDDをバックアップ3


今回は外付けHDDを選択してバックアップを開始です。

Windows 7でHDDをバックアップ4


しばらく待ちます、環境にもよりますが1時間以上時間が必要な場合があります。

Windows 7でHDDをバックアップ5


システム修復ディスクはWindows7のOSディスク(リカバリディスクではない)が無い場合は作成しておきましょう。

Windows 7でHDDをバックアップ6


メディアはCD-R1枚でOKです。

Windows 7でHDDをバックアップ7


とりあえずレーベル面に分かりやすいように名前を書いておきましょう。

コレでバックアップは完了です。

この後の作業で失敗してOSが起動しなくなった場合は以下の手順で復元が可能です。

HDDに救いは無いんですか

修復するHDDとバックアップしたメディアをパソコンに取り付け先ほど作成したシステム修復ディスクから起動します(BIOS設定で光学ドライブをHDDより先に読み込むように設定にしておく必要があります)。

IME選択

IME選択画面に移るので次へをクリックします。

以前に作成した・・・

以前に作成したシステムイメージを・・・・に丸が付いてることを確認して次へ。

自動的にイメージを探してくれる

自動的にイメージを探してくれます。
※ネットワークのNASやPCに保存した場合は手動で検索する必要があります。

そのままで

そのまま次へ。

はいで修復作業へ

そのままはいをクリックすると修復が開始されます。

2.EASEUS Partition Master Home Edition のインストール

今回の作業で必要なのはEASEUS Partition Master Home Editionというフリーのパーティション操作ツールです、このソフトでパーティションの縮小およびディスクコピーを行います。

まずEASEUS Partition Masterのページにアクセスします。

※日本語版ができたためダウンロード先を日本語版のページへ変更しました。
※英語版はこちらからダウンロードできます。
※下記は英語版の説明です。


ダウンロードをクリックして

Downloadをクリックして。

EASEUS Partiton Master Home EditionのDownloadをクリック



EASEUS Partition Master Home Edition Freeと書いてある下のDownload from~という箇所をクリックしてダウンロードページへ飛びます。

このボタンを押せばOK
切り替わったページのDownload Nowをクリックしてダウンロードします。

インストール1


インストールは基本NEXT>をクリックしていくだけです。

インストール2


規約に同意してNEXT>

インストール3


インストール中

インストール4


ここまで来たらFinishでインストール完了です。

3.HDDパーティションの縮小(SSDのサイズがHDDより大きな場合はこの行程はスキップ)

起動画面


インストールが終了すると自動的にEASEUS Partition Master Home Editionが立ち上がります。

リサイズを選択


システムが入っているC:ドライブのサイズを縮小します、対象のドライブを右クリックしてResize/Move partitonをクリックします。

SSDのサイズより小さくする

サイズの変更画面へと切り替わりますのでSSDの容量より小さいサイズに縮小してやります、上のバーの右の丸部分を左へスライドするか、Partiton Size:のボックスにサイズを直接記入します。
128GBのSSDはパソコン上では128GBではなく約119GBですのでサイズはSSDの容量より小さめにしておきましょう。

※EASEUS Partition Master Home EditionはWindwos 7やVISTAのディスクの管理で使用領域が少ないにもかかわらずパーティションが思ったように縮小できない場合でも縮小することができます。

作業後の状態が表示される

変更後の図が表示されますがまだ実際に変更はされていません、この状態で左上のチェックマークをクリックすると変更を実施することになります。

警告1

警告2

今すぐ変更作業をするかと聞いてきますのでYesを、次に再起動が必要だけど再起動していいか聞いてきますのでYesをクリックしてパソコンを再起動させます。

起動したら自動的に作業が始まる

自動的にEASEUS Partition Master Home Editionが作業を開始します。

時間が掛かるので待つ

サイズの変更には時間が掛かりますので気長にお茶でもどうぞ。

起動したら自動的に作業が始まる

作業終了後自動的に再起動します。

これでCドライブが縮小されました

再起動後C:ドライブはこの通りサイズが縮小しています、このサイズなら128GBのSSDにもデータを移せますね。

4.HDDデータをSSDへコピー

HDDを残したままSSDをパソコンに取り付けます、ノートパソコンの場合は両方を一緒につけることができませんからSSDを外付けするためにHDDケース等で対応して下さい。

今度はコピー

再びEASEUS Partition Master Home Editionを立ち上げます、今度は上のメニューからWizerd>Copy disk wizerdを選択します。

コピー元を選択する

コピー元のドライブを選択しNEXT>。

ドライブのエラーを検証

ディスクの検査が始まります、終わったらNEXT>で次へ。

コピー先を選択する


コピー先のドライブを選択します、選択後NEXT>で次へ。

そのままか最大まで右にスライド


コピー先の容量に合わせてパーティションを調整できます、とりあえずコピー後にも同じ操作がいつでもできるのでNEXT>をクリックして次へ。

これで下準備完了


注意書きが表示されます。ディスクのコピー後にシャットダウンをし、コピー先のディスクを残し、コピー元のディスクを取り除くこと。もしコピー先のディスクで起動しない場合はコピー先のディスクを取り除いて、コピー元のディスクを取り付けて起動してとのこと。(コピー後、同じ内容のディスクは同時に接続してはいけない)ということでFinishをクリックします。

ふたたびチェックボタン

リサイズの時と同じように左上のチェックボタンをクリックして操作を実行します。

警告1

警告2

警告がでますが両方ともYesをクリックして再起動へ入ります。

自動的に作業開始

自動的に作業へ入ります。

ディスクコピーが始まる


やっぱり作業には時間が掛かりますのでお茶でもして一息どうぞ、ちなみ128GBのSSDで1時間程度かかりました。

再び再起動へ


作業が完了すると自動的に再起動します。

再起動後にもう一度再処理

この画面が表示されたら成功ですので電源ボタンを押してシャットダウンします。

バイバイHDD


電源を落としたらSSDを残して起動します、ノートパソコンの場合はHDDとSSDを交換してください。

救済完了!


これでSSDから起動ができれば作業は完了です。

この時点でSSDの起動速度にビックリだと思います、SSDの容量の少なさは各自で工夫してみてください。

ネットワーク接続のNASを活用したりコピー元のHDDを外付けケースで外付HDDとして活用したりデスクトップであれば内蔵のままフォーマットして作業用のHDDにしたりと色々と工夫する方法はあると思います。

足りない容量を補う方法はこの記事の前座記事に簡単にまとめていますのでよろしければどうぞ。
SSD導入計画!大容量HDDからSSDへの交換方法

この処理の後にパーティションアライメントの調整が必要な場合がありますのでベンチマークをして4K Writeが遅いと感じたらパーティションアライメントの最適化をしてみてください、私の場合は他の方のベンチマーク速度と同じ状態にまで戻りました。SSDの4K Writeが遅いときはアライメント調整で改善!!Paragon Alignment Toolの購入方法も解説!