結果をより良い方向へ持っていくために必要なものはSPDCAサイクル(Sは調査)のS(調査)の時点での情報の確かさとP(計画)におけるときの発想と知識の質と量・手段の質と量が重要と考えます、DCAにおいてもおよそ同じことは言えると思います(DCAは今回省略)。
そして究極は先立つものです、これがないと良い発想も沢山ある手段も自ずと絞り込まれ危ない橋を渡る可能性が高くなります(会社は体力作りが重要)。
ではこの情報の確かさ、発想・知識の質と量が多くなるためにはどうすればいいのか?私は会社の風通しを良くする事だと考えます。
会社の風通しの良さとはどのような役職にあろうと、どのような仕事にしていようとも発言を認められ、それがきちんと汲み取られる会社と言うことです、例えば「今後問題となる物事があり何か改善案が浮かんだときに上司が話を聞いてくれない」となったらあなたは今後も上司に話をしようと思いますか?普通でだったら今与えられている仕事の範囲内の話しかしようと思わなくなりますよね、改善しようと考えた発想がそこで止まります、これが俗に言う会社の「壁」や「溝」と言われる部分です。
役職間や部署間や人間間に沢山の「壁」や「溝」があればあるほど風通しは悪くなります、経営陣に話が届かなくなり、結果物事を決める判断材料、すなわち情報が不確かなものとなりそれに基づき物事を決定するした場合現場はどう思いますか?「何でこんな決定をするんだこれじゃ仕事にならない」とか、「現場を見てないやつが勝手に決めて」なんて事が起こってきます、これが続くと経営陣と社員の間に「壁」や「溝」ができ会社の能率がますます下がります。
では誰がこれを改善する事が出来る立場にあるのでしょうか?答えは経営者です、経営者が全てにおいて実権を握っているのです。
ではこのようになった場合どうすればいいのか?私はできるなら経営者が本気になって社員一人一人に話を聞いてみるのが良いと思います、人が多いなら社員と経営者の直通メールや掲示板(匿名での発信が出来る物が良いかも?)で現場の意見をしっかり汲み取り解決していくことです。
社員は与えられないとこれが出来ません、例えば上司を飛び越して直談判しようものならあなたの上司は良い顔をすると思いますか、何で俺を飛び越して上に話なんかしたんだ!って怒られると思いますし怒らなくてもこいつは信用ならんとか思われ益々「壁」や「溝」が大きくなるばかりです。
ここで題名の「受動的であるか、能動的であるか。」にようやく触るのですが、人は受動的であると「出来ない理由を考えます」最後は自己批判になり人生に落胆します(前の私がまさにこれ)、逆に能動的だと「出来る理由を考えます」最後は自身へと繋がります(今の自分がこれ)、そして自信が付けば何でもやろうとする気持ちが生まれますので沢山の知識を取り込むことに熱心になります。
風通しが良い会社では能動的な人間がより能動的に働けます、そこで会社がよりよい質の知識を与えれば良いのです彼らは喜んで吸収しようとします、逆に風通しが悪い会社では能動的な人間はどこにも価値を見いだせず出ていくか自身を喪失し受動的になります、これを組織が人を殺すと私は言っています。
ここで人が生まれ持って能動的か受動的かという部分を考えておく必要がありますのでこの点に触れておきますが、およそよく言われる比率2(常に能動的):6(中間的):2(常に受動的)にあてはまると思います。
会社の風通しがよければ能動的人間が切磋琢磨しそれにつられ中間的な人間がついて行きます、逆に風通しが悪いと受動的な人間がダラダラしてそれにつられ中間的な人間も怠け始めます。
では一社員からみて風通しが悪い会社にいた場合どうすればいいのか?ですがこれは経営者次第ですから経営者のやる気を出させねばなりません(辞任覚悟で直談判や直に連絡を取って訴える)、それが見込めないなら辞めてさっさと風通しの良い会社に移る方が未来幸せになること間違いないと判断します、そのような会社に未来はありません(会社の風通しが悪い場合、経営者自身に問題があるのを経営者が理解していない場合が多い)。
人は能動的であればあるほどより良く前向きに生きていけます、能動的であろうとするなら強い想いが必要ですがそうなるのは難しく書いても理解できるレベルではありません、では能動的にあろうとするなら能動的になれる環境に身を置くべきです、ということで私の思う能動的な人が能動的でありつづける会社例を書いておきます。
能動的な人が能動的でありつづける会社例
●議論する場がきちんとある
●そこに役職や部署は関係ない環境なっている
●経営陣が自分たちの意見を汲み取っていると感じさせる会社決定を下だしている
●上司が仕事や仕事の分野外に理解力がある
●適切な人事が出来ている
●きちんとステップアップが見えそれが出来る環境
●本当にダメなことだけを叱り、良いことは沢山誉めるくれる
●前向きなことをやって失敗しても前向きな部分を否定されない
●会社の経営方針や計画が末端まで伝わってる
他にもあると思いますがさらっと上げてみました、どうでしょうか?この環境なら発言出来ると思いませんか?
経営者、社員どちらの視点で見るも自由です、しかしこれだけは確かなことがあります会社は「人」が動かすものということを。
人が効率よく動けば会社の効率が上がり、より良い発想が沢山出てくればその中に驚くような新製品や新製法が生まれる可能性があるのです。
誰が決めるのか?全ては経営者です。
