相次ぐ7インチタブレットの登場で、さすがのAppleも黙っていられなくなったのか、iPad miniを市場に投入しました。
いきなり情報が出てきて登場してきたiPad miniですが、そこはApple、急に出てきたといっても雑な仕上がりではなく、おそらく随分前から企画を練り上げていたのだろうと感じる高い完成度でした。
Apple Magic Mouse MB829J/A
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世の中のパソコンの進化に伴いマウスも少しずつ進化を遂げてきましたが基本的にはセンサーの進化とボタンの増加だけでした、しかしまるでその進化に逆行するかのごとくボタンの無いマウスが登場しています。
しかしここに来てHTML5に異変が起きた、Googleが出しているクロームブラウザが突如H.264のサポートやめた、H.264はオープンな風土には溶け込めないと判断したようだ、過去にGIFのロイヤルティーでかなり揉めたことがあったがその二の舞は避けたいという強い思いがあってのことだろう。
現在YouTubeにあるHD動画はH.264だ、H.264についてはインターネット上の配信に関してはライセンス料は永久に無料といっているがGIFの時のように手のひらを返される可能性は全くないとは言い切れない、最悪H.264のライセンス料を払えとなった場合Googleが支払う金額はとても大きな額となるだろう。
このH.246だが実はAppleはH.264側にいるのだ、彼らもそして多くのユーザーもインターネット上の動画フォーマットのデファクトスタンダードはH.264に決まったと思いこみ、これからHTML5の流れが加速する動きに入ろうとしているのを実感しているときだけに出鼻をくじかれた形となった、Appleとしてはフラッシュのように自分の手の中で操作出来ないものは嫌うような傾向が見える、HTML5にしろH.264にしろAppleは関係企業としてある程度の影響を与えることができるが今回のGoogleのWebMについてはAppleの手のひらの外側のことで影響を与えることが出来ない。
Googleが提案する新しくオープンな動画フォーマット「WebM」はH.264に対してのアドバンテージは今のところオープンで(特許について難ありの模様)ロイヤリティフリーという点だ、今後については賛同しているメーカー(Engadget Japaneseへ)を見ると分かるがハードウエアアクセラレーターでサポートされる動きが見えてくる、さらにYouTubeの動画もWebMに移行するということでインターネット動画配信コンテンツ市場への影響は計り知れないものがある。
ここでMicrosoftが無茶な動きに転じた、Googleに呼応するかのように即座にInternet ExplorerでのWebMサポート発表した(ただしプラグイン形式)、しかしMicrosoftはH.246を支持している側の立場にある、過去にはH.264のライセンスを嫌ったFirefoxに対してH.264プラグインを出すという当てつけのような荒技をやってのけている、しかしこのような動きをするということはMicrosoftはFirefoxやChromeブラウザにシェアを奪われ続けているのが相当気にくわないように見える、もうなりふり構っていられないのだろう。
SourceForge.JP:米Microsoft、Firefox向けにH.264動画再生用プラグインを無償提供
Ogg TheoraとH.264の戦いにWebMが参戦した形となりブラウザでの対応(最新のベータ版を含む)は以下のようになっている、プラグインでの対応は除外した。
これでは全ての動画をサポートするものが無くユーザーは困ると思うかもしれないがプラグインでどうにでもなるためGoogle Chromeブラウザ・Internet Explorer・Firefoxについては少なくとも動画フォーマットを気にする必要はないだろう。
そしてこの機会を逃さない企業がある、Adobeだ、ブラウザにプラグインを提供できればユーザーはフラッシュを通してH.264だろうとWebMだろうとOgg Theoraだろうと動画フォーマットなど気にする必要がない、これに乗じてHTML5でフラッシュが返り咲く可能性が十分にある。
AppleはH.264で進むと思っていたHTML5がWebMの登場で再び混乱し、あげくHTML5で追い出したかったフラッシュにアドバンテージまで与えてしまったことはショックだろう。
現在AppleはWebMについては何も反応を示していない、対応するともしないともいっていないがこれらの経緯を見るとWebMに対応する気はさらさら無いように思える。
今後この戦いはAndoroidとiOSすら巻き込み激しい戦いになるだろう。