かつてこのブログでも紹介したPCが脱Windows XPのために帰ってきました。必要以上にコストをかけたくないということで、マシンパワーのいるような作業をしないこともあってWindows 7のインストールのみで対応することにしました。
古くて処理性能の低い省エネPCはOSの更新だけで使い物になるのか、早速チャレンジです。 【さらばXP!古い省エネPCにWindows 7をインストールしてみた】の続きを読む
会社の人に先を越され、友人にも先を越されボーナスはiPadに消えてと散々買いそびれていたWindows7、このたびやっと導入ができました。
本当はハードも更新する予定でしたが懐の寒でハードは次回更新と先送りとなり3年使っているこのPCの退役もまだ先になりそうです。
先代のVISTAの評価はme並でしたのでさすがにMicrosoftも焦って開発は本腰を入れてきました、その甲斐あってか7は出来が良いと評判で、実際UMPC(ATOM1.6GHz)で普通に使えるという時点でコレはもう導入だと私自身に考えさせるに至るほどの出来栄えでした。
さてそれでは先の見えたXPを7に更新する人に向けてレビューをしていきたいと思います。
32bit or 64bit
XPに先が見えるといいましたがサポート終了の前に限界に達することがあります、メモリの容量です、32bitXPはメモリを4G積んでもすべて認識されないという壁があります、これは32bitOSがボトルネックとなっているためでMBが対応していてもOSが対応していないため4Gメモリ積んだけど3G代の認識なのは何故?となってしまいます。
そこで64bitOSの出番です、192G(Professional)という設計ですのでメモリ不足を気にしなくてすみます、そんなに使う必要があるのかって?動画編集とかしたら2G程度すぐに使い切りますよ。
ということで64bit版を強くお勧めします。
買うべきエディションは何か?
多々あるラインアップの中でお勧めするのがWindows 7 Professionalです、まずはコレを見てください、コレだけを見るとUltimateいってみよー!!となったのですがコレには重要な情報が書かれていません、その情報とはセキュリティサポート期間です。
XPでは4年後の2014年に全てのサポートが終了となります、終了後はセキュリティホールといわれる脆弱性が放置されますのでそれを突いてウイルス入り放題、ハッキングされ放題となります、Windows2000は既にお伝えしたとおりサポートが終了していますのでOS自体の更新を強く推奨します、脆弱性はアンチウイルスやファイヤーウォールでは防げません。
そこでどのエディションが一番長いサポートを得られるのか調べました、ウィキペディアの記事によるとサポートは2015年1月13日となっているがビジネス向けエディションはさらに延長サポートが付いて2020年1月14日となっていてこの差は大きいと感じます(XPは例外措置でホームユースのHOMEも2014年4月8日)、ビジネス向けのエディションはなんとProfessionalとEnterprise(コレは法人専用エディション)のみとなっています。
Home Premium・Professional・Ultimateを比較したときにProfessionalの5年延長サポートの魅力がどうみても勝っており、コレが私がProfessionalをお勧めする最大の理由です。
Windows7で変わる手軽なバックアップ
Professional・Ultimateにしかない機能ですがHDDのバックアップ機能が付いています。
工業製品である限り機械には寿命がありHDDやSSD、またこの頃普及しきったUSBメモリもいつかは壊れてしまいます、消えても良いデータばかりなら考えなくてもいいですが、デジカメ、デジカムが普及した時代においてデータの保管場所となればやはりHDDとなります。
また私みたいにまず家に帰ってやることはPCの電源を入れるという人種にとってPCが壊れて使えない時間は多大なロスと考えます。
その大切なデータが入りOSを動かすために必要なHDDを強力に守るのがOS純正のバックアップツールです。
この機能はHD革命やNorton Ghostと同じようにHDDを丸ごとバックアップして保存することができ、HDDが物理的に壊れてもイメージさえ取っておけば新しいHDDに交換して復旧するだけで前の環境を直ぐに再構築することができ時間のロスも最小限に抑えることができるようになっています。
難しい作業のように思うかもしれませんがWindows7をインストールする際不手際でBootmgrが起動しない事態になりました、しかしインストールCDを入れて回復を実行すると自動的に問題を見つけ出し修復するという手間も技術も必要ないほどWindows7では復旧も簡単になっています。
HDDのイメージの復元も同じく難しいものではありません、またスケジュールによるバックアップもできるのでついつい忘れがちなバックアップもPCにお任せ安心です。
ただ同じHDDにイメージを保存しても意味がありませんので外付けHDD等にデータを保存するように指定しておきましょう、私はNASに保存するのをお勧めします。
安全か利便性か
VISTAを初めて触ったときに一番気になったのがUACによるOSの保護である、コレは一般の人にはむやみに触ってもらいたくない設定を変更する場合警告をだして確認を求めるシステムだ、変な設定をしてパフォーマンスを低下させたり障害の発生を防ぐのは分かるのだが、分かってやっているのだからわざわざ確認などは必要ない、この行程がイラッとさせられたのをよく覚えている。
Windows7もUACによる保護されており設定やドライバーのインストールをするたびにUACが変更を認めるか聞いてくる、リスクをしっかりと管理できるならばUACのレベルを下げるか無効に、不安が残ったりよく分からないというならばUACは触らないでおいた方が後悔しないかもしれません、最悪ウイルス漬けやOSが起動しなくなる可能性を理解した上で設定してください。
インストールできないソフトウエア
64bitOSといえ旧来の32bitソフトも一部を除使用できる、しかし使えるのだがインストールができないソフトが一部にあるのも事実です。
動画編集をしている環境においてはHuffyuvは重要なコーデックですがコレがそのままではインストールできないのです、どうやらinfファイルの記述が64bit環境に則していないためで記述さえ書き換えてしまえばインストールできます。
結構手間取ったのでinfのベタコピを置いておきます、もちろん使用は自己責任です。
;
; Huffyuv AVI lossless video codec
;
; Copyright (c) 2000 Ben Rudiak-Gould
;
; This Windows 9x Installation INF File by Rainbow Software
;
[version]
signature="$CHICAGO$"
[DefaultInstall]
CopyFiles=HUF.Files.Inf,HUF.Files.Dll
AddReg=HUF.Reg
UpdateInis=HUF.INIs
[DefaultUnInstall]
DelFiles=HUF.Files.Dll,HUF.Files.Inf,HUF.Files.Ini
DelReg=HUF.Reg
UpdateInis=HUF.INIs.Del
[SourceDisksNames]
1="Huffyuv AVI lossless video codec","",1
[SourceDisksFiles]
HUFFYUV.INF=1
HUFFYUV.DLL=1
[DestinationDirs]
HUF.Files.Inf=17
HUF.Files.Dll=11
HUF.Files.Ini=25
[HUF.Files.Inf]
HUFFYUV.INF
[HUF.Files.Dll]
HUFFYUV.DLL
[HUF.Files.Ini]
HUFFYUV.INI
[HUF.Reg]
HKLM,"Software\Wow6432Node\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\drivers.desc",huffyuv.dll,,"Huffyuv lossless codec [HFYU]"
HKLM,"Software\Wow6432Node\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Drivers32",VIDC.HFYU,,"huffyuv.dll"
HKLM,SYSTEM\CurrentControlSet\Control\MediaResources\icm\VIDC.HFYU,FriendlyName,,"Huffyuv lossless codec [HFYU]"
HKLM,"Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\drivers.desc",huffyuv.dll,,"Huffyuv lossless codec [HFYU]"
HKLM,"Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Drivers32",VIDC.HFYU,,"huffyuv.dll"
HKLM,Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\HUFFYUV
HKLM,Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\HUFFYUV,DisplayName,,"Huffyuv AVI lossless video codec (Remove Only)"
HKLM,Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\HUFFYUV,UninstallString,,"rundll.exe setupx.dll,InstallHinfSection DefaultUninstall 132 %17%\HUFFYUV.INF"
[HUF.INIs]
system.ini, drivers32,, "VIDC.HFYU=huffyuv.dll"
[HUF.INIs.Del]
system.ini, drivers32, "VIDC.HFYU=huffyuv.dll"
長くなりましたのでここらでおさらばです、次回をお楽しみに!