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一発逆転の追求

SkypeとKDDIが提携する話は前回のキャリアの新しい形 au by Skypeで語りました、その中で使われ方の変化により携帯電話というものが変化していると指摘し、スマートフォンのようにデータ通信があって通話があるコンセプトの商品に次第に切り替わってきておりそれは通話から通信へと切り替わりでもあるとも説明しました、そして18日その流れを加速させるがごとくauの冬ラインナップに大量のスマートフォンが投入されることが明らかになりました。
しかし市場の流れというものは緩やかなものでiPadはヒットはしたものの書籍のシェアがデジタル書籍にいきなり置き換わった事実はありませんしデジタルテレビもある日を境にいきなり切り替わったわけでもありません、このように物事の切り替わりはゆっくりと行われていきます。

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このことから市場の流れとauの予想する流れにギャップが生じた場合スマートフォン全面展開攻勢も失敗に終わる可能性も孕んでおりauはジェームス・C・コリンズ氏が発表した企業衰退の5段階の4段階目(一発逆転の追求)に差し掛かっている可能性があります、自分たちの問題とリスクを真摯に受け止め改善した結果がこの攻勢だとすればauは再び返り咲く可能性があるのではないでしょうか。

ようやく出てきたauのモバイルルーター

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この前のW05Kの解約時にも話していましたが三大キャリアのなかで唯一モバイルルーターを取り扱っていない点を指摘していましたがauがこの度の新機種発表の際にモバイルルーターを発表しています、どうやら現場にはこの話はいっていなかったことになるわけで取り組みとしてはIS03のような熱の入れようではないように感じます。
デザインは高級感があるのですが稼働時間は4時間程度とBF-01Bよりも短くW05Kのようなお仕置きタイムがあれば魅力は乏しくなってしまいます(BF-01に対する強みはポート制限がないこととデザインぐらいか?)、そこで携帯電話とモバイルルーターを同時に使っている人に割引や高ポイント付加などのサービスで固める手法をとれば流出を防ぎスマートフォントのセット売りで新規の獲得もある程度見込めるのではないでしょうか。

普通のモバイルルーターだけかと思いきやコレは発想が面白いとおもったのがこのモバイルルーターです。

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なんと携帯電話に差し込んでテザリング(回線共有)をするデバイスだそうで新規に契約せず使えるデバイスになっています、但しデータ定額通信プランとなるため利用料金は高くなるとのこと。
2時間稼働時間だけにメールの確認等の手軽な利用に使用してもらうためのデバイスで、auはアクセサリ扱いで販売するとのことです。
これは他社にない形態のルーターで存在自体が強みとなるでしょう、但しパイはそれほど大きくないかもしれません。

世界最大の国際通信キャリアはSkype

トラックバック元のGIGAZINさんに面白いトラックバックの記事がのっていました、キャリア世界シェアナンバー1はSkypeというものです、私はこのタイトルを見たときに衝撃が走りました、言われてみればそうですがSkypeはまさにキャリアだったのです、しかも電波の制限を受けないどころか他社のインフラに乗り展開しているSkypeは一切の制限を受けないまさにボーダレスキャリアです、どこにいても通信ができる環境なら国境も関係なく通話が可能で国際電話のシェアをどんどん奪っています、私も長電話になりそうならSkypeに切り替えて話の続きをすることがあるぐらいでその便利さは身にしみて分かっています。
そしてとうとう国際電話だけではなく携帯電話のシェアを奪おうとしています、スマートフォン自体のシェアが少ないのでシェアの切り替わりもそれほど大きいものでないと思いましたがなんとBREW(EZアプリ)版も作ると発表したものだからさぁ大変です、この発表には他キャリアはかなり衝撃を受けたのではないでしょうか。
Skypeと提携したのはKDDIですがKDDIは事業として国際電話事業を行っていますのでSkypeとはライバル関係にあります、今回の提携は国際電話事業と携帯電話事業を捨て通信事業に専念するという経営方針へ転換したのでしょうか。
そう仮定してみると未来の携帯電話はSkypeフォン3G版といったようなWANに繋がる電波があればどこでもSkypeのシステムを使い世界中の人々と通話できるようなものになっているのかもしれません。

物事が通信に切り替わる世界において先を読み着々と開拓しているSkypeはこの先さらなる拡大を続け誰もが知る企業へとなる可能性を秘めているのをKDDIとの提携で感じる事が出来ました、もしかしたら近いうちにGoogleやMicrosoft、もしかしたらAppleがスマートフォンの通話システムのためにSkypeを買収する可能性もあるのかもしれません、なんだか面白いことになってきそうな気がします。