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PCとインターネットの普及により誰でも世界に向け情報を発信できるようになりました、記事・写真・動画等は誰でも扱える時代ですが3D技術となるとやはり専門的な知識が必要になってきます。
そんな中MikuMikuDance(以下MMD)では中核の技術を制作者が作りモデルの作成を多数の有志が手がけることにより一般の人が容易に動画を作成出来るまで敷居がさがりました、その結果多数の動画がニコニコ動画等に投稿される状態になったわけですが、それでもまともに動作させるにはそれなりの時間というか根性や想い入れが必要といってもいいほどの莫大な時間を消費するため写真やビデオを投稿するレベルまでは下がっていませんでんした、しかしそれも過去の話となりそうです、その鍵となるのがMicrosoftがXBOX360用に開発した「キネクト」です。

今まで多数のハックが公開さてきたXOBX360のキネクト、Microsoftがキネクトのオープン利用を容認したことにより恐ろしい勢いでハックが進んでいました。


数々のハックが公開されてきたのですが技術者ではない一般の人から見ればキネクトは凄いな~で終わるところです、しかし早くも一般の人でも使える技術として降りてきました。 

従来の方法ではモデルを動かすには手動で動作を1フレームずつ作成する必要があるためMMDで動画を作成するには膨大な時間が必要でした、しかしキネクトハックによるモーションキャプチャー機能が搭載されたことにより人の自然な動きをリアルタイムに再現できるようになったもようです、モーションキャプチャーは買おうとすれば数千万円する代物です、それが誰でも買える価格で使えるようになり今まで難しかった3D動画の作成を簡単にしてしまうとは・・・かなりの衝撃というかコレは革命!!!!!!!!!!!
キネクトハック自体の結果が業界に衝撃を与えているのは間違いないでしょう、しかし今回の件は企業レベルではなく個人レベルで表現の幅が広がったことが重要なことです。

もちろん私含め男性諸君が一番に考えつきそうなことをアメリカのメーカーが早速発表しました。

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MMDで作製された動画にはニコニコ動画のガイドラインギリギリの危なっかしいものもあるわけですが、それも簡単に作成出来るようになるわけです。
Microsoftが禁止しなければ業界の先端を進むテックアーツ3Dが採用したかもしれないですね、現在USB対応のあれなグッズに連動させる試みが進んでいるようで何というか人間の飽くなき欲求はこの業界でも遺憾なくというかむしろ真っ先に発揮されているようです。

話は元に戻りますが、モーションキャプチャー技術が簡単に使えるレベルとして落ちてきたのですが真面目にどう使えばいいのかを模索してみました。

SNS

3Dアバターをキネクトで操作してボディランゲージ等によるコミュニケーションを取ることが出来るはずです、従来の方式ではキーボードやボタン等の入力信号に合わせ決められたモーションを再現するだけに留まっていますがキネクトによって人間の動きをリアルに再現出来ればコミュニケーションの幅が格段に広がるでしょう。
もうすでに技術的に可能な領域どころか3Dの世界に入れるまで進歩していているようです、これはやばい!!

ビデオチャット・ネット生放送
上記のSNSの話だと企業レベルになりますので個人ではSkype等のビデオチャット等が鍵になりそうな気がします、例えばネットの世界にはなりきりという要素がありキャラクターになりきって話をすることがあります、ある意味ではアバターもなりきり要素を含んでいるところがありますがキネクトでモーションキャプチャーしてその動きをキャラクターが再現しビデオチャットの相手の画面に表示されるというのは面白いと思いませんか?
さらにニコニコ動画等の生放送系も顔出しはちょっとという人も恩恵があります、顔を出すことなくモーションをキャラクターが再現してくれるので堂々と出てくることが可能です、MMDで作られたキャラクターが生放送で大暴れするのは是非とも見てみたいものですね。
(ジャンルとしては電脳コスプレとかになるのでしょうか?)
現状ではデスクトップを表示させるアプリケーションとの連携でこれらのことが実現できそうな気がします。

動画コンテンツ
上記のビデオチャットに近いところがありますが絵を使う動画では動きのある動画には簡単にはできません、ある程度動かす場合は枚数が必要ですし自分で絵が描けないなら不可能と言ってもいいでしょう、他人から勝手に画像を拝借するというのはマナー違反になりますので何かを作りたいけど絵も描けないし素材がないという人には今回の革命は願ってもないチャンスです。
もちろんキャラクター自体には権利がありますがそれを使って作った動画は2次創作の範囲になると思いますので版権キャラクターの絵を描いたり同人誌を作るのと同じようなものと判断される可能性があります、そうなれば自由に作品を送り出すことがでしょう、少なくともニコニコ動画でなりきってダンスをする程度なら今までと同じようにキャラクターの権利を主張されることはないと思います。
(もちろん昔の同人であったときめきメモリアルのビデオやアクアスタイルのアンパンマンの件等対価が発生する商用においては影響の度合いによって権利者から法的措置を取られる可能性はあります、詳しくは各ソフトやデータの規約をみて判断しましょう。)

企業としては小さなスタジオでもモーションキャプチャーが導入できるため今まで高かった動画の製作費用が下がりそうです(MMD以外の製作ツールでも対応は早そうです、そういう流れが出来ればオリジナルキャラクターモデルの販売ももしかしたら可能性として出てくるのかもしれない)、やろうと思えば広告を出したい企業の社員自身でも3Dキャラクターが動く動画が簡単に作れるなど商用でも可能性は広がっていくかもしれません。
ニコニコ動画で広告を打っている広告代理店や下請けのスタジオは今のところそれに一番近いところにいるのかも・・・

具体的にモーションキャプチャーが出来てどうなるの?
問題はモーションキャプチャーができてキャラクターを自由に動かすことが出来るまでは分かったが何をすれば面白いコンテンツが作れるのかという点になると思います、現在確認されているものはキネクトとMMDで実際にやってみた系とアイドルマスターのダンスを実際に踊ってみたといったところでコレだという新しい表現のコンテンツは投稿されていません。
技術というのは手段にすぎませんから技術を一番にもってくるのではなく何を表現したいかをまず最初に持ってくるのが妥当でしょう、その上で使えそうな所に織り込んでいくのが本来ですから、何に使えそうかではなく作ったものでもしくは作りたいもので使えるところはないかを考えるほうが答えが見つかりやすいかもしれません。
どちらにせよ3Dコンテンツ作成の敷居が下がり多くの人が使い始めればその量の中からレベルの高いものや驚くような表現手法に繋がってくるはずです。

Laineemaコンテンツには一切3D技術は使われていません、あまりにも敷居が高いためですがこの件で私自身が3D動画を作ることも可能となります、MMDではクロマキー(映像の合成に使われる、合成箇所の色を一色にしてそこを透かして処理することにより本来あり得ない映像を作ることが出来る)やアルファチャンネル(透明箇所の情報)を使えるというのでビデオカメラで撮影した動画に合成して使うことが出来ます、車載動画内で無駄に踊ってデスクトップキャラクターのように振る舞うという使い方も出来るでしょう(だが中の人は俺!)。
さらにボーカロイドのiPad版が登場しています今までのボーカロイドではハードとソフトにある程度投資が必要でしたがiPadではそれさえ買えば大丈夫なようです、また手軽に歌わせることができるように調整されているためMMDとiPad版ボーカロイドのコンビでPVの製作も簡単になってきたのではないでしょうか。
忘年会の最中まで何とか革新的な使い方はないかと考えるまでになっていますが今のところコレだと思える案が思い浮かびません。

やってみたいけど設定とか難しいよね?と思ったら案外簡単に扱えるようです。
参考:Kinect(キネクト)でMMDでニコ生 導入と使い方

記事を書いているとキネクトがますます欲しくなってきました、動画をつくる予定がないのですが・・・困った!!

現在でもその精度に驚かされるのですが今後の予定でキネクトの精度が4倍になるという話があるようです、2011年は完全HD時代到来だけでなく3D革命になりそうでオラ何だかワクワクしてきたぞ!!!!!!!

※2010/12/28追記 Microsoftは精度が4倍になるアップデートの件は憶測が噂になって広がったと正式に否定しています。