Day 146 - In Technicolor
Day 146 - In Technicolor / saebaryo


パソコンはその利便性のより多くの人々が当たり前のように扱うものに発展していきました、しかし同時にデジタルデータの不正コピーという問題を新たに生み出したのも事実です。

そのような不正コピーを防ぐためソフトウェアやオーディオファイル、動画などは厳重に著作権を保護する機能を付加して販売されることとなり、その保護機能を解除して不正コピーをする個人や組織とのイタチごっこが今もなお続いています。

すでに音楽の世界ではAppleが不正コピーを入手するより買った方が手間がかからないという革新的な方法で不正コピーを防止するという手法をとりiPodの人気と相まって音楽業界に風穴を開けることに成功しました。

しかし映像コンテンツはそうもいかず、ブルーレイとなった今ではDVDより厳重なコンテンツ保護をかけられ、地上デジタル放送も同じく不正コピーを防ぐ仕組みが幾重にも張られています。

iPods
iPods / janoma.cl

しかしその結果がもたらしたのはかつて大ヒットしたSONYのウォークマンがAppleのiPodにいとも簡単に蹂躙されたあのときと同じ、そう利便性の欠如をもたらしてしまっているのです。

あの当時の国内メーカーが販売していたポータブルオーディオは音楽業界や著作権団体からの強い要望でコンテンツにコピーガード機能を要求しオーディオCDはCCCDにし、パソコンからデジタルポータブルオーディオに転送する際には専用のソフト(一部には有償のものがあった)を使いデータを暗合する必要があり使い勝手は最悪でした。

当時の私もデジタルポータブルオーディオを購入しましたがもちろん使い勝手の悪い国内のメーカーの商品など見向きもせず海外のポータブルオーディオを購入したほどです。
その結果は今でもiPodシリーズがポータブルオーディオのシェアを握っていることから影響の大きさを想像できると思います。

今まさにその状態がデジタル放送コンテンツにおいて発生しているのです。

特に地上デジタル放送をパソコンで視聴・録画するのは難しく、デジタルチューナーを買ってきたからといって簡単に観られるとは限りません

今回はそんな難しいデジタル放送のコンテンツ保護の経緯や専門用語の解説を時系列で紹介していき、いかにデジタル放送をパソコンで観るのが難しく複雑なのかを紹介していきたいと思います。 【パソコンにおけるデジタル放送の視聴・録画の問題点「著作権保護と利便性」】の続きを読む