Griffin Technology NA16029 PowerMate

かつて正規輸入品が1万5千円で売られており、欲しいけど高すぎるので購入を見合わせていたGriffin Technology NA16029 PowerMateが未だに販売されているのを見つけ衝動買いしてしまいました。

デスクトップPCを使う場合に、前々から不便だと感じていたボリューム調整に使えるため、無駄になることはないと思っていましたが、それ以外でも使える可能性を秘めたUSBデバイスです。
発売は2002年


Griffin Technology NA16029 PowerMateの発売は古く、確か初めて見たのは社会人に成り立ての頃だったような・・・と調べてみると発売は2002年とかなり古い時期から販売されています。

最初は正規代理店が販売していたため高価で、とてもボリュームの調整だけに使うにはもったいないという感覚でした。

パッケージ裏

その当時は車載PCを車に乗せ始めた頃でもあり、オーディオのボリュームダイヤルと同じようにPCの音量調整ができるGriffin Technology NA16029 PowerMateに一目を置いていましたが、気がつけば2016年。随分と時間が経っていますが未だに新品が販売されていることに驚きました。

Griffin Technology NA16029 PowerMateについては販売元のGriffin Technology(英語公式)に現行品として掲載はされているものの、ドライバー兼アプリのサポートがWindowsではXPとVISTAのみと放置気味のようです。 

パッケージ表

しかしながら、現在も並行輸入品とはいえど新品の在庫が流通しており、10年以上も前の古さを感じるパッケージデザイン。そして、在庫が転々と業者を流れたのか、私の手元に来たものはパッケージの擦れ傷が目立つものが届きました。

中身

中身はGriffin Technology NA16029 PowerMate本体、USB延長ケーブル、マニュアル類だけです。

マニュアル類は英語

もちろん、並行輸入品のためマニュアル類は英語。USBコネクタにさせば勝手にOSが設定してくれるデバイスでもないため、自分でトラブルシューティングができるPC知識が求められます。

USB延長ケーブル

USB延長ケーブルはUSB2.0ではなくUSB1.1対応。USBの外付けHDD等に流用すると転送速度が劇的に低下するため避けた方が無難です。

高級感のあるダイヤル

Griffin Technology NA16029 PowerMate本体は据え置きオーディオ機器から取ってきたような高級感のあるダイヤルです。

端から出ているUSBケーブルが残念ですが、有線タイプのため競合他社の無線タイプと比べるとかなりの割安感があります。

無線化された後継機種のPowerMate Bluetoothも海外では販売されているようですが、日本では輸入代行のような所での扱いしかなく倍近い価格になっています。できればそちらも並行輸入品でいいので取り扱ってもらいたいところです。
※公式サイトのショップでは日本発送可能らしい

滑り止めのシリコンパッド

底には滑り止めのシリコンパッドが用意されており、内部の青色LEDがシリコンパッドを通して光が広がるようになっています。

青色LEDが光る

LEDのおかげで暗い環境でも何処にあるか分かりますし、PCやPC周辺機器に光り物を多用している人にはデザイン的にマッチしやすいかもしれません。

個人的にはLEDがギラギラしすぎで目立つように感じますが、不完全ながら調光機能もついているので、ある程度の調整は可能です。

摘みながら操作

操作性については108gという重量と滑り止めのシリコンパッドのおかげで、摘みながら操作しても本体が動いて使いづらいということはありません。

指一本で回そうとすると滑る

ただ、表面加工が円形のヘアライン加工ということで、指一本で回そうとすると滑ってうまく回りません。基本的にはつまんで操作する設計のようです。

内部のスポンジを取り除くと人差し指でもスルスルと動くようになりますが、これはこれで回りすぎて微調整が難しくなるので考えものです。 

操作については全部で6操作となっており、ダイヤルを押す、数秒間押す、時計回り、反時計回りに回す、押しながら時計回り、反時計回りに回すという操作に対して動作を決定できるようになっています。

ダイヤル部分は取外し可能

ちなみにダイヤル部分は取外し可能で、取り外すとこれまた据え置きオーディオ機器のようなダイヤル基部が出てきます。

Griffin Technology NA16029 PowerMateは先ほども記載したように古い商品でカタログ落ちしているため、サポートされているOSはWindowsではXPとVISTAのみとなっています。

しかし、最近のOSで使えないわけではなく、私の環境(Windows7 Pro 64bit)では一部の機能を除いて正常に機能しています。

公式ページサポート

PCに接続後、公式ページのサポートからOriginal USB PowerMate Manager (v2.0.1) for Windows XP & VistaをDLしてインストールすればセットアップは完了です。

プログラムからPowerMate Managerを起動し、ダイヤルを回すと連動してボリュームが大小変化するようなら正常に動作しています。

初期設定でトラブルが起こった場合は、並行輸入品と言うこともありサポートは望めませんし、ドライバーの設計自体が良くないとのことで、初期設定でトラブルになると自己解決しないといけません。

ある程度PCの知識があれば解決もできるかもしれませんが、その点で評価がはっきりと使える、使えないと分かれています。ダメなときは諦める程度の気持ちで買うべきでしょう。

初期設定が終わった時点で気になったのが、PCを起動して最初の操作だけ反応が鈍くなる点です。次の操作からは即座に反応するため問題としては軽微なレベルです。

調光機能

また、LEDの調光機能については点滅が完全に対応しているものの、LEDの明るさが音量調整時には無視され、強制的に音量に応じた明るさに変化する点が気になりました。
※指定したアプリでも音量調整時は強制的にLEDが音量に応じて変化

スタートアップ登録

なお、PowerMate Managerは初期設定で起動時に立ち上がらない設定になっているので、PowerMate Managerを起動後、タクスバーのアイコンを右クリックして出てきたメニューからRun on startupを選択して起動時に立ち上がるようにしておく必要があります。

GlobalSettings

初期の設定であるGlobalSettingsは、登録されていないアプリが起動している場合(アプリを何も起動していない場合含む)の動作に対応するもので、初期プリセットでは時計回りが音量大、反時計回りが音量小、ボタンプッシュがミュート及びミュート解除となっています。

アプリの追加

アプリごとの設定については対象とするアプリを起動後、PowerMate Managerで対象とするアプリを選択します(もしくはアプリを指定)。
 
IEに設定しみた

その後、6つの動作に対してどのような動作を割り当てるのか、設定するようになります。設定できる項目については、iTune(再生/停止・次の曲・前の曲・ボリュームを上げる・ボリュームを下げる)

マウス

マウスクリック(左、右、ダブルクリック、ホイールクリック、カーソルレフト、カーソルライト、カーソルアップ、カーソルダウン)、ファイルを開く

電源管理

電源(スタンバイ、ハイバネーション)

スクロール

スクロール(左、右、上、下)、任意のキー

音量

音量(大、小、ミュート/ミュート解除)となっています。
 
キーボードマクロ

キーの登録は同時押し、順番に指定したキーを入力できるキーボードマクロ式となっており、簡易な定型文章の入力や、繰り返しパターンのショートカットを登録して作業の効率化を図ることができます。

フォルダショートカットにも

ファイルを開く欄に関してはアプリを指定して起動したり、ファイルを開いたり、また直接フォルダのパスを入力しておけば指定したフォルダが開くようになっています。

ちなみに、なぜiTuneだけアプリの指定があるのかと思うかもしれませんが、時代が時代(iPodが流行始めた時期)でしたし、Griffin Technology NA16029 PowerMate がMacにも対応ということでiTuneが用意されているのでしょう。

音量調整以外にも使える可能性を秘めている

デフォルトの音量調整やiTuneの設定があることから音量ボリューム調整用のデバイスと思われがちですが、実はそれ以外に可能性を秘めているのがGriffin Technology NA16029 PowerMateです。

左手デバイスとして(キーボードとは別に左手で操作する追加デバイス)としても使えるとのことで、動画編集や画像編集ソフトなどで使用している人も多く、試しにPremiere Proで使用してみました。

Premiere Proで使えるように

設定は時計回り(スクロールアップ)、反時計回り(スクロールダウン)、プッシュ(スペース)、長押し(Ctl+S 上書き保存)に設定していますが、マウスカーソルがプログラムモニターにある場合はダイヤルを回すとフレーム移動になり、タイムライン内のシーケンスにあればスクロールになります。

後はプッシュで再生/一時停止、長押しで上書き保存となっており、劇的な改善ではないものの操作性が少しばかり改善されたという結果になりました。
※元々ショートカットキーを多用しているからというのもある


本格的に動画編集で左手デバイスを使うのであれば、高価ではあるものの専用に開発されているShuttle PRO2 IM/SP2のようなデバイスを選択すべきですが、主に音量調整、おまけで動画編集ソフトや画像編集ソフトに使える程度という実使用感、そして安価で素晴らしいデザインのデバイスが欲しいのであればGriffin Technology NA16029 PowerMateは十分に有りだと感じるものでした。

特に音量調整という点ではデザインと操作、直感性が抜群で、ブラウザの操作を向上させたり、簡易キーボードマクロ的な使用、そしてクリエーター向けのツールの操作性を向上させるという、使い方によっては劇的な改善に繋がる可能性を秘めているデバイスだと感じました。