CHE-BT

充電電池の増加に伴い充電器を新調するなどしてきましたが、本当に充電できているのか。充電電池の残量はどうなっているのかという点が気になっていました。

しかし、1.5Vの乾電池を計測するチェッカーは数あるのですが、1.2Vの充電電池を計測するチェッカーは数もなく、何とか見つけたのがSANWA SUPPLY マルチデジタル電池残量チェッカー CHE-BT2でした。

CHE-BT2本体

CHE-BT2をパッケージから取り出してみました。パッと見た感じは価格なりの作りといったところです。

付属品はこのほか稼動に必要な電池 LR44が2個セットになっており、説明書はパッケージの台紙と兼用です。

計測時に伸ばして使う

黒い箇所は計測時に伸ばして使う箇所で、電池の形状に合わせて伸縮させます。

ロードスイッチ

裏面にはロードスイッチの説明書きがあります。CHE-BT2では負荷をかけることで正確な残量を計測するようになっていますが、その負荷の調整をこのスイッチで調整します。

端子

これが電池を挟み込む部分の端子です。

1.5Vタイプの乾電池・9V角型乾電池、12V乾電池では計測の際に使用する端子が違います。

電池の電圧を設定

計測時には電源をONにし、電池の電圧を設定し、計測に適したロードスイッチに切り替え、電池を挟んで計測という手順になります。

少し煩わしい手順になりますが、困ったことに電源が切れると電池の電圧設定がリセットされ充電池用の1.2Vに戻るため、充電電池以外を計測する場合は電源を入れるたびに設定をし直さなければいけません。

表示

さらにオートオフが曲者で、ボタン操作後1分という短すぎるオートオフ機能が上記の電源OFFで設定リセットという仕様と合わさり、複数の電池を計測していると計測中に突然電源が切れるため、充電電池の計測以外では使い勝手が悪いと言わざるを得ません。

しかしながら、充電電池を計測するのであればそれほど煩わしいこともなく、なにより、充電電池の残量を計測できる貴重な電池チェッカーなので重宝しています。

充電電池の残量

試しに手持ちのニッケル水素充電電池を計測してみました。このように挟み込んで計測するのですが、押しつけが弱いと電圧が正確に計測できないため、しっかりと挟み込む必要があります。

使い勝手は正直良いとはいえない

挟み込んだ時の安定性もよくないので、このようにホールドして計測していますが、使い勝手は正直良いとはいえません。

また、電池の残量などを表示する液晶が小さく、パッと見て把握しにくいのはチェッカーとしてどうかと思います。

電池の残量表示については3.0Vの電池以外は0%~50%が残量無し、51%~80%が少し使える、81%~100%が使える、100%以上で満タンとなっており、3.0Vの電池だけは0%~40%が残量無し、41%~70%が少し使える、71%~100%が使えるになっています。

CHE-BT2では電池の残量計測時に負荷をかけて計測するため、無負荷時では電圧が高く、一見残量が残っているようにみえる電池も本来の残量を計測します。

特に、充電電池では無負荷時と負荷時の電圧に大きな剥離が生じることがあるため、この機能により残量が無いものとを見分けてくれます。

充電池と


ただ、残量についてはあくまでも目安です。というのも、電池の使い方により残量という考え方は変わるからです。

例えば消費する電流が小さいリモコンで使う場合と、カメラのストロボやラジコンのモーターなど大電流を消費する場合では、前者のほうが電池の残量をより多く使いきれます。
※電池は大電流を取り出すと電圧が降下するため、残量があっても必要な電圧をキープできない場合は機械が動作しなくなる。

ですから、残量についてはあくまでも目安で、電池を使用する機器で使えなくなるまで使い、それを計測して目安にするのに使用するのがいいでしょう。

まとめ

充電電池の残量を計測できる数少ない電池チェッカーのCHE-BT2は一般的な乾電池の計測に使うには使い勝手が良いとはいえません。

作りや視認性についても、もう少しどうにかならなかったのかと思う設計ですが、電池チェッカーでニッカドやニッケル水素充電池の残量を計測したいのであれば、CHE-BT2は貴重なモデルになるでしょう。