TGX08

デジモノに撮影用の機材などなど、あれこれ使うために充電電池が増え続けた結果、使用している充電器では同時に充電する本数が物足りなくなってきたため、新しく充電器を買ってきました。

今回購入したのは、単四・単三のニカド・ニッケル水素充電電池に対応し、充電だけでなく、継ぎ足し充電によるメモリー効果の解消ができる放電機能付きのTGX08です。

非常にシンプルな構成


内容は本体と説明書、電源アダプターのみと非常にシンプルな構成になっています。

12V用のシガーソケットケーブル

付属の電源アダプターは家庭用電源のアダプター他、車で使える12V用のシガーソケットケーブルも用意されているので、キャンプなど、長期の外出時は車載して活用することもできます。

本体

本体は充放電のステータスを表示する液晶と放電切り替え用のボタン、充電ポートと必要最低限の設計になっています。

なお、今回は黒色モデルをチョイスしましたが、白色モデルや12本、16本同時充電モデルも別途用意されています。

充電電池

使用できる充電電池はメーカー問わず、単四・単三のニカド・ニッケル水素充電電池です。

基本的にニカド・ニッケル水素充電電池の充電制御についてはメーカー問わず同じ方法が使えるため、充電にあたっては充電電池のメーカーやブランドを気にする必要はありません。
 
参考充電時間

ただし、このTGX08は急速充電ではないため、充電時間を短縮するために導入するのはおすすめできません。

代わりに、海外メーカーで見かける充電能力が低い充電電池(急速充電をすると充電電流が大きすぎて異常発熱したり、内部成分がガス化して放出され性能が劣化するもの)を安定して充電できる可能性が高くなっています。
 
ポートごとに制御して充電

また、充電はポートごとに制御して充電するため、1本から充電できますし、メーカーやブランド、単三、単四を関係なく充電が可能とあって、必要なときに充電電池の種類を気にせずに充電ができます。

安価なメーカー製充電器にありがちな2本同時に充電を行なわないといけない、充電途中で電池を追加できない、4本充電時は充電時間が長くなる等の制約はありません。

さらに、液晶部分では充電・放電モードの表示、3段階で充電電池の残量を表示してくれるため、大ざっぱですが充電・放電時間の目安となります。

この表示は充電完了後、ブルーのバックライトが消灯して省エネモードに切り替るようになっています。

放電機能

TGX08のもっとも気に入っている機能が放電機能です。

ニッケル水素電池ではニカド電池に比べて継ぎ足し充電により発生するメモリー効果はほとんど無いとはいえ、全く無いわけではなく、使った後に継ぎ足し充電をするとメモリー効果が出てくることもあります。

放電モード

そんなときはTGX08に充電電池を入れて放電ボタンを押せば、放電モードに切り替わりメモリー効果を解消してくれます。

充電電池は放電をすると寿命が減るため、やり過ぎてはいけないのですが、継ぎ足し充電をしすぎてメモリー効果が出てきた電池や、長い間使用せず不活性化している電池を充放電することで、メモリー効果の解消や不活性電池の活性化が可能になります。
※活性化は充放電を3回程度繰り返すことで効果が出てくる。

なお、放電モードと充電モードは排他的になっており、充電しながら他のポートの電池を放電という動作はできません。

放電モードは全ての電池を放電状態にし、途中で電池を追加してもその電池も放電モードになります。放電完了後、充電が始まるのですが、放電しきっていない電池がある場合は待機し、全ての電池が放電しきって自動的に充電モードに切り替るという動作になっています。
※放電モードも単三・単四混在可能。

消費電力

ちなみに、充電時の消費電力を計測してみましたが、最も電力を消費する単三電池8本を同時に充電した際の消費電力は12Wとなっていました。

まとめ

8本同時に充電できるうえ、メーカー、ブランドだけでなく使用頻度の多い単三、単四を同時に充電できるとあって、充電電池を大量に使う環境では使い勝手がとてもよいと感じます。

急速充電はできませんが、同時充電できる本数が多いため気になりませんし、メモリー効果を解消する放電機能もついているなど、トータルのコストパフォーマンスは非常に優れている充電器でした。