
日本ではMicrosoft Office Personal 2013にはPowerPointが付属しておらず、PowerPoint、Excel、Word、OneNote、OutlookがセットになったMicrosoft Office Home and Businessを買うと約2万5千円になります。
これらのMicrosoft Officeは2台のPCにインストールして使えるものの、1台のPCにインストールするだけで十分な場合は割り高に感じてしまいます。
しかし、世の中探せばあるもので、Microsoftの正規品でありながら、1万円でパワーポイントが使える中国版Microsoft Office 2013
なるものがAmazon等で売られています。
今回は、そんな中国版Microsoft Office 2013を実際に購入し、インストールして使ってみました。
今回は、そんな中国版Microsoft Office 2013を実際に購入し、インストールして使ってみました。
が、過去の記事を見るのが面倒という方のために、改めて注意点と認証方法を書いておきたいと思います。

中国版Microsoft Officeの注意点
1.Microsoft正規品だが中国向けの製品
中国版OfficeはOffice 2013 Home and Student(Excel、Word、PowerPoint、OneNoteのセット)という日本では販売されていないパッケージです。このパッケージは中国向け(英語圏も含む)にMicrosoftが販売しているもので、輸入販売業者が並行輸入品として日本に輸入して販売しているだけです。
従って、日本で中国版Office 2013 Home and Studentを使う場合は、海外の製品を個人が使っているという解釈になり、違法性はないと考えられます(いわゆる個人輸入と同じ)。
ちなみに、中国向けとはいえども日本語に対応していますので、国内向けMicrosoft Officeと使い勝手は変わりません。
※違法性とは別にMicrosoftとのライセンス(使用許諾)契約についてはグレーゾーンの模様。Microsoftからライセンス認証の取り消しをされても文句は言えない。
2.ライセンス制限により営利目的での使用は不可能
中国版Office 2013 Home and Studentは名前のとおり、家庭や学生向けのパッケージです。このため、収益の発生しない個人、学業利用のみに使用が制限されています。
非営利組織(NPO、学校、行政等)であっても業務に使用することは許されていません。あくまでも家庭版なので、収益の発生しない個人、学業利用に留める必要があります(会社から持って帰ったファイルを作業する行為も営利目的に該当)。
3.サポート対象外商品
中国版Office 2013 Home and Studentについては日本向けの製品ではないため、Microsoftによるサポートは一切ありません。
サポートとは中国版Office 2013 Home and Studentについて質問することはもちろんのこと、ライセンス認証手続きのトラブルも一切Microsoftはサポートをしません。
再インストール時に認証ができないことがあるとのレビューも見受けられますので、問題が発生した場合は自己で解決する必要があります。
再インストール時に認証ができないことがあるとのレビューも見受けられますので、問題が発生した場合は自己で解決する必要があります。
※ライセンス認証については、販売業者が代理認証などのサポートをしてくれる所があります。
※Home and StudentについてMicrosoftに確認しても、サポート対象外製品のため、「国内向け製品ではないのでサポートすることはできません。」と断られます。何かあった場合は販売業者に連絡しましょう。
4.ライセンス認証は電話認証
国内向けのOfficeについてはオンライン認証により、インターネット接続があれば自動的にライセンス認証されます。しかし、中国版Microsoft Office 2013 Home and Studentについては電話認証でライセンス認証をする必要があります。
なお、電話によるライセンス認証は機会音声ガイダンスに従って操作をするだけなので、オペレーターとやり取りをすることはありません。
なお、電話によるライセンス認証は機会音声ガイダンスに従って操作をするだけなので、オペレーターとやり取りをすることはありません。
以上が、中国版Microsoft Office 2013 Home and Studentの注意点です。リスクがあるが、その分安価になっている商品となっていますので、利用される場合はリスクを理解されたうえで判断をしてください。
ちなみに、PC2台にインストールするのであれば、国内向けのHome and Businessを買った方がお得です。サポートも付いていますし、面倒な電話認証も不要です。
中国版Office 2013 Home and Studentをインストールしてみる。
中国版Office 2013 Home and Studentを使うまでの流れは、通常の国内向けに販売されているOfficeとは異なります。
国内向けのOfficeの場合は、インターネット接続を介してライセンスの認証を自動的に行いますが、中国版Office 2013 Home and Studentについては電話認証のみとなっています。
そのため、プロダクトキー認証、ダウンロードとインストール、電話によるライセンス認証という少々面倒なインストール手順を踏まないといけません。
※最新のインストール手順では、電話によるライセンス認証のため中国へ国際電話をかける必要はありません。また、日本語のランゲージパックは不要です。
それではインストールしてみます。

2.次のページにアクセスします。https://downloadoffice.getmicrosoftkey.com/
4.Microsoftアカウントでログインします。アカウントを持っていない人は新規に作成をします。
6.ダウンロードページに移るので、「今すぐダウンロード」を選択してインストーラーをダウンロードします。


8.インストーラーが立ち上がり、Officeライセンス認証と書かれたダイアログが出てくるので、小さく表記されている「プロダクトキーを代わりに入力する」を選択します。

10.プロダクトキーを入力する画面になるので、プロダクトキーを入力して「インストール」を選択します。

10.プロダクトキーを入力する画面になるので、プロダクトキーを入力して「インストール」を選択します。
12.品質向上のための情報送信を求めてきますので、どちらか選び「同意する」を選択します。
13.自動的にインストールが始まります。
14.Microsoft Officeのメリットを説明されるので「次へ」を選択。
15.インストール後にサインインを求められますので、Microsoftアカウントで「サインイン」するか、「いいえ、後にします。」を選択します。
16.サインインした場合のメリットが説明されるので「次へ」を選択。
17.新機能の説明があるので「いいえ」で次へ。
※必要なら「開始する」を選んでも問題ありません。
18.この画面が表示されインストールは完了となります。
ここまでがインストール作業になります。次は電話によるライセンス認証です。
国内向けのOffice製品であれば自動的にオンラインでライセンス認証を行うのですが、Office 2013 Home and Studentではオンラインによるライセンス認証ができないため電話でライセンス認証をする必要があります。
※ライセンス認証をしないと30日間の使用制限がかかる。
電話によるライセンス認証では、PCの画面を見ながらプッシュボタン入力を伴う作業があるため、ハンズフリー機能かイヤホン、ヘッドセットがあると作業が捗ります。
※電話によるライセンス認証については、Microsoft側の事情により自動音声ガイダンスの内容が変わることがあります。
※電話によるライセンス認証については、Microsoft側の事情により自動音声ガイダンスの内容が変わることがあります。
2.画面が切り替わったらダイヤル元の国を日本にし、Microsoft Office製品の電話認証窓口(0120-801-734もしくは03-6831-3460。)に連絡をします。
3.「ダイヤル回線をご利用の方はトーンボタンまたは※を押して下さい。」とアナウンスがあるのでそのまま放置します。
「日本語をご希望の方は1を押して下さい。」「for English please・・・」というアナウンスがあるので「1」をプッシュします。
続いて、「Microsoft Windows製品またはスモールビジネスサーバー・・・ライセンス認証は1を」「Word、Excel、PowerPoint等・・・ライセンス認証は2を」というアナウンスがあるので「1」をプッシュします。Office製品だからといって2を選択してはいけません。
4.2.で表示されたダイアログに記載してある54桁の数値(インストールID番号)を6桁ずつ指示に従いプッシュします。
入力には時間制限があり、時間を超えると再度その6桁入力することになるため、手際よく入力します。
「お待たせしました。お客様の確認ID番号は48桁です。」とアナウンスがあるので、アナウンスに従い、48桁の番号を6桁ずつ聞きながら2.で表示されたダイアログに用意してあるAからHのボックスへ入力していきます。
6.すべての数値を入力後「次へ」を選択してライセンス認証を完了します。この画面になったらライセンス認証は無事に終了ですので電話を切ります。
7.立ち上げている全てのOfficeアプリケーションを一度終了し、再度立ち上げます。
7.立ち上げている全てのOfficeアプリケーションを一度終了し、再度立ち上げます。
画面左上の「ファイル」から「アカウント」画面に切り替え、ライセンス認証された製品にOffice 2013 Home and Studentが表示されていれば無事に認証されています。
試しにパワーポイントを立ち上げてみましたが、日本語版なので問題無く作業ができます。
以上が、中国版Microsoft Office 2013 Home and Studentのインストールおよびライセンス認証方法です。
販売業者によっては上記の手順の説明資料をくれるところや、ライセンス認証を代理認証してくれる業者もあるので、購入の際は販売業者がある程度サポートしてくれる箇所で購入するといいかもしれません。
捕捉
PCのパーツを変更すると再度ライセンス認証を求められる可能性があります。再認証については未検証なので不明です。
中国版Microsoft Office 2013 Home and Studentでは中国版Microsoft Office 2010 Home and Studentで表示されていた非商用利用の表示はありません。
中国版Microsoft Office 2013 Home and Studentでは中国版Microsoft Office 2010 Home and Studentで表示されていた非商用利用の表示はありません。
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