充実のインターフェイス

容量不足による度重なるSSD更新により、手持ちの全PCにSSDが搭載されるほどの環境になりましたが、とうとう使用する事のないSSDが余ってきたため外付けストレージとして活用することにしてみました。

高速のSSDを外付けストレージにするのだから速度はできるだけ欲しいということで、最近普及も進んできたUSB3.0とあって損はないeSATAに対応したセンチュリー シンプルBOX2.5 USB3.0+eSATAを入手してきました。

パッケージ


センチュリー シンプルBOX2.5 USB3.0+eSATAは2.5インチ専用のHDDケースです。もちろんSSDにも対応しています。

最近のSSDはSATA 6Gbpsの環境でないと実力を出し切れないほど高速化が進んでいますが、センチュリー シンプルBOX2.5 USB3.0+eSATAの内蔵ストレージ用IFはSATA 6Gbpsに対応しています。極力SSDの速度は活かしたいためこの点は重視して選択しました。
中身
中身はシンプルBOX2.5 USB3.0+eSATA本体、USB3.0ケーブル、eSATAケーブル、電源供給用USBケーブル、マニュアルとなっています。

USB3.0ケーブル

付属のUSB3.0ケーブルはAタイプ-Aタイプで、USB2.0までは特殊な転送用ケーブルなどでしか見なかった形式です。

勘違いしてこの類のUSBケーブルがPC同士の通信にも使えると思っているかたもいるようですが、そのような機能はありません。外付けHDDでよく使われるA-BタイプやA-miniBの類と同じ使用方法になります。

eSATA

eSATAケーブルも付属しています。

電源供給用

eSATAで接続する際は別途電源を供給する必要がありますが、USBコネクタから電源を供給するためのケーブルも付属しています。これはUSB3.0接続時に電源供給が不足する場合にも補助として使えます。

USB3.0ではバスパワーが900mAとUSB2.0の時より強化されていますが、ハブの使用など環境によってはバスパワーでは不足する場合があるので、このように補助電源を供給できるのは心強いです。

本体表

本体の表面は金属製。ヘアライン加工が高級感を演出しています。が・・・

本体裏

背面はプラスチックで、外観のクオリティに関しては千円弱で買える外付けHDDケースよりはマシという感じです。

充実のインターフェイス

本体のIFはUSB3.0とeSATA(6Gbps対応)。そして補助電源供給用のソケットがあります。USB3.0コネクタはホストと同じAタイプのため、USB3.0ケーブルのコネクタのどちら側のコネクタを差込んでも使える仕様です。
ケースのロック

シンプルBOX2.5 USB3.0+eSATAは内蔵ストレージの脱着に工具が不要な構造になっています。このロックを解除し・・・
裏蓋取り外し

裏蓋をスライドさせるとストレージを装着する場所にアクセスできます。

SATA端子は6Gbps

ストレージと接続するIFは6Gbps対応のSATA端子です。

SSDを装着

余っていたSSDを装着してみました。ストレージの固定もケースの構造によりネジ一つ使う事はありません。

さて、早速完成したので気になる転送速度を計測してみました。

計測環境は以下のとおりです。

MB: ASUS P8Z68-V
CPU:Intel Core i7 2600K
RAM:A-DATA AX3U1600GC4G9-2G 2セット(16GB)
VGA:玄人志向GF-GTX570-E1280HD
PSU:ENERMAX EMG900EWT
OD:Pioneer BDR206JBK
SSD:crucial MX100シリーズ CT512MX100SSD1
SSD:SANDISK Ultra II SSDシリーズSDSSDHII-480G-J25C
CASE:Lina-Li PC-V2100 PLUS II(BK)
FAN:12cmケースファン×6
CPUクーラー:Corsair Hydro H60
FC:Scythe 風Q
SU:M-Audio DELTA1010
OS:Windows7 Profesional 64bit


SATA 6Gbps

まずは6Gbps対応のSATA端子を持ったマザーボード(ASUS P8Z68-V)に直接SSD(Intel SSD 330 Series SSDSC2CT120A3K5)を接続した時の速度です。これが今回使用したSSD本来の速度とえいます。

USB3.0

次にUSB3.0で接続した際の速度です。もっと速度が出てもおかしくはないのですが、USB3.0でもさらに高速に転送できるUASPに対応している環境ではないので、その影響が足を引っ張っているのかもしれません。

本来の速度が活かされていませんが、従来使用していたUSB2.0の外付けストレージからすれば十分に満足できる速度です。

USB2.0

シンプルBOX2.5 USB3.0+eSATAはUSB3.0対応ですが、USBは下位互換性もあるためUSB2.0に対応したPCでも使用できます。しかし、速度はUSB2.0の限界に縛られてしまいます。

eSATA 3Gbps

最後はeSATAで接続した場合です。ホスト側のコントローラーが3Gbpsまでしか対応していないJMB362チップのため本来の性能を出し切れていません。6Gbpsに対応したeSATAコントローラーであればもっと速度が見込めると思います。

eSATAはストレージ側への電源供給が必要なこともあり、採用されているPCは少ないですが、USB3.0に対応していないPCに接続する際にeSATAが使えるのであれば、eSATAを使用したほうが速度が見込めますし、eSATA-SATAケーブルさえ用意すれば内蔵のSATAポートに直接繋いだりできるので、今回はUSB3.0のみのモデルではなくeSATAにも対応したモデルを選んだというわけです。

外付けストレージが直ぐに必要というわけでもないのですが、希にポータブルタイプのストレージが必要なこともあるので、今後このケースが活躍することがまちがないでしょう。