SONY データ用BD-R 25BNR1DCPP6
普段は長期保存を目的としてディスク品質の高い国産メディアを使用していますが、実際の所海外製のBD-Rメディアはどの程度の品質なのか?前から疑問に思っていました。

今回SONYの台湾製BD-R 25BNR1DCPP6を計測する機会がありましたので、さっそくディスク品質を計測してみましたが、やはり海外製のメディアは国産品質には及ばないということが分りました。
BD-R含み、最近の光学メディアは国産品が激減し、海外産のメディアが幅をきかせています。

国内の大手家電メーカーの製品でも国産品は珍しく、大手のメーカーだからといっても、ディスクの品質が良いという訳ではないことに注意しなくてはいけません。

特に、写真や動画など、大切な記録を保管するのであれば、長期保存に向いたBD-Rメディアは最適ですが、BD-Rといえども経年劣化は避けられません。

BD-R

長期間の保管に耐えるためには、書き込み時の品質が高いほど劣化しても読み込めるため、私はずっと国産のPanasonic LM-BRS25LT50やLM-BRS25LT30(枚数が違うだけで中身は同じ)を使用しています。

しかし、実際の所、海外産メディアの品質を計測したことはないので、SONYの25BNR1DCPP6の出番となったわけです。

まず計測のため、書き込みに使用したのが以下のPCです。計測にはOpti Drive Controlを使い、品質計測用のディスクは1倍速で焼込んでいます。


MB: ASUS P8Z68-V
CPU:Intel Core i7 2600K
RAM:A-DATA AX3U1600GC4G9-2G 2セット(16GB)
VGA:玄人志向GF-GTX570-E1280HD
PSU:ENERMAX EMG900EWT
OD:Pioneer BDR206JBK
SSD:crucial MX100シリーズ CT512MX100SSD1
SSD:SANDISK Ultra II SSDシリーズSDSSDHII-480G-J25C
CASE:Lina-Li PC-V2100 PLUS II(BK)
FAN:12cmケースファン×6
CPUクーラー:Corsair Hydro H60
FC:Scythe 風Q
SU:M-Audio DELTA1010
OS:Windows7 Profesional 64bit
 
そして計測は別のPCです。

 MB:PC CHIPS P63G (V1.0) 
CPU:Core i3 2120T
CPU Cooler:Scythe KOZUTI「小槌」 
RAM:G.Skill F3-10666CL9D-4GBNQ
SSD:crucial CTFDDAC064MAG-1G1
HDD:HGST HDP725050GLA36
OD:LITE-ON DH-4O1S
5incBAY:MARSHAL Built in Dual Bay Mini Rack(SSD用)
5incBAY:OWLTECH OWL-BF90SA(HDD用)
FAN:Antec TriCool 80mm Red LED × 2
PSU:Scythe GOUTAN-500
LED:AKASA AK-LD02-05RD
CASE:AptivaE MOD Midnight Scarlet [THE Flandre] オリジナルカスタムPCケース
OS:Windows 8 64bit DSP 
Mouse:Logicool M510
Keyboard:ELECOM TK-FBM023BK


25BNR1DCPP6

結果はこのとおりです。やはりというか、BISはやや危ない領域に入り、外周部へ向かうにつれ、安全圏の緑から黄色に変わりつつあります。

LDCの値は訂正が効いているので、問題無いレベルに納まっているようですが、BISの数値が危険になれば、LDCの値も高くなり、限界を超えるとデータは二度と読み込めなくなります。

LM-BRS25LT30

ちなみに、こちらが国産BD-RのLM-BRS25LT30です。25BNR1DCPP6と比べると圧倒的な品質の差があります。

なお、いつもは計測後、品質計測に使ったメディアは破棄しているのですが、今回は保管していますので、1年後にLM-BRS25LT30と25BNR1DCPP6で経年劣化の比較してみたいと思います(忘れてなければいいけど・・・)。

売価ベースでみると、LM-BRS25LT30と25BNR1DCPP6の価格差はなく、利益を削ってまで国産品を安価に出しているのか、それとも海外産のメディアで利幅を大きくとっているのかは分りませんが、ユーザーとしては同じ対価をしはらうのであれば、国産メディアを買うのが正解でしょう。