crucial MX100 CT512MX100SSD1レビュー

この頃低価格化と大容量化が続いているSSDですが、SSDでは実績のあるcrucialから512GBクラスのSSDが2万円近くという価格で発売されました。前々から動画編集でSSDの容量不足に困っていたのでこの機会にCrucial MX100の512GBモデルCT512MX100SSD1を導入してみることにしました。

今回でcrucialのSSDは3個目の購入となるのですが、crucialのSSDは基本的に性能が高く、SSD市場を牽引してきた実績のあるメーカーだけに安心して手に取ることができます。

ただ、人気商品で供給が追いつかないのか、注文から1週間程度待たされてしまいました。価格.comで売れ筋商品になっていましたが、どうやら売れ筋商品なのは確かなようです。

crucial MX100 CT512MX100SSD1

パッケージはMX100シリーズであることが分るようにMX100の文字が記載してあります。

内容物

内容物はCT512MX100SSD1本体、9.5mm厚用スペーサー、Acronis True Image 2014のライセンスコードです。

スペーサー

本体の厚みは7mm厚ですが、9.5mm厚に変更するためのスペーサーがはいっており、これを取り付けることで9.5mm厚に対応させることができます。

両面テープで取付け

なお、スペーサーの取付は両面テープとなっています。

Acronis True Image 2014のライセンスコード

crucial MX100シリーズにはHDDからSSDに丸ごとデータを引っ越しさせるディスククーロン機能が売りのAcronis True Image 2014のライセンスコードがついています。
※SSDからSSDへのディスククローンも可能

クローン

ディスククローン機能を使えば今あるHDD(SSDも)の内容をそのままcrucial MX100シリーズに移すことができるので、簡単にHDDからSSDへと切替える事ができます。

Intel製、PLEXTOR製のSSDにもAcronis True Imageは同梱されいていたこともあり、過去何度も使っている実績のあるソフトですのでこれは嬉しいところです。

CT512MX100SSD1本体

メモリコントローラーはMarvell 88SS9189。SSDでは実績のあるMarvell製を採用しており、安いからといって手を抜いているわけではありません。それはベンチマークの結果を見てもあきらかです。

それでは気になるベンチマークを結果を見ていきたいと思います。

ディスク情報

ベンチマークは以下の環境で実行しました。

計測環境
 
MB: ASUS P8Z68-V
CPU:Intel Core i7 2600K
RAM:A-DATA AX3U1600GC4G9-2G 2セット(16GB)
VGA:玄人志向GF-GTX570-E1280HD
VGA: 玄人志向GF-GTX570-E1280HW/FJ
PSU:ENERMAX EMG900EWT
OD:Pioneer BDR206JBK
SSD:Intel SSD 330 Series SSDSC2CT240A3K5(240GB)
HDD:WD WDC WD5000AAKS-00V1A0
CASE:Lina-Li PC-V2100 PLUS II(BK)
FAN:12cmケースファン×6
CPUクーラー:Corsair Hydro H60
FC:Scythe 風Q
SU:M-Audio DELTA1010
OS:Windows7 Profesional 64bit

まずはOSを入れていない空の状態で計測。

OS無し

次にOSをインストールした状態で計測。

OS入り

OSの有り無してパフォーマンスの変化はほとんど認められません。安定した性能を出しています。

シーケンシャルリード・ライト共に500MB/sは超えられませんでしたが、最新のチップセットを搭載したマザーボードであればメーカーのセールストークどおり速度が出てたという結果もでいますので、最高のパフォーマンスを発揮するには最新のPC環境が必要になりそうです。

容量が増えて安心

とはいえ、4年近く経とうかというPCでも性能は必要十分で、プチフリとは無縁の安定性を発揮しています。

Intel SSD 330 Series SSDSC2CT240A3K5からの更新では体感できるほどの劇的な変化はないものの、容量が倍になったことによる安心感を感じます。

SSDの場合メモリの書き換えに寿命があるので、空き容量が少なくなるほど同じ箇所を何度も書き換えて寿命を削ってしまいます。そのため、空き容量はあるに越したことはありません。

すでにSSD市場ではSSDのコモディテイ化が進み、HDDのようにどのメーカーの製品も似たり寄ったりになっていくものと思われます。そうなると薄利多売で生き残るしかなく、耐えきれないメーカーは淘汰されるという流れが加速するでしょう。

その動きを敏感に感じとったからこその価格設定ではないかと思われ、そうであれば今後のSSD市場の動向に先んじて決定的な一手を打ちたいという、SSDとメモリ製造メーカーの思惑があるのではないかと感じるところでした。

メーカーの思惑はさておき、ユーザーにとっては良い物が安く手に入るということでありがたいことです。大容量で低価格、それでいて実績と信頼のあるメーカーのSSDが欲しいのであれば、CT512MX100SSD1は有力な候補になるSSDだといえる結果でした。