新しいパーツ

Windows XPの延長サポート終了まで時間がない!ということで知人からWindows XPを搭載していたPCを更新して欲しいと依頼を受け、ミドルスペックの自作PCを組み直してみました。

今回は「通常使い、時々エンコード」というテーマのもと、限られた予算で快適なPCを組んでみました。
Corei5 4670

エンコード作業をするにあったてはCPUの性能はあればあるほどよいということになります。しかし、限られた予算の中で組み上げなければならず、6万円という予算でCPU、MB、メモリ、SSDを揃える必要があったので、Intel Corei5 4670を購入しました。

ダイ
 
LGA1150の売れ筋CPUで、i7までとはいかないもののそれなりに性能はあり、通常動作が快適なPC作りには必要十分です。

CPUクーラー

付属のCPUクーラーはTDPの割に薄型でした。ローハイトなので省スペース型PCケースにも使えると思います。

CPU-Z

CPU-Zでステータスの確認をしてみました。TDP84Wとなっていますが、上の写真の薄いCPUクーラーで冷えるのはクロック周波数を大幅に調整できるため、いざとなったらクロック周波数を下げて対処できるからでしょう。

CPUベンチ結果1

SandraのCPUベンチマークにてベンチマークをしてみました。

CPUベンチ結果2

Core i7 3820には及ばないもののCore i7 920にはかなりの差を付けています。しかし、2008年という発売時期を考えればこの結果は当たり前でしょう。

Core i5のベンチマークをしているのにCore i7の凄さがわかるという結果になってしまったような気がしますが、さすがはCore i7です。Coreシリーズのハイエンドだけあります。

もちろんCorei5 4670も素晴らしく、コストパフォーマンスに優れたミドルスペックCPUという王道を征っています。

CPUベンチ3

CINEBENCHにてCPUベンチマークを実行してみたところ、547というスコアを出しています。

第3世代CoreであるノートPC向けCPU、Core i7-3720QMに肉薄するスコアを出しています。やはりというか、ここでもCore i7の凄さを見せつけられた感じです。

価格さえ気にしなければやっぱりCore i7がベストチョイスですが、今回はコストパフォーマンス重視なのでCore i5推しです。

ここまで見るとCorei5 4670はどうなのよ?となりかねませんが、コストパフォーマンス意外に評価が高いところがあります。記事の最後の方で紹介しますのでご期待あれ。

GPU-Z

続いてCorei5 4670のGPU性能をベンチマークしてみました。

CPUベンチ4

CINEBENCHのGPUベンチ機能では22.91というスコアでした。プロセッサ内蔵グラフィックコントローラらしいスコアです。

3D MARK

3DMarkによるベンチマークは起動すらしないかと思いきや、最後までベンチマークを完走しました。

Fire Strikeでは800、Cloud Gateでは6870、Ice Stormは65588というスコアを出していますが、どれも終始カクついているため3Dゲームをプレイするには貧弱すぎます。

UMAX DDR3メモリ

メモリはUMAXのDDR3-1333のメモリ2GB×2セット(Cetus DCDDR3-4GB-1333)を採用しました。

本当は倍ぐらい容量が欲しいところですが、コストをCPUにかけているため今回は4GBのセットで我慢です。必要になれば交換できるのでよしとしました。

ASUS H81M-E

マザーボードは鉄板のASUS H81M-Eです。

PCケースはミドルタワーですが、大きく高価なATXマザーボードを買うより、コストパフォーマンスに優れたMicro ATXマザーボードに決めました。

最新のビデオカードもOK

最新ビデオカードの能力を発揮できるPCI Express(3.0)x16スロットが搭載され、PCI Express x1も2つ用意されているため拡張性もあります。

SATA

SATAは最新のSSDの能力を余すことなく発揮できる6Gb/sコネクタと、光学ドライブやHDDなどで使うのに適した3Gb/sコネクタが各2個となっており、普段使いには十分すぎるソケット仕様です。

必要最低限の物は揃っている

バックI/Oはこのごろ見なくなってきたPS/2端子や、今後廃止が決まっているD-subなど古い規格から、DVIやUSB3.0といった現行世代の機器に対応したコネクタが用意されています。

旧来からの資産や現行機に使っている周辺機器も使えるとあって、無駄な周辺機器の買換えも抑制できるコストパフォーマンスの良さが光ります。

ラベル無し

HDDはSSDに切替える事を相談のうえ決めていたので、 CFD製SSD CSSD-S6T128NHG5Q(128GB)をチョイスしました。

これは別にレビューしていますので詳細はこちらを参考にどうぞ。 

Windows7ディスク

OSはWindows 7 Home Premium 64bit DSP版を採用しました。2020年まで延長サポートが決定したので、特に理由がない限りWindows 7のエディションはHome Premiumで十分です。メモリの追加も考慮して64Bit版を選選びました。

今回更新用に購入したパーツは以上です、モニター、電源、PCケース、キーボード、マウスは従来から使っているものを流用します。

ででーんと組んでみた

パーツの紹介も終わったので、ででーんと組んでみました。

最新のマザボードだけあってWiNToBooticでOSをインストールすることができました。USB3.0対応のUSBメモリを使えばWiNToBooticで素早くOSインストールすることができます。

スカスカ・・・

その後PCケースへと組み込んでみましたが、さすがにミドルタワー用のPCケースだけあってスカスカになってしまいました。

というか環境が悪いのかPCケースがボロボロです。おまけにPCケースファンもケースの歪みにより干渉して回らない始末・・・、電源含めもう少し良いものを思うのですがコストがかかるのでNGでした。

Windowsエクスペリエンス

ここで総合パフォーマンスを計るため、Windowsエクスペリエンスのスコアを出してみました。

グラフィックが弱いと思いきや、意外にもメモリが足を引っ張っている結果になっています。しかしスコアはミドルスペックとしては十分なスコアです。

SSDを採用したため起動はEFIのPOST含め30秒切りですし、CPUもCore i5ですから通常の作業(メール・インターネット)をしていてストレスを感じるシーンがありません。 非常に快適です。

アイドリング

そして何より素晴らしいのが消費電力です。それなりのスペックを持っていながらアイドリングで31Wとなっています。SSDの他HDDと光学ドライブを追加で接続してこの数字ですから、デスクトップとしてはかなり優秀な部類です。

フルパワー

フルパワーでは96Wと、使わないときは消費電力を極力抑え、使うときはしっかりと使うという素晴らしいパフォーマンスをもっいています。

この優秀な消費電力コントロールはCorei5 4670 の性能のたまものでしょう。

今回はコストパフォーマンスという型にガッチリとはまるPC構成になりましたが、その結果は「通常使い、時々エンコード」というテーマを満たすPCが完成しました。もちろん予算はしっかりと6万以内に納まっており、その出来栄えに知人も満足していました。