バッテリーの経年劣化テスト


純正のバッテリーと比較して経年劣化が早いと言われる互換バッテリーですが、購入時の性能比較テストはしたものの、経年劣化のテストは行っていませんでした。

実際どの程度劣化するのか気になっていたこともあり、2年4ヶ月前に購入したIXY DIGITAL 20IS用のROWA製互換バッテリー(中国セル)と純正バッテリーの経年劣化テストを実施してみました。

評価用デジタルカメラ

計測条件はIXY DIGITAL 20ISを使用し、バッテリーは両方ともに事前に満充電しておいたものを使用。カメラは三脚に固定した状態で常に同じ写真が撮れるように固定しておきます。

設定はマニュアルでフラッシュ発光禁止、連続撮影にしてシャッターボタンを押しっぱなしにしてSDHCカードがいっぱいになったらデータを消去し、再び撮影を続け何枚撮れるかを比較します。

このテストは前回のテストと同じく、実際の使用を想定とした評価ではなく、バッテリー同士の性能比較を前提としているものなので、通常の撮影に使う場合の撮影枚数の参考にはなりません。

A-DATA SDHC Card 4GB

なお、SDHCカードには前回と同じく、A-DATA SDHC Card 4GB (Class6) を使用しています。

結果はCanonの純正バッテリーが6190枚で、ROWAの互換バッテリー(中国セル)が5654枚という結果になり、その差は537枚、パーセンテージにして8.7%という差がでました。

前回のテスト時と撮れる写真が違うので(※)、枚数ではなくパーセンテージでの比較となりますが、互換バッテリー購入当時は1年使用した純正バッテリーと比較して0.5%の差しかありませんでした。
※JPEGは撮影したシーンの色が多いほどファイルサイズが大きくなる仕様のため

この段階で0.5%から8.7%へ差が開いています。やはり中国セルの劣化は純正バッテリーに比べると大きいというのは間違いないようです。

なお、1年間使用した純正バッテリーの経年劣化を、リチウムイオン二次電池の劣化関連資料から10%と仮定すると、その差は18.7%ということになります。

純正バッテリーと互換バッテリー

しかし、2年4ヶ月のでこの差ですし、純正バッテリーを1個使えば、互換バッテリーが数個も変える現状を考えると互換バッテリーを複数個使い回したほうが、ランニングコストは安くなります。

後は保障の問題です、互換バッテリーによる原因で本体が故障した場合メーカー保証が受けられない場合がありますので、それをどう考えるかで意見が分かれるところでしょう。

互換バッテリーいかが

今まで互換バッテリーを9個購入していますが、どれも問題無く使い続けていますし、経年劣化の具合がこの程度であれば特に気にする程のことではないので、このまま互換バッテリーを使い続ける予定です。