iPhone5s

指紋認証センサーと高性能な64bitCPUを搭載して登場したiPhone5s。LTEの対応バンドはiPhone5よりも増え、地方でもLTEによる通信もできるなど、通信も処理性能もハイパフォーマンスで快適なiPhone5sを今回は掘り下げていきます。
内容物一覧

●内容物一覧

iPhone5s本体
充電器
Lightningケーブル
Apple EarPods with Remote and Mic
簡易マニュアル
ステッカー
SIMトレイ エジェクトピン


●外観

美しいデザイン

撮影していて思うのですが、どこから撮影してもiPhone5sは絵になります。それほど完成度の高いデザインをiPhone5sは持っています。

iPhone5sだけでなくApple製品はデザインが優れいているものが多いのですが、これは、故スティーブ・ジョブズ氏のこだわりがおそらく大きく影響していると思われます。

スティーブ・ジョブズ氏はコンピューター基盤の配列にまで美しさを求めたことがあり、基盤など普段見えないものに美しさを求めるのはナンセンスでは?と技術者は返したのに対し、「偉大な大工は、たとえ見えなくてもキャビネットの後ろにちゃちな木材を使ったりはしない。」とこだわりを貫いたそうです。

工業芸術品

表面だけでなく内面までに及ぶ美しさの追求は、そのものを美しく引き立て、工業芸術品ともいえるほどのハードを数多く世に送り出しました。

iPhone5sも、こだわりから生み出された美しさを受け継いでいます。


●最高の体験は最高の性能から

ドットはきめ細かい

ドットの枠が見えないほど精細なRetinaディスプレイは、まるで液晶の画面に映し出されたものなのかと思うほど精細な表現が可能です。

マクロレンズで近寄って撮ってようやくドットがあるのが確認できるほどで、写真や動画を綺麗に映し出してくれます。

スムーズな操作性

スマートフォンで良くある問題として挙がるのが、処理性能の不足に起因する画面のカクツキやアプリのフリーズ、そしてタッチした位置と反応する位置がズレるタッチセンサーの精度があります。

タッチしても反応がずれて文字が誤入力になる。アプリがフリーズして待たされるといったことはiPhone5sではほとんどありません。

iPhone5sに搭載されている最新のApple A7コアプロセッサーはiPhone5sの魅力の一つで、数多くのアプリをスムーズに動かすことができます。

また、QWERTYキーボードでもほとんど誤入力を起こさないタッチセンサーは、ストレスを感じさせない操作性を生み出しています。

アプリの処理は待たされることがありませんし、メールやアプリの設定をする際もソフトウェアキーボードでもスムーズに入力ができるので、操作していてもストレスに感じることがありません。


●iPhone5sのアイデンティティ 指紋認証センサー

指紋センサー登録

個人情報が詰まったスマートフォン。アドレス帳だけはなく、アプリの購入等に使うAppleIDはクレジットカードの情報も入っており、悪意を持った第三者に悪用されると大変です。

パスワードは安易なものだとすぐに破られますが、複雑だと覚えにくいというジレンマがあったのですが、指紋認証センサーはそのジレンマを打ち破りました。

スリープ解除のPINコードも指紋入力、Appストアで入力するAppleIDのパスワードも指紋入力でスムーズに手続きができます。もう安易なパスワードを設定したり、複雑なパスワードを記憶する必要はありません。

指紋認証センサー

指紋センサー用に専用の処理チップを用意しただけあって認証にかかる時間はわずかで、スッと指をタッチするだけで認証されます。この処理はPINコードを入力するよりも早いです。

iPhone5sだけに許された指紋認証センサーは、iPhone5sのアイデンティティともいえる機能です。見ためで判断しにくいiPhoneシリーズでも、指紋センサーを使う行為はiPhone5sならではの光景です。

私はiPhone5sを使っていますと主張したければ、もうわかりますよね?指紋センサーで認証です!


●デジタル一眼レフカメラに匹敵するリアカメラの連射性能

連射がすごい

高性能なCPUの恩恵はカメラの性能をも引き上げ、高性能なデジタル一眼レフカメラに匹敵する毎秒10枚という連射速度を実現することができました。

スマートフォンやタブレットPCのカメラ機能といえばおまけ的要素が強く、ホワイトバランスや画質などは甘いものが多いため、メモ代わりに写真を撮るには十分ですが、コンパクトデジタルカメラの代わりに写真を撮るには性能がもの足りないものがほとんどです。

しかしiPhone5sは従来のiPhoneシリーズや、iPadシリーズに搭載されているカメラと同じくコンパクトデジタルカメラの代わりとして機能するほどの描写性能を持ち合わせています。

スローモーション

また、ビデオカメラ機能では、新しく120fpsで録画するスロー撮影機能が追加されており、通常では体験できない1/4倍速で動画を撮影することができます。

写真フィルター

他にもパノラマ撮影、高速連射、写真フィルター機能などが用意されており、光学ズームがないことをのぞけば、コンパクトデジタルカメラがぎゅっとiPhone5sのなかに凝縮されているといっても過言ではありません。


●小さいのに豊かな音を奏でるスピーカー

小型スピーカーとは思えない音質

一番最初に音を聞いた時に、あまりの音の良さにiPhone5sから音が出ているのか疑ってしまいました。

大抵のスマートフォン用の小型スピーカーといえば、音がこもっていたり、高音だけやけに強調されていたりと、音を鳴らすという目的をクリアすれば良いという考えのものが多いように感じるのですが、iPhone5sはその思い込みを打ち破ってしまいました。

強調しすぎると安っぽくなる高音は控えめで、ボーカルがのる中音域はしっかりと腰のある音、そして重低音ははじけるほど豊かです。

音量も申し分なく、ちょっとBGMが欲しいかなという時に使えるミュージックプレイヤーにiPhone5sは使えます。


●どうなる?水平センサー問題

水平センサー

現在進行形でことが進んでいるiPhone5sの水平センサーの問題ですが、2013年10月19日現在、調査中となっており、Appleから回答は出ていないようです。

この問題は水平にもかかわらず、iPhone5sでは数度傾いた表示するもので、水平器が使い物にならないだけでなく、傾きを検知して操作するアプリやゲームでも問題はついてまわります。

ナビにも影響があるとの声も聞かれているのですが、傾きを関知するセンサー自体の問題らしく、ソフトウェアアップデートで修正できないのでは?という話も出ているようです。

今のところAppleからの回答を待つしかない状態で、多くのユーザーが無事に解決できることを待ち望んでいます。


●地方でも高速LTE(4G)対応

高速LTEが地方でも使える

iPhone5sはiPhone5よりLTEのバンドが増え、auとDocomoでは700MHz~900MHz帯でもLTEを使うことができるようになりました。そのため地方でもLTEの電波を掴みやすく、高速通信を体験することができます。

私の在住している地域はフレッツ光すら来ていない地域ですが、iPhone5sではLTEを使うことができます。

しかも、アンテナが1本~2本程度でも速度は10Mbpsを超えることもあり、アプリのダウンロードやインターネットの閲覧は非常にスムーズです。


●さらばモバイルルーター!テザリングは超便利

テザリング

iPhone5sではテザリング機能がついており、モバイルルーターのようにタブレット・ノートPCや携帯ゲームなどを、iPhone5sとWi-FiもしくはBluetoothで接続してインターネットに繋げることができます。

Wi-FiモデルのiPad、iPadminiシリーズや、Android、WindowsタブレットPCでも、iPhone5sのテザリング機能を使えば、どこでもインターネットに繋がるようになり、外出時でも活用の幅が広がります。

私は初代Nexus7とASUS VivoTab Smart ME400Cを3Gのモバイルルーターで活用していましたが、iPhone5sを手に入れたおかげで、LTEの高速通信をテザリングを通して使えるようになり、2年以上活躍していた3G通信のモバイルルーターはお役ご免となりました。


●ビジネスマン必須!無料になったiWorkアプリ

iWork

ビジネスに必要なものといえばoffice系アプリですが、このoffice系アプリであるiWorkアプリがiOS7の発表にあわせて無料化されました。

Pages、Numbers、Keynote(それぞれWord、Excel、PowerPointの機能と同等)はビジネスに必須のアプリですし、Microsoft officeのファイルと互換性があります。

あまりにも複雑なものを作ると、互換機能でも再現できないことがありますが、Apple製だけあって、大抵のものは確認するに十分な再現性を持ち合わせています。


●Androidからの乗り換えでは?


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iPadやAndroidスマートフォン・タブレットPCを使っている関係で、Android OSもiOSも扱えるようになりましたが、両方のOSを知った上でAndroidスマートフォンからの乗り換えについて少し触れておきたいと思います。

iPhone5sの前はAndroidスマートフォンのIS03を使用していましたが、動作は重たく、タッチセンサーは思ったところが反応しないこともあり、今回iPhone5sにしてもっとも改善したのは動作が軽くなったことです。

古いものや、性能不足でカクつくようなAndroidスマートフォンから乗りかえるならメリットはあるといえるでしょう。

一方でアプリ資産が引き継げないという問題もあります。Googleプレイで入手したアプリはiOSでは使うことができません。そのためiOSで同じアプリが公開されていないものは、同様の機能を持ったアプリを新たに探す必要がありますし、有料のアプリはたとえ同じアプリだとしても、再度購入する必要があります。

アドレス帳の移行

アドレス帳の引き継ぎについては、auは引き継ぎ用のアプリが無料公開されており機種変更ならそれで対応ができます。他にもGmailのアドレス帳をCardDAVで経由する方法など、複数の引き継ぎ方法がありますので、機種、キャリア関係なくアドレス帳を引き継げます。

後の不満は小さなことばかりで、ストラップホールが無い、壁紙がランダム表示できない、着信音がランダム設定できない、ウィジェット機能がないところには少し不満を感じます。

GmailやGoogleカレンダー、Dropbox等のクラウドと関連したサービスやメール関連などは、OSを選ばないサービスなのでAndroidスマートフォンからの乗り換えでもスムーズに移行しています。

Androidスマートフォンからの乗り換えに関しては、総じて思い直すと、不満はわずかで、大きな満足が残る結果になったと私は感じています。


●まとめ

ベストスマートフォン

iPhone5sには高い実用性とデザイン性が詰め込まれており、実用面でも、所有欲を満たす目的でも、両方を満たしてくれるスマートフォンです。

乗り換えに失敗したくない、スマートフォンが初めてという方にもおすすめできるものとなっています。 デメリットといえば水平器の問題以外は小さく僅かなもので、手に入れて本当に良かったと感じるスマートフォンだと使ってみて感じます。