小規模LANネットワークを組んで欲しいとの依頼があり、デスクトップ5台でネットワークを組み上げることにチャレンジしてみました。
ネットワークを構築するフロアにはLANケーブルが来ており、そのままLANケーブルをハブで分岐して接続してもよかったのですが、普段はデスクトップPCを1まとまりに保管しておき、必要に応じて設置するという運用のため、移動に適した無線LANで構築することにしました。
無線LANで構築したのにはもう1つ理由があり、転送速度を求めない運用だったからです。
無線LANの速度は有線LANケーブルで接続したときよりも遅いため、大容量のファイルを転送するような作業には向きません。
しかし、今回の運用ではメールやインターネットといった一般的な作業、ファイル転送はビジネスで使うテキストや表計算程度の比較的小さいサイズのファイルのため、特に問題とはなりません。
小規模無線LANネットワーク構築に使用したのは無線LANでは定評のある、バッファローの無線LANルーターWHR-G301N/Nです。無駄に予算を使いたくなかったので、パッケージなどを簡略化して価格を抑えたAmazonフラストレーションフリーパッケージ版を導入しました。
元よりネットワークの構築された箇所に無線LANを導入するため、ルーター機能は不要なのですが、バッファローの無線LANルーターは、背面のスイッチ一つでルーターモードとルーター機能をカットしたブリッジモードに切替えることができるので、PCから設定画面を開く必要もなく面倒がありません。
子機も同社のWLI-UC-GNMを導入しました。小型で出っ張りも少ないタイプです。
不要なプログラムはできれば入れたくないため、付属CDからドライバーのみインストールして認識させました。
この後WHR-G301N/Nとの接続になるのですが、バッファローの無線LAN自動接続システムのAOSSに対応しているため、接続は非常に簡単です。
無線LANの一覧からWHR-G301N/Nを選択すると、このように「ルーターのボタンを押すことによっても接続できます。」と表示されます。
後はWHR-G301N/NのAOSSボタンを押してしばらくすると自動的に認識して接続完了です。わざわざ本体を見ながらキーを入力する必要がないので便利です。
これで小規模無線LANネットワークは終了なのですが、WLI-UC-GNMは発熱により無線LANルーターとの接続が切れることがあるというレビューがあったので、実際に転送テストをして接続が切れるか試してみました。
HDDのイメージファイルを転送してみたのですが5時間以上連続で転送しても特に問題の症状は出ずに転送し続けていました。
その後WLI-UC-GNMを触ってみましたが特に熱いということもなく、現在も正常に動作しています。もしかしたらノートPCなど排熱が悪い環境だとWLI-UC-GNMが加熱されて熱くなるため切断の症状が出るのかもしれません。
ノートPCに接続する場合は暖かい空気が出る排気口の近くに設置するのはやめておいた方が無難でしょう。
ということで、WHR-G301N/NとWLI-UC-GNMで小規模無線LANネットワークを構築をしてみましたが、インターネットやメールなどの比較的転送速度が問題とならない使い方をしているデスクトップや、無線LANの付いていない古いノートPCを無線LANに対応させるには動作も安定し、価格も抑えられていいですよ。
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