大容量モバイルバッテリーでバッテリ切れも安心



タブレットやスマートフォンといえばバッテリーが交換できないタイプが多く、外出時にバッテリーが減った時は困りものです。

そんなときは小さくて鞄にいれて持ち運べるうえ、いつでも使える携帯充電器「モバイルバッテリー」の出番です。

今回はスマートフォンは当たり前、大人気の7インクラスタブレットでも空の状態からフル充電できる大容量モデルのモバイルバッテリーをいくつかピックアップしてみました。


●大容量モバイルバッテリーの選び方


バッテリーの容量の単位はmAh

バッテリーには様々な単位が表示されていますが容量の単位はmAhです。ミリアンペアアワーと読みますが、この意味は100mAhであれば100mAの出力(放電)を1時間出すことができる能力があるということです。

大容量モバイルバッテリーは10000mAh以上の物が数多くありますが、10000mAを1時間出力できる能力があるわけです。

とりあえずこのmAhの数値が大きいほど大きなエネルギーが蓄えられていると思って下さい。


充電効率を考えて容量を選ぶ

バッテリーの容量がそのまま全て充電先のバッテリーに充電されるわけではありません。

モバイルバッテリーに内蔵されているバッテリーはほとんどが3.7Vのリチウムイオン電池です。しかし、モバイルバッテリーの出力はUSB規格の5Vとなっています。

ですから出力する際に3.7Vを昇圧して5Vに上げているのですが、この昇圧回路でまず電力を消費します。

そして5VのUSBコネクタから充電先のスマートフォンやタブレットに電気が流れるのですが、実はスマートフォンやタブレットに使用されているバッテリーもほとんどが3.7Vのリチウムイオン電池です。

わざわざ5Vに昇圧しておいて、今度は降圧するのです。このように、電圧を変化させるためにも電力が消費されているため、モバイルバッテリーのバッテリー容量は、全ての容量が充電用に使きれるわけではありません。

過去の実験では、3.7V 4325 mAhのNexus7のバッテリーを空にして、3.7V5000mAhのモバイルブースターKBC-L2Bで充電したところ、66%まで充電した結果が出ています。

上の結果では変換効率は57%とそれほど効率は良くないので、充電したい端末のバッテリーの容量の倍あればフル充電できると考えると良いでしょう。
※例)3.7V 5000mAhのバッテリーを備えているタブレットを空の状態からフル充電するには3.7V10000mAhが必要


モバイルバッテリー自体の充電はUSB電源アダプターがおすすめ

大容量モバイルバッテリーはエネルギーをたくさん蓄えているわけですが、それを充電するには大出力のUSB電源アダプターを使用しないと時間がかかります。

バスルームを思い浮かべて下さい。バスタブを大容量モバイルバッテリーのバッテリーとすると、大容量モバイルバッテリーの充電に使う充電器の出力が蛇口から出るお湯の量となります。

10000リットルのバスタブがあり、毎時間500リットルのお湯が出る蛇口と、毎時間2000リットルのお湯が出る蛇口でお湯を入れるとなると、毎時間2000リットルのお湯が出る蛇口のほうが早くバスタブをお湯で満たせることになりますよね。

毎時間500リットルのお湯が出る蛇口はPCのUSB出力(5V500mA)、毎時間2000リットルのお湯が出る蛇口は大出力のUSB電源アダプター(5V2A)のことをさしています。

大容量モバイルバッテリーは大容量のため、大容量モバイルバッテリー自体の充電には大出力のUSB電源アダプターを使わないと相当な時間が必要になります。

USB電源アダプターを購入するのも手ですが、iPad、iPad mini、iPhoneやNexus7の充電器は5V1A以上の出力があるので、これらを使い充電すればPCで充電するよりも早く充電できます。

ただし、モバイル機器が数多くある場合や充電器は付属していないKindleFireHDを購入する場合はこのようなUSBコネクターが数多く備えてある大出力のUSB電源アダプターの導入をお勧めします。

10000mAhの大容量モバイルバッテリーでも、5V2A以上の出力を備えたUSB電源アダプターであれば1晩で空の状態からフル充電できるでしょう。


安全装置の質

もしもの時に役に立つ安全装置はあるとないとでは大違いです。

何度も試験をしてアメリカ政府の行政機関にも認められたにもかかわらず、バッテリーが黒く焦げてしまい問題となったボーイング787が搭載していたバッテリーは、モバイルバッテリーからスマートフォン、タブレットやデジタルカメラ、ノートPCなど様々なところで採用されている「リチウムイオン電池」です。

従来よりも大容量で使い勝手良いので、今ではモバイル機器では当たり前のように採用されていますが、制御を間違え過充電や過放電をすると発熱をして、最悪、発煙や発火をすることがあります。

そのような危険な事態にならないため、普通は安全装置が幾重にも付けられていますが、中にはコストを重視するあまり、安全装置の質が低かったりするものがあります。

そのような商品を避けるためにも安全装置がしっかりしたものを選びましょう。特に国内メーカーの物は高価ですが安全性は高いものが多い傾向にあります。


●おすすめの大容量モバイルバッテリー



cheero Power Plus 2 10400mAh (シルバー) 大容量モバイルバッテリー  2.1A,1A 2出力ポート  安全設計(過充電/過放電/発熱時/短絡化時 自動停止) 半年保証 マルチデバイス対応 (各種スマホ/iPhone5/iPad/wifiルータ対応)
cheero Power Plus 2 10400mAh (シルバー) 大容量モバイルバッテリー 2.1A,1A 2出力ポート 安全設計(過充電/過放電/発熱時/短絡化時 自動停止) 半年保証 マルチデバイス対応 (各種スマホ/iPhone5/iPad/wifiルータ対応)

10000mAhの大容量で低価格、コストパフォーマンスの高さに大人気となったcheero Power Plusの後継機種が発売されました。

cheero Power Plus 2では容量はほとんど変化はありませんが、アルミ外装を用いたデザインで前のモデルのように古くさい雰囲気が微塵も感じられません。

高速充電には大容量の出力が必要な、AppleのデバイスやAndroidタブレットも急速充電できる5V2.1Aの出力ポートと5V1Aのポートを備えていますので、スマートフォンを充電しながらタブレットも同時に充電ができます。

充電時完了時にcheero Power Plus 2の電源が自動的にOFFになるオートオフ機能、残量を目視で確認できるLED残量インジケーターなど実用的な機能が備えられており、使い勝手は非常に良さそうです。

もちろん過充電、過放電、加熱時、短絡時には安全装置が働くようになっており、自動的に停止してバッテリーや端末の破損を防止してくれます。

cheero Power Plus 2自体の充電は本体のMicroUSBコネクタから充電するようになっていますので、付属の
USB-MicroUSBコネクタを手持ちのUSB電源アダプターに接続すればすぐに充電ができます。

USB-MicroUSBコネクタはcheero Power Plus 2からAndroidスマートフォンやタブレットに充電する場合にも使用できます。
※Appleのモバイル端末は別途対応したケーブルが必要

LEDライトもついていることを考えると、災害などの緊急時にも活用できそうな多機能大容量モバイルバッテリーです。






Panasonic USBモバイル電源 大容量タイプ リチウムイオン 10,260mAh 黒 QE-QL301-K


Panasonic USBモバイル電源 大容量タイプ リチウムイオン 10,260mAh 黒 QE-QL301-K

安心の国内メーカー製ならPanasonicが出している大容量モバイルバッテリーでしょう。

国内メーカー製の物は10000mAhを超えるものはほとんどありませんが、QE-QL301は10,260mAh もの容量をもっています。

形状は珍しく、タブレットのように平たくなっていますが、幅が22cm×15cmもあるため、小さな鞄や、ポケットに入れて持ち運ぶには無理なサイズです。

ビジネスユースを意識しているようで、ビジネスバックに入れて持ち運ぶという運用を想定して設計されたようです。

出力は2ポート同時使用で5V2.0Aですが、コネクタ単体の出力は最大で5V1.5Aとなっています。

本体への充電にはMicroUSBコネクタを使用するので、Android端末であれば充電用ケーブルの使い回しができるほか、充電用のACアダプターが付属するので新たに買い足す必要がありません。
※Appleのモバイル端末は別途対応したケーブルが必要

ともかく安心が一番と思ったら迷わずQE-QL301に決まりです。








GSK 12000mAh iPhone5対応 モバイルバッテリー 取扱説明書付属


GSK 12000mAh iPhone5対応 モバイルバッテリー 取扱説明書付属

外見、機能共にシンプルですが12000mAhの容量がある大容量モバイルバッテリーです。

ここまでくるとiPad miniどころかiPadですら1.5回分充電が可能という大容量ぶりで、長期間の外出や旅行でもGSK 12000mAh iPhone5対応 モバイルバッテリーを一つもっていけば事足りそうです。

電源確保の難しいアウトドアでの活用には大容量であればあるほどいいのですが、その分重量や大きさが大きくなりがちです。

しかし、GSK 12000mAh iPhone5対応 モバイルバッテリーは手のひらにのるサイズで、ポケットにも入れることができるほど小型なのに12000mAhと大容量です。

本体の充電はminiUSB端子なのでAndroid端末でケーブルの使い回しができません、この点はマイナス点です。

チープではあるものの、各種コネクターが付属しており、iPhone4SまでiPadでは第三世代までの30ピンDockコネクタを使用するタイプで使用ができる他、数多くのAndroidタブレットとスマートフォンで使うことができるMicroUSBコネクタも付属しています。

もちろん、ケーブルさえ用意すれば最新のiPadやiPad mini、iPhone5でも使用することができます。

出力は5V2.1Aと5V1Aの2つとなっており、同時に使用することができます。

コンパクトでも大容量なものが欲しいという場合におすすめです。





Anker Astro3E 大容量モバイルバッテリー 10000mAh 5V/3A 2USBポート同時充電【18ヶ月保証・安心サポート】iPhone5/iPhone4S/iPad/iPod/Android/各種スマホ/Wi-Fiルータ等対応(日本語説明書付き)


Anker Astro3E 大容量モバイルバッテリー 10000mAh 5V/3A 2USBポート同時充電【18ヶ月保証・安心サポート】iPhone5/iPhone4S/iPad/iPod/Android/各種スマホ/Wi-Fiルータ等対応(日本語説明書付き)


低価格の中華製だと壊れたときが心配・・・、でも、それらと同等の価格で18ヶ月保証がついているのがAnker Astro3Eです。

10000mAhの容量は大容量モバイルバッテリーでも標準的な容量ですが、5Vの出力が3Aとかなり高くなっています。USBコネクタは2ポートで、両方で合わせて5V3Aです。

iPhoneなどのスマートフォンに似たデザインで、残量表示のインジケーターを備えています

最新のiPadやiPad mini、iPhone5で採用されたLightningケーブル対応のコネクタは無いのすが、各種変換アダプターが同梱されているので、さまざまなタブレットやスマートフォンで活用することできます。

Anker Astro3E本体への充電はMicroUSBなのでAndroid端末であればケーブルの使いまわしができます。

保証だけでなく不良品の対応は迅速かつ丁寧ということでも評価されている大容量モバイルバッテリーですので、低価格でも安心の長期保証を求めるならAnker Astro3Eでしょう。