はるばる香港から来たNexus7

高性能で2万円を切る低価格で一躍人気となった7インチAndroidタブレットNexus 7を手に入れてきました。

Nexus 7はASUSが製造し、Googleが自ら販売するという珍しい形態で販売されています。これにはGoogleのコンテンツを販売するにあたり、それに見合うだけのハードウェアを搭載したタブレットが必要と判断したのではないかと予想しています。

今後、AppleがiPadの小型版を発売する可能性が極めて高く、AmazonではKindle Fire HDを市場に送り出そうとしていますが、それらは動画や電子書籍、アプリや音楽などのコンテンツという視点から見た場合、各メーカーがコンテンツを販売するための受け皿(出口)としているものです。

ハイスペック


故にこのNexus 7は、Googleが今後の7インチタブレット激戦を有利に進めるための重要な位置づけを持ったタブレットとしているのが伺えます。

そんな立ち位置にあるNexus 7を今回はレビューしていきます。

内容物一覧


内容物一覧

Nexus 7本体
充電器
通信兼充電用マイクロUSBケーブル
クイックガイド
保証書
サポート説明

低価格タブレットのため付属品は非常にシンプルで、無駄がありません。

充電器とケーブル


充電器はUSBアダプタータイプです。付属のケーブルは通信兼充電も担っているため、ケーブルと充電器の組み合わせによってはNexus 7を充電することができません。
※例としてモバイルブースターとNexus 7純正マイクロUSBケーブルでは充電不可。モバイルブースターとモバイルブースター純正ケーブルの組み合わせは充電可

出力は5V2A


充電器の出力は5V2Aと大容量です。ただし充電については必ず2Aの容量が必要かというとそうでもなく、モバイルブースタの5V1A出力や、PCの5V500mAでも充電が可能です。もちろん、充電にかかる時間はNexus 7純正の充電器より延びます。

モバイルブースターで充電可能


試しにバッテリーが尽きるまで使用し、電源が切れた状態のNexus 7をモバイルブースターKBC-L2B(3.7V5000mAh)で充電してみたところ21%66%(怪しいので再検証しました)まで充電ができました。これでは少し物足りないので、もっと大容量の外部バッテリーが欲しくなるところです。

Nexus7 画面側


Nexus 7本体もこれまたシンプルで、Rの付いた角といい、シルバーの枠といいタブレットの王道ともいえる外観をしています。

画面側にはフロント用のWebカメラと、その横に照度センサーが搭載されています。液晶はIPSで黒がより引き締まっており、画面に近寄ってもドットが目立たないほど綺麗な仕上がりとなっています。

下部


下部には通信兼充電用のマイクロUSBコネクタとマイクロフォン端子。

右横



右側は電源ボタンとボリューム。


左横



左側にはドック用の専用端子とマイク。

上部



上部にもマイク。

スピーカー



スピーカーはステレオモノラルで、裏側に長いスリット状に設置してあります。裏側から音が聞こえるのでステレオですが実際に聞くとモノラルとほとんど変わりません。

背面



背面はラバー状になっており滑り止め加工が施してあります。これは非常に便利で、従来の光沢のある背面をしているタブレットは汗ばむとすぐに滑りはじめましたが、Nexus 7ではこの背面がしっかりとフィットして汗ばんでも滑ることがありません。

また、指紋も目立つことが無く実用性のある背面加工となっています。ちなみに背面にカメラは用意されていません。

NFCのアンテナ面


Nexus 7ではNFC(近距離無線通信技術)を採用しており、背面のNexus 7のロゴの所がNFCのアンテナ面となっています。NFCを使用したサービスはまだ少ないですが、扱いはFelicaと同じようなものなので、今後対応したアプリやサービスが拡充していくものと思われます。

実測339g


重量は339gと仕様通りです。

ICONIA TAB A100と比較



サイズを比較するためAcerのICONIA TAB A100を並べてみました。幅や高さについてはほとんど差がありません。

段違いの薄さ


しかし厚みはNexus 7が約10mmと圧倒的に薄く、持っただけでもその差がハッキリと分かるほどです。薄ければいいかというとそうでもなく、横にして両手で持った際のホールド性は薄すぎて少し不安があります。どちらかというと、手のひらにのせて使うというスタイルがあっていると感じます。

使用していて気になった点としては、高負荷時にはCPUの発熱で本体の左側端が若干暖まってきます。人肌より少し暖かいと言うだけで実用的に問題は無いレベルです。

ストレージは16GB


Nexus 7は8GBモデルも存在しますが、国内では16GBモデルのみの販売です。また、コスト削減のためmicroSDカードスロットとHDMI端子がありません。HDMIについてはそれほど必要性が高いとは思えませんが、microSDカードが使えないのは明らかなマイナス点です。

ただし、USBホストケーブルを使い、特殊なアプリを使用することでUSBフラッシュメモリやメモリーカードを読み込むことはできるようです。これについては今後のレビューで公開していきたいと思っています。

ベンチマーク


ハードウェア性能についてはnVIDIA社のTegra3を搭載しているだけあって高性能です。Quadrantによるベンチマークではのスコア3739と高いスコアを出しています。

Google earth


この性能のおかげで通常の操作はもちろんのこと、3D画写で負荷の高いGoogle Earthもストレス無く動きます。さすがはクアッドコアといったところです。

フルHDのtsファイルを再生可能


驚いたのはTegra2では性能的に不可能だったフルHDのtsファイルが再生可能だったことです。MX動画プレイヤーで再生してみたのですが、ソフトウエアデコードで再生をやってのけるという力業をこなしてしまうのには正直いい意味で裏切られました。

動きが激しいシーンではインターレースノイズが目立つものの、再生は実用レベルに達しています。ただし本体のストレージが16GBと少ないので120分も詰め込めんだらほとんど空きはないでしょう。残念なことにネッワーク越しでは転送速度が追いつかず音ズレとカクつきで実用レベルではありませんでした。

Tegra3では、Tegra2の弱点であった消費電力を克服するために4つのコアとは別に1つのコアを備えています。すなわち4+1コアとなっているのですが、この+1コアが低負荷時に稼働し、高負荷時には4コアに切り替るという仕組みで消費電力を抑えています。

これにより消費電力を抑えつつ高性能化を実現したため、長時間の稼働が可能となっています。

約3時間で50%まで減少


実際に動画やWEBなど普段何気なく使っているのと同じように使ってみたのですが、バッテリーが半分無くなるまで約3時間という結果になりました。高性能で低消費電力というのは本当のようです。

エリアグループ機能


Nexus 7では最新のAndroid 4.1.1が搭載されています。見た目はAndroid 3を踏襲したデザインですが、操作性については端末サイズに最適化されている模様です。

変更点は様々ですが、例えばiOSのようにHOMEのアイコンを束ねるエリアグループ機能。

スクリーンショット機能


電源ボタンとボリューム-ボタンを1秒間押してスクリーショットを撮ることもできます。

通知領域


Android 2で搭載されていた画面上部の通知領域も復活しており各種通知が見やすくなりました。縦横表示のロックはこの画面で設置できます。

NFC搭載により実現が可能となったAndroidビームもAndroid 4の機能です。他にも様々な機能が追加され、より使いやすくなっています。

HOME


HOME画面はiOSのようにアプリが画面下にいくつか表示されています。もちろん、従来のようにアプリを並べて表示することも可能です。

ちなみにHOME画面は横表示に対応していません、HOMEアプリを変更することで横表示に対応できるでしょう。

初期状態のHOMEでは、デカデカとマイライブラリのウジェットが表示されています。どうもコンテンツが特典で付いているようで、トランスフォーマー ダークオブザムーンや英語版のフランケンシュタイン等が付いてきます。

これらのコンテンツはタブレットはもちろんPCでも再生可能なコンテンツなので好きなときに、好きな端末で楽しむことができます。

GooglePlayでコンテンツを追加


コンテンツはGooglePlayで購入が可能ですが、Nexus 7では10月30日までの期間限定でGooglePlayで使用できる2000円分のポイントをプレゼントしてくれるので、これを使えば映画や電子初期、アプリが購入できます。

2000円分のポイントがもらえる


ただし、この特典はGoogleウォレットにてクレジットカードの登録を済ませないともらえないため、GooglePlayからNexus 7を購入するのであればクレジット決済しておくことで、初期設定後にすぐにプレゼントされます。店頭で購入した場合はGoogleウォレットでサインインしてクレジットカードを登録する必要があります。

電子書籍が横書き


GooglePlayのコンテンツについては、新しくサービスが始まった電子書籍で日本語の書籍が横書きとなっている点が気になりました。PCからだと縦書きで表示されるのですが、Nexus 7では横書きのみで見にくいため改善をしてもらいたいところです。

デフォルトアプリ


アプリについては必要最低限のものしかプリインストールされていないのでサッパリとしています。Android 3と違いGooglePlayのコンテンツ別にアプリが用意されているので、各コンテンツに素早くアクセスできます。

ブラウザはChromeに


デフォルトのブラウザはChromeに変更されており、PCと連動したブックマークなどが可能となっています。ブラウジングに関してはTegra3の性能と相まってストレスを感じません。試しにこのブログのPC版を閲覧してみたのですが、素早くコンテンツを表示するだけでなく、スクロール時の引っかかりがなく非常に滑らかに動きます。

非公式ながらフラッシュに対応


ただし、Android 4からはFlash Playerの正式なサポートはないためFlashコンテンツを再生することはできません。一応Adobeのサイトからアーカイブ版をダウンロードしインストールしたうえで、Sieipnir等のサードパーティ製ブラウザを使用することで再生(表示)が可能です。

もちろん、全てPCと同じように再現されるかというとそうでもなく、非公式な使い方なのでサポートも受けられません。今後アップデートの見込みもないためセキュリティ的にはあまりお勧めできない使い方ではあります。

Webの流れは完全にFlashからHTML5になったので、早期にHTML5に対応したコンテンツに切替わるでしょうが、その間の繋ぎとしては十分でしょう。

※動画レビューができました!動画レビューの記事はこちら


まとめ

Nexus 7は過去に使用したことのあるAndroid端末の中で一番素晴らしい完成度を誇っています。ともかくCPUの性能が高くストレスを感じさせることなく使えるという点がNexus 7の一番のメリットでしょう。

背面カメラやmicroSDスロット、HDMI端子がない点はデメリットとして大きなものがありますが、2万円で購入できることを考えれば許せるところではないでしょうか。

さすがGoogleが勧めるだけあって、遊び用にはもちろん、ビジネスでも活用することができる実用性をもっているタブレットです。デメリットを感じない使い方をするのであれば、胸を張ってお勧めしたい一品です。

現在Nexus 7の販売は並行輸入品を除くと、インターネット販売はGoogleのみ、店頭販売はベスト電器、ビックカメラ、EDION、Joshin、K’sデンキ、コジマ、ヨドバシカメラで、販売価格はネットも店頭も関係なく19,800円となっているようです。

インターネットで購入した場合、香港よりFedex(国内はクロネコヤマト)にて輸送されるため納期は1週間程度となっています。