容量はHDDと比べ少ないのですが転送速度はHDDよりも圧倒的に速いSSD。最新のウルトラブックやフラッグシップマシンなど高価なマシンによく搭載されているのですが、古いパソコンでもSSDに載せ替えたらその転送速度を活かすことができるのか?試しに部屋に転がっていたパーツを組み合わせて実験をしてみました。
今回は4年前にDELLやHP、パソコンショップがモニター付で5万円いかない程度で販売していた低価格帯のパソコンと同程度の性能になると思います。
CPUはCore2Duo E4300。同じCore2Duoシリーズの中でも低めの1.8GHzで性能は低いのですが、XPで使うならビジネスやインターネット、メールやSNS等の軽い作業なら今でも通用します。悲しいことにこれでも会社のパソコンの約半数より性能が高いCPUだったりします。
メモリはトランセンドのDDR2 800 2GB kitです。型番は念失。スタンダートな性能ですが今回はOSがXPなのでこれで十分です。
価格重視のためか品質に難がありSATAポートが1つ使えなくなっています。
ケースは元リビングで使っていたパソコンのケースを再利用しています。ソケット478時代のものでNorthwoodコアのCeleronが搭載されていました。
光学ドライブはパイオニア製のDVR-111。たぶん・・・正式な型番を忘れましたが起動や快適度に影響は与えないので無視してもいいでしょう。
HDDはHGSTのHDS721680PLA380(80GB)です。当時のHDDの容量はこのHDDの倍以上の容量があるので転送速度もこれよりは少し速いはずです。
OSはWindows XP Professionalを使用し、このパソコンでHDDを使用した場合とSSDを使用した場合の比較をしてみます。
SSDはもはやSSDならここと言うほどの定番メーカーであるcrucial製RealSSD C300 CTFDDAC128MAG-1G1を使用。1世代古いSSDですがHDDとは比較にならない速度を体験することができます。
公平性を保つためHDDのデータをAcronis True Imageにてクローニングしています。これによりHDDもSSDもデータは全く同じ状態です。またAcronis True Imageは自動でパーティションアライメントを調整してくれるのでSSDの性能を落とすこともありません。
起動速度の比較ではSSDに交換すると明らかに起動が高速化しました。起動後のIEの立ち上げから表示も高速化するなど全体的な性能が向上します。RealSSD C300 CTFDDAC128MAG-1G1は一世代前のSSDですが定番SSDだっただけあります。
おまけで2007年製の古いSSDも試していますがHDDよりやや速い程度です。この時代の低価格帯SSDは実用性が低く、OSのアップデートやアプリのインストール時に一時的にフリーズします。現在のSSDではありえないのですが当時の安いSSDはこのような物ばかりでした。
この後RealSSD C300 CTFDDAC128MAG-1G1は普段使用している4台目のパソコンへと搭載されました。これにより私が普段使っているパソコン全てにSSDが搭載されました。さらばHDDよ!
この最後のパソコンなのですが、3.5インチのHDDよりも速度が遅い2.5インチのHDDを搭載しており、メモリが1GBと乏しく仮想メモリをタップリ使わざるを得ない状態だったため、アプリを複数立ち上げている状態だとフォルダを開くのにも1分以上かかり、HDDはガリガリとアクセスし続けるという酷い環境でした。
RealSSD C300 CTFDDAC128MAG-1G1に交換後はかなり快適になり、操作中にストレスを感じることが無いほどに改善しました。さすがに最新機種に最新のSSDを搭載したときのように最大のパフォーマンスを出し切ることはできませんが、古いパソコンでも快適に動作することは間違いありません。
似たような環境にノートパソコンがありますが間違いなくSSDにより快適になるはずです。HDDの交換が簡単な機種を持っている方はSSDの換装にチャレンジするのも面白いかもしれませんよ。
チャレンジしてみようと思う方は以下の記事を参考にどうぞ!
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