ENERMAX

今回のPC更新ではいつの間にか予定のスペックを超えてSLIまで組む始末、もちろんシングルカードを想定していた電源では容量足りないためGTX570をSLI 2-Wayで動かすことが出来る900WクラスのENERMAX EMG900EWTを購入してきました。

850Wを超える大容量の電源といえども安いものでは1万円を切るものもあります、しかしこのENERMAX EMG900EWTはその倍以上もする価格の電源です、何故そんな高い電源を買ってきたのか?それにはしっかりとした理由が存在します。

日本製のコンデンサは高品質の証であり耐久性は安物の海外産コンデンサとは比べものになりません、耐久性の低いコンデンサは経年劣化で容量の減少を引き起こすだけでなく熱にも弱いため電源の寿命も短くなります、もちろんENERMAX EMG900EWTは日本産のコンデンサを採用しています。

MODU87Plus

次に高効率の証である80PLUS GOLDの認証を受けていることです、これは省エネだからというわけではなく電源が直流へ変換する際に発生する熱が少ないということを意味します、低効率な電源では変換時の熱が大きくコンデンサへのダメージは大きなものとなります、もちろん発熱が少ないということは静音性にも関わってきます。

これらしっかりとした理由があるからこそ高くてもENERMAX EMG900EWTを購入してきたわけです、長く使う電源だからこそ容量さえ足りていればいいなどと妥協をしてはいけません、最悪パーツを巻き込みクラッシュする可能性もあるためしっかりとした電源を選ぶ必要があります。

もちろん上記以外にも保護回路や余裕の12V出力も決め手となっています。

EMG900EWT内容物

内容物一覧

電源ユニット
100V電源ケーブル
プラグインケーブル
ケーブルストッパー
ケーブルタイ
ネジ
メーカロゴシール
プラグインケーブル用ソフトケース
12cmケースファン
マニュアル

プラグインケーブル

プラグインケーブル一覧

PCI Express 8ピンコネクタ(6+2ピン構造)x2 ケーブル 2本
SATA電源コネクタx4ケーブル 2本
SATA電源コネクタx2+ペリフェラル4ピンx2ケーブル 2本
ペリフェラル4ピンコネクタx4+FDD電源x1ケーブル 1本

大出力だあって12Vは4系統も用意されています、そのためプラグインケーブルも様々なタイプが用意され環境に応じて取り外しができます、特にPCケース内のエアフローにも関わってきますので無駄なケーブルがごちゃごちゃすることがないというのはうれしいところです。

電源なのにコレをどうしろと・・・

問題というか気にくわないのはこのケースファンです、電源にケースファンをつけるぐらいならその分安くするか品質を上げてもらいたいところです。
しかもこのケースファン安物のおまけかと思いきや発光パターンが切りかわるプログラミングタイプ発光LEDファンでなんとファンコントロール機能まで搭載しているなどおまけでつけるには豪華すぎです、似たようなENERMAXのケースファンを調べてみると2000円以上もする代物だったりと正直必要ないのではと思います。


どれぐらい豪華なのか暇なので動画をとってみました。

プラグインケーブルケース

この無駄っぷりはプラグインケーブル用のケースにもいえます、高級産廃などと比喩される所以はここらへんにあるようです。

ケーブルストッパー

もう一つだめ押しでこのケーブルストッパーが説明書通りだと意味をなさないという点は詰めの甘さを感じます。

設計ミス

本来の方向だとケーブルを固定することが出来ません。

反対に設置すればOK

逆方向にするとケーブルの固定がそれなりにできます。
日本用のケーブルに交換した際にこの点を考えていなかったのではないでしょうか。

電源出力系統

最も重要な12V系統は各30Aで4系統も用意されています、ビデオカード3枚というエクストリームな構成でも対応することが可能です。
また12V系統が多いため用途別に切り分けることが出来ます、今回はCPUは1系統に、ドライブ類は2系統に、ビデオカードは3系統と4系統という形で系統を極力共有しないようにしています、これにより高負荷時の電圧低下を防ぎます。

直づけのコネクタ一覧

すべてのケーブルがプラグインというわけではなく電源に直づけしているケーブルもいくつかあります、ATX24ピン、CPU4ピン+4ピン、CPU8ピン、PCI Express 6+2ピンx2は取り外しができません。

直づけケーブル

このケーブルはPCI Express 6ピン+2ピンコネクタを除きすべて12Vの一系統目として接続されているようです、PCI Express 6ピン+2ピンコネクタだけは12V4系統目となっていますので振り分け時には注意が必要です。

系統別出力

ユニットのサイズは650W電源のEA-650比較しても一回り大きくなっています、あまり余裕のないケースには取り付けができない可能性がありますから事前にユニットサイズの確認をおすすめしておきます。

EA-650

早速今までつけていたEA-650を取り外してEMG900EWTを取り付けです。

EMG900EWT

EMG900EWTをみてください、幅は同じなのですがユニットサイズが長いのがわかると思います、今回取り付けたケースはLina-LiのPC-V2100 PLUS IIですがこのケースだと隔壁とのスペースが思ったより狭くケーブルをけっこう曲げないといけませんでした。
しかもこのケーブル結構固めでなかなか思ったように曲がってくれないとちょっと困りものです。

98Vしか降下しなかった

これはBFBC2のプレイ後のGPU-Zの状態です、EA-650の時は高負荷時に12Vが11.76まで低下したのですがEMG900EWTはGTX570 SLI 2-Wayの高負荷時でも余裕のある大出力で12Vラインは最低でも11.98Vまでしか下がりませんでした。

待機時は0W

ちなみにこの電源は待機時に電力を消費しません、ほかの電源では待機時も数ワット消費していることがあります。

まとめ
いらないものが付いてくる点は納得がいかないところもありますが電源自体の質はよしというところです、プラグインタイプなので取り回しがよくケーブルがケース内で無駄なスペースをとることもありません。
あとは価格をどう捉えるかで評価は真っ二つに割れそうです、無駄と考えるのか保険と考えるのかは人それぞれだと思います。
個人的にはハイスペックなマシンでも安定して動作しているので高い買い物でしたが満足をしています。