ワットチェッカー


世の中節電ムードが漂っています、節電するのはいいことですが効果の検証を忘れては意味がありません、やってはみたが本当に節電効果があるのか疑問に思うときは論より証拠、ワットチェッカーの出番です。
ワットチェッカーは家庭用の電化製品の消費電力などを数値化できる機械です、コンセントは2Pプラグでパソコンでよく使われるアース付きの3Pはそのままでは使えませんので2Pアダプターか延長ケーブルが必要です。
最大1500Wまでを計測できるようになっていますので家庭用の電化製品なら殆どのものを計測することができます。

ワットチェッカーには2種類あって上位モデルのワットチェッカープラスではワットチェッカーの機能に加え積算電力料金と二酸化炭素量測定が可能となっています、今回は主に消費電力が調べたかったのでワットチェッカーを選択しました。

どれだけ電気を消費したか分かる

このワットチェッカーには沢山の機能が詰め込まれており消費電力以外のことも知ることができます、ワットチェッカーが測定できるのは以下の項目です。

ボルト

V(ボルト)電圧

アンペア

A(アンペア)電流

ワット

W(ワット)電力

ボルトアンペア

VA(ボルトアンペア)皮相電力

周波数

Hz(ヘルツ)周波数

力率


PF(パワーファクター)力率

積算電力量

KWH(キロアットアワー)積算電力量

積算時間

Hour(アワー)時間

主に使用するのは消費電力を示すWattと積算消費電力であるKWHでしょう、1KWHとは1000Wの消費電力の機械を1時間使用した場合の数値で各電力会社はこの1KWHあたり何円といった形で電気料金を計算しています(基本料金等は別です)。
電力事業会社により若干の差がありますが1KWHあたり21円~23円程度ですからKWHで表示された数値に1KWHの料金をかけてやればどれだけの電気代となるのかが分かります。

ということでこのブログらしくワットチェッカーでパソコンの消費電力を計測してみました。

サブパソコン待機電力

最初はサブパソコンです、電源コードを差し込むと待機電力で4W使用しているのが分かりました。

MB:MSI KA780GM2-FD
CPU:AMD AthlonII X2 250
RAM:A-DATA AD21066E001GU
SSD:crucial CTFDDAC064MAG-1G1
HDD:HGST HDP725050GLA36
OD:BUFFALO BR-816FBS-BK
VGA:ASUS EAH3450/HTP/512
FDD:TEAC FD-235HF
BAY:MARSHAL Built in Dual Bay Mini Rack(SSD用)
BAY:OWLTECH OWL-BF90SA(HDD用)
FAN:Antec TriCool 80mm Red LED x2個
PS:Scythe GOUTAN-500
CASE:AptivaE MOD Midnight Scarlet [THE Flandre] 自作改造PCケース
OS:WindowsXP Profesional 32bit

サブパソコンアイドル時

アイドル時は81Wまぁまぁな消費電力です、ちなみにCool'n'Quiet機能をONにしています。

動画再生

次にYouTubeの動画を再生してみました、若干消費電力が上昇しました。

サブパソコンシバキ時

最期にシバキを入れて負荷をかけてみました、123Wとそれなりの電力を消費しています。

サブパソコンのモニタ

ついでにサブパソコンのモニタも計測してみました、総合で105W~147W程度の消費電力となりますがまずフルパワーで動くことはないので通常使用で100W弱というところでしょう。

仮に110Wの消費電力で1日2時間の使用とすると110W×2時間×31日で6.82KWHとなり1KWHあたり21円なら143.22円となる計算です、あくまでも計算値なのでワットチェッカーを1ヶ月間つけて計測したほうが正確な値が出ます。

メインパソコン待機電力

それでは次にメインのパソコンです、こちらも待機電力があるようです。

MB:GA-P35-DS3R rev1.0
CPU:Core2Quad Q8200
RAM:UMAX Pulsar DCDDR2-4GB-800 + UMAX Pulsar DCSSDDR2-2GB-800
VGA:GF-GTX260-E896G2
PS:EarthWatts EA-650
OD:LITE-ON DH-4O1S
OD: DVM-RXG16FB-BK(DVR-111D)
SSD: Crucial RealSSD C300 CTFDDAC128MAG
HDD:WDC WD5000AAKS-00V1A0 2個でRAID0
FDD:?
CASE:Lina-Li PC-V2100 PLUS II(BK)
FAN:鎌平(BK)他12cm×3
OS:Windows7 Profesional 64bit

メインパソコンアイドル

スペック重視で組んだためアイドル状態から145Wとかなりの消費電力です、こちらも省電力機能のEISTをONにしています。

メインパソコン動画再生

動画を再生しただけでも172Wの電力消費しています、かなりの燃費の悪さです。

メインパソコンシバキ

CPU以外にもビデオカードがかなりの電力を消費するのでメインパソコンは3DMark06でシバイてみました、250Wと予想よりは少なかったのですがそれでもサブパソコンのアイドル時の倍以上の電力を消費しています。

メインパソコンモニタ1

そしてメインパソコンのメインモニタと・・・

メインパソコンモニタ2

サブモニタです。
メインパソコンは総合で196W~301Wと結構電力を消費しています、使っている時間が長いので電気代は・・・考えたくないところです、しかし3Dゲームや動画編集などはスペックが高くないと快適にできませんのでやむを得ない!!

D945GCLF2シバキ

ちなみにこちらの記事でMini-ITXで組んだパソコンを紹介していますが省電力CPUだけあって消費電力はノートパソコン並です、これでもシバキ時の消費電力だったりします。

こうやって消費電力を調べることができれば節電への動機付けにもなりますし特にパソコン好きの人間が良くやるタコ足配線時に活用できます。

実はそっちの目的もかねて購入しています、既に部屋にOAタップが8個備えてありタコ足配線状態になっているのですが最大消費電力で計算して電源供給先のコンセントを割り振っているのでコードが加熱するといった問題はありません、しかし実際どれだけ電力に余裕があるのかは計測したことが無かったのでこれで電源供給の割り振りを整理することができます。

※1つのコンセントから分配した先に繋いでいる電化製品の消費電力の合計が1500W以下になるようにしないとタコ足配線は大変危険です、特にアイロンやドライヤー、電子レンジ等は1000W以上もの消費電力ですからタコ足しないように、またコードが邪魔だからと束ねたり折り曲げたりするのも発火の原因となりますので注意してください。

説明書き

実際に消費電力が見えると電気代が簡単に計算できるので省エネを考えたりする動機付けにはなりますね、今後必要ない電力は使わないようにしたいと心がけたいと思います。