BCI-321+320互換インク

このごろ家電量販店にいくと見かけるようになった互換インクですが純正品と比べてどこまで遜色なく使うことができるのか実際に使ってみました。
パソコンで使用するプリンタは実はインクで利益を出す構造になっています、そのためプリンターを製造するメーカーは互換インクについてはあまり快く思っていないようで訴訟問題にまで発展しました。
※そのため中にはとんでもない低価格で販売されているプリンターもあったりします。

今では敗訴したメーカーが特許を回避して互換インクを販売しているようで家電量販店やホームセンターでかなり目に付くようになってきました、価格は安くていいのだが品質はどうなのか?という点について掘り下げてみます。

BCI-321+320互換インク2

今回使用したのはOHM-C321+320-5PSです、CANONのBCI-321と320を詰め込んだ互換インクのセットです。

適合機種

対応機種は上記のようになっています、現行機種より一つ前の世代にあたる比較的新しい機種で使用することができます。

BCI-321+320互換インク3

注意書きで互換インクなので純正品とは差があることが書かれています。

インクの構造

注意書きにもあった「プリンターにセットする時は素早く行って下さい」という表記ですがリムーブテープを外してカバーを取り外してしばらく置いておくとインクがにじみ出てしたたり落ちます、すばやくインクをプリンターにセットしないとインクをこぼしてしまいます。

エラーメッセージ

プリンター(Canon iP4700)に取り付けたのですがエラーメッセージが表示されました、どうやらインクを認識できないようです、何度か取り外しをしていると認識され使用することができましたが電源を落としてしばらくすると同じ症状を再発して何度かインクをつけ外ししないと認識しませんでした。
※イエローとシアンでこの症状が発生しました。

名刺用紙

今回印刷に使用したのはELECOMの名刺用紙MT-HMC2WNZです、名刺用紙はCanon純正や印刷会社がネットで販売しているものまである程度試してみましたがコレに落ち着きました、発色も良く価格も安いので愛用しています。

インクの発色比較

発色の比較ですが後ろが互換インク、前が純正インクにより印刷されたものです、結構発色に差が出ていることが分かります。

文字の拡大 互換インク


文字の拡大 純正

インクを認識しない問題についで問題となるのがインクが滲むことです。
カラー印刷の場合だと黒色はカラーインクも使って黒色を表現するのですが互換インクのマゼンタインクが出過ぎて滲んでしまいます、写真ではうっすらしか見えませんが現物はハッキリにんじんでいるのが分かります、他の人に見てもらったところやはり滲んでいるといわれました。

滲むとうか飛散するインク

しかたないねと思いつつしばらく使っていましたが再びインク交換でプリンターのパネルを開けたときビックリしました。

酷いほど飛散するインク

隣のBCI-321Cが交換した新品のインクです、となりのインクは飛散したマゼンタがべっとりと付着しています、どうりで滲むわけです。

今回の互換インクの使用で分かりましたが綺麗なものを印刷するならこの互換インクは使わないほうがいいでしょう、写真やお客さんに提出するプレゼン資料などはしっかりとした純正インクをお勧めしたいですね。

インクが認識しない問題は残りますがWebページの印刷や身内で使用する文章程度なら使えそうなのでそのようなシーンで利用すればランニングコストが削減できていいかもしれません。